各地の居場所リスト

居場所で出会った人々がふれあい、人と人との間に絆が生まれると、さまざまな助け合い(共助)に発展していきます。ここでは、2つの居場所の発展の動きをご紹介します。

ご近所だんぎ

私でも今日からなれる社会資源

常設型地域の茶の間「うちの実家」

新潟市東区では、地域の住民が自主的にはじめた「ご近所だんぎ」が毎月一回開かれています。「ご近所だんぎ」とは、住み慣れた地域で安心して暮らすために必要なことはなにか、地域のみんなで考える場。

2007年に石山地区公民館が「うちの実家」と協力して住民を対象に行った研修がきっかけとなり、気軽に助け合える地域をつくりたいという願いのもと、地域住民・「うちの実家」・東区社会福祉協議会・石山地区公民館が一緒に取り組んでいます

今日も居場所には、赤ちゃんから、90代の高齢者まで30人ほどの人たちが集っている。
たくさんの大皿料理がテーブルに並び、楽しみにしている昼食の時間がはじまった。

もうひとつの家(NPO法人たすけあい遠州)

時間通貨

居場所で出会った人たちが、助け合うきっかけに時間通貨を活用している

時間通貨とは…

誰もが平等に持つ「時間」を単位とした相互扶助型の地域通貨。大人も子どもも対等に助け合う方法。

たすけあい遠州の時間通貨は「周」
周とは…「ありがとう」が「周る」

きんみみ

毎週金曜日に、気になる人の家へ傾聴に行く活動

以前は、もうひとつの家に来ていたけれど、体の調子や都合で来れなくなった人もいる。

そういう人たちが、居場所に来ている人たちにとって“気になる人”になる。そこで、スタッフは、金曜日には、その“気になる人”の家に出向いて傾聴(耳を傾ける)する。訪ねていくと「きんみみ」を心待ちにしていてくれて、あふれるように話をしてくれる。訪ねた方も会えておしゃべりができてうれしいひとときになる。