「地域助け合い基金」助成先報告

 光ヶ丘自治会

東京都小平市
居場所見守り生活支援配食・会食

助成額

135,000円2024/08/13

助成⾦の活⽤内容

地域内の老若男女のコミュニケーションが希薄化している現状を改善するために、地域内にある「たけのこ公園」に地域の人が集い、各種のイベントを通じて地域の結びつきの大切さを再認識し、地域活動の活性化を進め安定した地域作りを目指すために「たけのこ公園まつり」を開催します。周辺の自治会や集合住宅の住民と小平市地域包括支援センター小平健成苑や各種団体の関係者が一堂に会して実施します。

具体的な内容は、以下の通りです。
①防災訓練の一環としての炊き出し訓練を実施します。
②災害対策機器を展示し、かつ説明するコーナーを設けて地域住民の防災に対する意識を高めます。
③介護等でお困りの方々の相談コーナーを設けて対応します。
④月に1回開催している居場所カフェ「カフェ小平健成苑」を当日お祭り会場内に場所を確保して開催し、地域の人に広くオレンジカフェの内容を伝え、認知症の方への理解を深める対応も併せて実施します。
⑤高齢者の足腰の筋肉を鍛えるための「こだ健体操教室」コーナーを開設し、高齢者の健康増進に役立てます。
⑥SDGsの活動として、各家庭で使わなくなったものを使いたい方に渡すための「バトンボックス」の仕組みを紹介します。
⑦地域の方々が作られた手作りの野菜や手芸品等を販売するフリーマーケットを開催します。
⑧小平市立第五小学校6年生の有志グループから、地域のつながりの大切さについての取り組みを発表します。
⑨小平市立第五小学校の「よさこいおどり隊」によるよさこいの踊りを披露します。

このように地域の老若男女等が一堂に会して交流を深めることにより、日頃実現できなかったコミュニケーションの輪を広げる一助としたいと考えます。

活動報告

<どのような活動ができたのか>
これまで地域の中の人の結びつき(近所のお付き合いや挨拶等)が弱く、お互いを知る機会が少ないことから相互に助け合う気持ちはあるものの、実際の行動に繋がらない状況の改善が求められていました。
これらを解決する一つの対策として、老若男女を対象とする多世代交流イベントの開催が求められていました。
今回、地域内の住民の共助を中心とするつながり強化のために、地域の老若男女が参加しお互いに顔見知りになるという多世代交流イベント「たけのこ公園まつり」を開催しました。これは、単なるおまつりではなく相互に知り合い、顔見知りになることで助け合わなければならない事態が発生した際に共助の精神で助け合う基盤を作ることを目的としたイベントの開催です。
開催にあたり、高齢者に関しては、地域の小平市地域包括支援センター小平健成苑の協力、子供に関しては地域内にある小平第五小学校の先生ならびにこどもたちの協力、地域の組織としては近隣の鈴の木台自治会、小平市が推奨している「こだ健体操」を推進している地域健康づくり推進員に「たけのこ公園まつり」の趣旨を説明して協力を仰ぎ、開催するに至りました。
特に、今回のイベントでは、会場内に居場所カフェ「カフェ小平健成苑」を開設して高齢者の方々に参加していただき相互に話をするのはもちろんですが、地元の小学校の子供達と一緒に折り紙を折ったり会話を楽しむ機会も作りました。
また地域内の小平第五小学校のこどもたちによる研究発表(①小平の野菜の研究、②SDGsの取り組み)をおまつりの中で行うことによって、地域の人たちが今まで以上に子供達に対する関心を持っていただくことができました。今後は、学校と地域の結びつきがさらに強くなり、地域の方との関係が密接になることと思われます。
また、同じ地域にいながら、なかなか会うことができず、またお話ができないような方々が多くいましたが、このイベントを通じてコミュニケーションが進み以前よりもつながりが強くなったと思われます。
さらに、地域の外国人の方にも声をかけていただいたことにより多世代だけでなく、多国籍という広い意味での交流も図られました。
会場設営関係と運営を含めたスタッフは約50名、またフリーマーケトは12出店者(総計50名)で開催しました。当日は、予想以上の参加者が来ていただいたおかげで、久しぶりに地域に賑やかさが戻り、会話が弾みました。来場者数の正確な数値は把握できませんでしたが、200名以上の来場者があったものと想定しています。
会場内でアンケート調査を実施しましたが、地域の中でこのようなイベントが開かれるのはとても嬉しいので、来年も継続してほしいという声を多数いただきました。来年も同じ時期に第2回「たけのこ公園まつり」を開催したいと思っています。

<すすめるうえでどのような苦労があったか>
これまでに自治会としてこのような大規模なイベントを行う基盤がなかったことから、すべてがゼロスタートで対応をしなければならず、多くの労力を必要としました。
関係者との事前の交渉、必要な物品の洗い出しとその調達先の確保、開催に要する費用の算出、当日の運営を行うスタッフの確保等さまざまな課題を解決する必要があるため、開催の5ヶ月前に実行委員会を立ち上げ、実行委員が中心となって取り組んできました。実際の検討期間は5ヶ月程度でしたが、開催直前の打ち合わせでは、毎回夜遅くまで検討を進めどうにか開催までこぎつけることができました。
特に大変であったのが、必要物品を借りるために調達先から会場のたけのこ公園までの運搬作業でした。

今後の展開

今回、地域内の住民の共助を中心とするつながり強化のために、単なるおまつりではなく地域の老若男女が参加し、お互いに顔見知りになるという多世代交流イベント「たけのこ公園まつり」を開催しました。
地域の「共助」の力をさらに活発化させるためには、一回程度のイベントでは到底無理なので、今後とも小さなことをコツコツと積み上げながら地域のつながりを強くし、最も恐れている災害発生時にお互いに協力して助け合える地域にしたいと考えて、これからも地道な活動を続けていきたいと考えています。
また、このような活動はひとつの団体、あるいは特定の人だけの力では、とても発展させることはできないので、地域の住民だけでなく、いろいろな組織、企業、商店、学校等の方々の協力を得ながら、活動範囲を広げていくことによって、より多くの助け合いの活動が広がっていくものと考えています。
このような趣旨に賛同していただける組織や個人の方がいらっしゃいましたら、光ヶ丘自治会にご連絡いただけると幸いです。

光ヶ丘自治会ホームページ https://hikarigaokajichikai.wixsite.com/home

添付資料