「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 CAN
北海道札幌市豊平区 ウェブサイト助成額
150,000円(2024/11/29)助成⾦の活⽤内容
コロナ禍の2020年、繁華街で働く若い女性たちが生活困窮に陥った。これをきっかけとして、市内の女性支援団体、若者支援団体、生活困窮支援団体等と協働して『ほんの気持ちギフト』という取り組みを開始し、現在も月1回の開催を継続している。
『ほんの気持ちギフト』は、困窮した若年女性を対象とした、食料品・日用品や生理用品等の配布と生活相談会(事前予約制)である。配布する物資と相談に応じる人員は、共催している各団体がそれぞれ出し合って賄っている。毎月60世帯以上からの相談があり、継続支援を希望される方が多く、中でも子育て世帯の食糧支援のニーズは高い。それに加えて、昨今の光熱費の値上がりや物価高騰の影響で困窮世帯が増加していることから、今回の助成金を活用して米の配布量を増やすことを計画した。
これまでに、「コロナ禍以降、自営業が回復しない。副業を探しているがまだ見つからず、物価高も重なり生活がずっと苦しい。子どもがたくさんいるので、ここでの支援が本当に助かる」「普段はなかなか相談できない・ここで話を聞いてもらえることが励みになる」「食料品や日用品ももちろん助かるが、ここで相談したことで、思い切って区役所に行こうと思えた。ここで得た情報が生活の助けになった」などの声をいただいている。このように、『ほんの気持ちギフト』は食料品や日用品、生理用品等の配布をきっかけとして、困窮している若年女性が地域の支援機関につながる『関わりの入り口』として機能しており、中には我々の運営する居場所『ピッケノハコ』の利用につながる方もいる。
また、我々を含め地域の支援機関が一堂に会して一緒に相談を受けることで、お互いの機関の強みを知り、連携を深める機会ともなっている。助成金を活用して、困窮する若年女性への食料支援を充実させるとともに、地域の支援ネットワークを強化する機会としたい。
活動報告
準備中