「地域助け合い基金」助成先報告

 保育者・親支援団体TAMOTU

奈良県香芝市 ウェブサイト
居場所見守り

助成額

150,000円2024/06/05

助成⾦の活⽤内容

保育園でも幼稚園でもない「親子園」という取り組みを行います。

野外の自然環境にて子どもと親、そして地域にお住まいの各分野の専門家達による関わりの場をつくります。

具体的な方法といたしましては、奈良県桜井市にございますリッチフォレスト大和というオートキャンプ場を会場とし、そこに集まった親子が音楽・体育・絵画等のプロフェッショナルと関わります。

「何時からライブを行う」等といった所謂タイムスケジュールはそこにはありません。
広場の一角にギターや絵を描く道具やマットが置いてあり、子ども達はそれらを子ども達の好きな時間に、興味を持ったものを自由に触る事ができます。
専門家達はそこで子ども達と自由にセッションをする・一緒にひとつの作品をつくりあげる等といった補助的な関わりを行います。時にはその技術を思う存分披露して、子ども達はその職業に憧れを持つでしょう。

会場には保育士もいます。見守りを主とし、子ども達の興味を引き出し、時には専門家との架け橋を担います。保育士もまた専門家です。焚き火の広場で子育ての相談会も行う予定です。

「行事のためにお歌やお絵描きをする」「カリキュラムのために運動を行う」

ではなく、そこでは全てが子どもの自由。それを大人がしっかりと見守り、サポートする場所を目指します。

活動報告

この度は当事業に助成を頂き、ありがとうございました。

今回の事業を通じて一番感じたのは

「お金は責任」

ということでした。

無償のボランティアであっても、責任を持って仕事を行なってくれるスタッフを集めたつもりです。
加えて自分の働きに値段が付く事で、より一層の活躍を見せていただくことができたと思います。

今回

誰一人ただ働きをしない

ことができました。あまり「お金お金」で物事を語りたくはありませんが、その点は誇りたいと思います。それを実現させていただいた「地域助け合い基金」に感謝御礼申し上げます。

今回の「親子園」は地域のキャンプ場を貸し切って行うイベントでした。
事前に地域の保育園にビラ配りをしたりする中で、新たなイベント開催の話に繋がったりもしました。
開かれた場所で行った為、当日も散歩に来られたような地元の方にも私たちの活動を知ってもらえることができました。
来年もまた、この地域に根差した活動を行いたいと思います。

今後の展開

地域助け合い基金を受け「保育の分業」を掲げて開催した親子園。
当日は大人子ども合わせて100名近い参加者が集まり大団円に終了いたしました。
「お歌や体操は保育士以外の人がやってもいいじゃない」
ということでその道の専門家をお呼びし、保育士は本来の見守りを主体とした専門性を発揮することにより皆が生き生きとした顔をしていました。

会場である奈良県桜井市にあるリッチフォレスト1881大和も私たちの理想通りの会場でした。
ここで来年もまたこのイベントを開催したく思います。

来年が終われば再来年、さらにその翌年と毎年のイベントにしていきたく思います。
その先にあるのはまだ壮大すぎて書くことも憚られますが、親子園という施設をつくり、保育園でも幼稚園でもない新たな保育の形をつくっていけたらいいなと思います。

その第一歩を踏み出せました。本当にありがとうございました。


添付資料