居場所設立・運営のヒント

これから始める人、そして、すでに始めている人へ
居場所=人と人とがふれあい交流する場
推進者の役割および心構え

みんなが主役。みんなで作る。

してあげる・されるという関係ではなく、みんなが居場所の構成員。

意見交換の場をもちましょう。

話しあいが大切です。反省会や勉強会を含め、常にみんなで思いを共有しましょう。

誰でも受け入れ、その人らしさを認め合うことが大切です。

なんでも自分でやろうとせずに、お互いに「助けられ上手」になりましょう。

仲間集め

規則を決めすぎず、無理なく参加できるようにしましょう。

たくさんの仲間をあつめ、長く続けるには、無理をしないスタンスが大事です。

地域にある様々な団体と連携をとりましょう。

活動をどんどん宣伝して、一緒に活動する仲間を募りましょう。

回覧板、掲示板、広報、会報、ホームページ、口コミ・・・。

場所探し

高齢者対象のサロンや子育てサークル、学童保育の場を活用しましょう。

対象を特化することもニーズによっては必要です。でも、その一部をもっとオープンにしてみませんか。赤ちゃんはお年寄りに笑顔を運びます。お年寄りは子どもたちをあたたかな瞳でつつみます。兄弟の少なくなった今、学齢時と乳幼児が一緒に遊ぶことは少なくなりました。お兄ちゃんお姉ちゃんを真似て伸びる心、小さい子を思って育つ心。人は人とかかわることで成長します。学童保育の先生も大変です。でも、見守りならお年寄りは大得意。
ちょっとだけ門戸を広げて、お互いに「助け合い」ませんか?

児童館、学校、公民館、地域プラザを活用しましょう。

学校の余裕教室や公民館等のコミュニティスペースなどを大いに活用しましょう。

お寺、神社、教会などを活用しましょう。

お寺や神社はもともと地域交流の場です。境内や集会室などを積極的に活用させてもらいましょう。

商店街等の空き店舗を活用しましょう。

商店街の中にちょっと立ち寄れる居場所があったら嬉しいですね。
生活に密着している場なので行きやすく、人が集まることで商店街にも活気づきます。良いことづくめの空き店舗利用をぜひ申し入れてみましょう。

民家だって活用しましょう。

場所を探して、借りて、管理して・・・ そんな大がかりにしなくても居場所はひらけます。昔ながらの縁側開放です。縁側でお茶をのんでちょっとお喋り、そんな感覚でよいのです。自宅の一室をちょっと開放しませんか。

出張居場所もひとつの方法

福祉施設などに出張居場所を開きましょう。
月に1回、週に1回、出向いていって居場所作り。雰囲気作りを大切にお茶やお喋り、ちょっとしたプログラムを楽しみましょう。

運営経費

会費や利用料など実費負担は使いやすくなるコツでもあります。

(例:年会費、1回ごとの利用料、食事代など)

助成金を活用しましょう。

運営のコツ

ルール

作らない良さ、作る良さ、どちらもあります。
自分たちの居場所をどうするか、みんなで一緒に考えましょう。

プログラム

人が集まりやすくなるツールとして、プログラムはあった方が良い場合、ない方が良い場合、これもどちらもあります。
プログラムがなくゆったり過ごせるから良い所であったり、プログラムがあるから行きたい所であったり、地域の中にいろいろなタイプの居場所があったら選択肢が増えて良いですね。
プログラムをもたない所も、季節のイベントなどは程良いメリハリにもなるようです、また、プログラムを設定しているところも、

  • プログラムありき、にはしない。
    あくまで集まった人からの自然発生的なものであること。
    大きな活動になったら、居場所とは別の活動に移行していく。
  • プログラムにのらない余地(スペースや雰囲気)があること。

などが大切のようです。

おいしい食事

なんといっても食事は基本です。みんなで食べるおいしい食事は豊かな生活にかかせません。バランスのとれた食事や、コーヒー、紅茶、手作りのケーキなど、軽食を提供している居場所は大人気です。お茶や食事は人が集まるためのひとつのツールでもあります。また、地元商店や福祉施設の手作りお菓子などを置くのも交流のきっかけとなります。

生き物や植物を育てる(金魚・犬・猫、畑、菜園・花壇など)

小さな畑やプランター菜園など、野菜を育ててみんなで食べる。お花を育ててみんなで愛でる。動物を育てる。自然や動物は人の心に豊かな栄養を運んでくれます。子どもとお年寄りが急に向かい合っても打ち解けるのは難しいものです。しかし、植物や動物が間にいることで、自然と会話がはずみ、心の距離も縮まります。

ものづくり

なにかを一緒につくっていると、自然に生まれる連帯感。仲間作りの第一歩です。

「時間通貨」の活用

ふれあい助け合い支え合いをすすめるツール「時間通貨」を活用しませんか。
「ちょっとしたことはお互いさま」と、みんなで助け合いましょう。

地域通貨・時間通過〜ふれあい・支え合いのきっかけづくり〜