単独タイプ

甲信越

新潟県新潟市

常設型地域の茶の間「うちの実家」

新潟県新潟市東区粟山4-5-1

TEL / FAX:025-277-9398

空き家を生かした生涯現役の場づくりとして、元気をもらい気軽に助け合える実家。ここには、人に会え、人と話ができ、人と一緒に食事ができ、そして笑いがある。

運営団体 うちの実家運営委員会
代表者 河田珪子
開催曜日 月、火、木、金曜日、第1・2土曜日、第3日曜日
時間 10:00~15:00、宿泊は18:00~翌9:00まで
利用料 参加費300円、食事代300円、宿泊料1泊2,000円(食事代含まず、要予約)

居場所の紹介

誰かに会いたい、誰かと話したい、誰かと一緒にお茶のみしたい、行くところがほしいという人々の願いに応えた毎日型の地域の茶の間。子どもからお年寄り、障がいの有無にかかわらず、誰でもいつ来てもいつ帰ってもOK。16畳程度の和室でおしゃべり、縫い物、囲碁、昼寝など思い思いの時間を過ごす。昼食時にはみんながおかずをまわしたり、箸が行き渡っているかを確認したりと一段と活気が出てくる。「いただきます」の号令をすることなく自分のペースで食べはじめ、おしゃべりも続く。みんなが主役の居場所。

きっかけ

子どもからお年寄りまで、1時間でも1日でもいられる、さらに泊まれるところ、元気をもらったり、気軽に助け合えるところが必要だと思った。

経緯

1997年7月 毎月第3日曜日に山二ツ会館で「地域の茶の間」開催
※地域外の参加者が増えたことや参加者のニーズを受けて発展的に解消し、うちの実家に移行。
2003年3月 家を借りる。屋内外の片付けや大掃除、襖張りなどみんなで整備
2003年5月 近所にあいさつ。自治会に入る。回覧板を回し、3ヶ月間開放して自由に中を見てもらう

 

ひと・もの(場所)・おかね

ひと

食事作りと当番(鍵の管理・全体の目配り・事務)の計2人/1日(手当て460円/時間)。
利用者:当初約14人/1日、38人/月(4回開催中)

もの

平屋建ての木造家屋。施設に入所した人の家族が活動を理解し、貸してくれた。場所(空き家)を探していることを聞いた周りの人が見つけてきた。家具は借家のものやもらいもの。食器・調理器具は山二ツ茶の間で使ったもの(河田さんが寄付)をそのまま活用。

おかね

一口1万(年会費2,000円、寄付8,000円)出資してくれる「夢買人」を募った→150万円、寄付100万円(ある会員が、いつかこういう日がくると思ったと用意してくれていた)

運営のコツ

  • 世話する人される人を分けない。役割はみんなにあるので役割はつけない。そのためエプロン着用は台所だけ。
  • 紙コップの利用。茶碗を洗ってもらうことになるという利用者の気遣いをなくすとともに、紙コップに名前を書くことで名刺代わりになり、感染予防対策にもなる。
  • 毎日開催する場合は(例えば食事の献立作りなど)なるべく肩の力を抜いていくことが必要!
  • 出入り自由の形をとっていると参加者の数がはっきりしないので、食事は汁物や煮物にし、1日に必要な栄養をなるべくここで
    全部摂取できるように工夫する。

主催者談

ここは人と人とがつながりがもてるところ。社会とのつながりがもてるところ。そして自分自身をいかせるところ。人の力によって人は元気になれるもの。やさしさの連鎖を広げていきたい。(河田珪子さん)