単独タイプ

関東

神奈川県川崎市

ハナさんハウス

神奈川県川崎市川崎区渡田新町2-5-1

TEL / FAX:044-333-0087、HP:http://www6.plala.or.jp/hanasan/

高齢者それぞれの「個人」を尊重し、スタッフも利用者も自由に楽しく過ごしている。
参加したい人が参加し、その中でできる人ができない人の手助けをしながら、いつも賑やかに開いている。

代表者 池田ハルミ
開催日時 月~日曜日(利用があればいつでも)
利用料 利用料100円 食事会500円 お休み処200円程度

居場所の紹介

集まる人は高齢者と近所の方々や友人達が中心。月曜日がパソコン塾、火曜日が会食会とお休み処、水曜日には絵手紙なども実施。毎週火曜日は特に多くの人が集まる。その他小学生を含め庭でバーベキューや餅つきなどのイベントも行う。ボランティアスタッフが賑やかに楽しそうに食事の準備や高齢者の補助をしている。設立当初、美容ボランティアを試みたが、1年も続かなかった。なぜなら、皆さんが来る度におしゃれになり、必要がなくなったからだ。地域包括支援センターにも声をかけ、月に数回職員が「ハナさんハウス」で一緒に食事をすることもあり、スタッフはもちろん、それぞれの高齢者が直接話しやすい状況をつくった。

きっかけ

お年寄りを「一人の人間(ひと)」扱いしていない(「尊厳」をないがしろにする)今の福祉に疑問を感じ、自由に過ごすことができる場所をつくりたかった。

経 緯

1998年1 月 準備会(多くの人の手を借り改修)
1999年12月 オープン
2000年4 月 オープン後も研修、情報収集を行い会食会開始

ひと・もの(場所)・おかね

ひと

周りに話をすることにより、仲間が集まる。
ボランティアスタッフは池田さんの話しを聞いて集まった20名。

もの

住宅地にある古い木造2 階建の家。池田さんが看取った叔母(藏田ハナさん)と、もう1人の叔母から譲り受けた家。改修などは、知り合いの教員(元養護学校長)に相談したところ、養護学校の生徒の親が立ち上げを手伝ってくれた。お金をかけず人の手を多くかけている。

おかね

パソコン塾など各プログラムごとに会計を行なっている。また、全体として必要な備品などを準備し、1人100円の利用料を光熱水費や備品準備にあてている。賛助会員制あり(年間2,400円(10,000円の人もいる))スタッフの場合は年会費として、2,400円払っている。

運営のコツ

  • 人には向き不向きがあるので強制しない。
  • 目配り、気配りをするが、それはその人を生かすためのもの。
  • スタッフの人数が足りない場合でも、「来てほしい」とお願いをしない。そのお願いが負担になることもある。
    だれをも尊重することが、長く続けられる秘訣。
  • 興味のあることをできる範囲で楽しくやることが長続きの秘訣。
  • 来ている人の状況の変化によって、必要に応じ地域包括支援センターにつないでいる。
  • 簡単なスタッフミーティングで情報共有。

その他

地域の夏祭りやバザーなどに積極的に出店し交流を深めている。収入が少しでもあると、運営費にあてている。

主催者談

車イスの人が歩けるようになるなど、ここに来る人達が元気になりいきいきとしていく様子を目の当たりにすると、こういった場所の必要性を強く感じます。地域包括支援センターなどの会議に出席し、日常も連絡をとるように心がけています。ハナさんハウスの活動に留めずに、情報をえながら、地域に広げていきたい。(池田ハルミさん)