「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 やまなしライフサポート
山梨県甲府市 ウェブサイト

助成額
150,000円(2024/12/19)助成⾦の活⽤内容
生活困窮者に対して食料配布活動や炊出しを行います。
・物価高騰(特にお米や食料品の大幅な値上げ)の中、また年末年始で生活費が嵩む時期に、生活困窮された人々に食料の現物を提供することで家計の支援を行います。
・生活困窮している低所得者(低年金者、障害者、生活保護受給者)を対象とします。
・炊出しは1回30~40人、食料配布は1回60人~70人を予定しています。
・会場には看護師と社会福祉士による相談コーナーを設け、健康や生活、就労についての相談に応じます。
・告知は市役所、病院、フードバンク、地域包括支援センターからの紹介、及び既利用者からの口コミによって行います。
活動報告
1.炊出し及び食料配布の利用者
支援対象期間(2024年12月~2025年1月)の実施回数は8回で、利用者数は448人であった。
これは前年同時期の413人を35人上回った。背景には最近の食料品や電気・ガス等の高騰による生活困窮者の増加及び、連携機関である社協、行政、病院等から紹介が拡大したことがあげられる。
利用者の皆さんには、何かと出費の多い年末年始に切り餅やおでんセットの提供がとても喜ばれた。また、クリスマスに因んだ炊出しでは、通常では提供していないカツカレーが好評で大勢の方がお替わりをされた。
2.利用者の食生活の実態
今回の助成を機に、利用者へのアンケートを実施した。(調査結果は別途添付)その結果以下の事が判明した。
・最近になって利用開始した人が1/3おられた。
・毎回利用される方が8割だった。
・1年前よりも生活が苦しくなったと感じている方が約半数だった。
・物価高の影響を感じているのは食べ物といく方が6割。
・1日の食事回数が3回の方は1/3のみ。8割の方は1日の食事代が1000円以下だった。
最近のお米を筆頭とする食品価格の高騰が、低所得者層の食生活を圧迫していることが判明した。
今後の展開
食料支援へのニーズは今後も増加傾向が想定される。当法人としてはこの事態に対して以下の対応をしていきたいと考えている。
1.食料の確保
従来、フードバンク山梨からの調達が中心であったが、近年は情報発信と連携により山梨県社会福祉協議会、甲府市社会福祉協議会からの定期的な寄付が期待できるようになった。また、農家や個人からのお米や野菜の寄付も増加している。
しかし、ニーズの高まりに対応するため、調達ルートの拡大が喫緊の課題となっている。情報発信を継続して支援ネットワークの拡大を目指したい。
2.個別の相談支援の充実拡大
食料配布に頼らなくても済むような、生活問題の根本的な解決に向けた相談支援活動を継続拡大していく。
就労支援、年金や生活保護の申請支援、多重債務問題の解決支援等への対応を強化していきたい。