「地域助け合い基金」助成先報告
大針町内会
宮城県仙台市青葉区助成額
150,000円(2024/06/21)助成⾦の活⽤内容
わが町内会では高齢化が進み、一人暮らしの人も増えていて、一日中誰とも話さなかった、という話もよく聞く。集会所に集ってお互いの顔を見たりおしゃべりをするのがそういった方々にとっての唯一の娯楽である。ふれあいサロンの後などに、久しぶりに会った人同士、いつまでも話が尽きないのだが、立ち話では疲れてしまう。そこで、集会所の縁側にベンチを置くことができたら、景色を眺めながらおしゃべりを思う存分楽しめ、生きる活力にもなるだろうと考えました。
また、あやし地域包括支援センターの庄司所長から、ただ、置くだけではなく、もしもベンチを利用している人の様子に、何らかの心配があれば、すぐに包括センターに連絡を取れるよう、包括の電話番号を書いておいてはどうか、との提案を受け、そのようにしておけば、通りかかりの人たちもベンチを利用する人を気にするようになり、さりげなくお互い見守り合うこともできると考え、助成金を活用してベンチを設置できたらと思います。
活動報告
<できた活動>ベンチをより多くの人にお披露目するため、「ふれあいサロン」を開催。民生委員児童委員が呼びかけ25名の参加があった。第1部で地域密着型特別養護老人ホーム栗生ハウスの生活相談部長に講師を依頼し、軽体操で身体や頭をほぐした後、第2部としてベンチを設置することになった経緯を仙台市社会福祉協議会青葉区宮城支部事務所第1層生活支援コーディネータ―とあやし地域包括支援センター第2層生活支援コーディネータ―から説明をした。「オレンジ・ベンチ」と名付けたベンチには「~ともにくらせるちいきのために~オレンジ・ベンチあやし地域包括支援センター022-392-2230 どなたでもおすわりいただけるベンチです。大針町内会に協力いただき設置しました。気になることがございましたらお電話ください。」と文字が書いてある。町内会長からも設置への思いが伝えられ「みなさんのベンチなので有効活用してください!」と呼びかけた。お祝い事であるからと、民生委員がお赤飯のおにぎりを作って来て参加者にふるまってくれ、しばし交流の時間が持てた。ベンチ前でのテープカットは町内会長、老人クラブ会長、民生委員が行い、参加者全員で集合写真を撮った。参加者の方はかわるがわる新しいベンチに座り、みなさんから「あんべいいね!(座り心地が良いね!)」、「がっちりしているので立ち上がりやすい!」と喜びの声が聞こえた。
また、こういったベンチを町内会で設置することが珍しいと、落合地区にある小規模多機能ホームエムズ落合の所長も見学に来てくれた。
<すすめるうえでの苦労>ベンチを設置することについては事前に町内会役員の賛同を得ていたが、設置場所について様々な意見があり、当初、集会所前に固定する予定だったものを急遽移動可能なベンチに変更することになり、助成金額を超える部分が生じた。また、この事業を相談していた第2層生活支援コーディネータ―が人事異動で途中で交代されたので、打ち合わせなどをあらためて行う必要があった。
今後の展開
「いきいきと生活する」「外出できる場所がある」が地域には大切だと思っています。
集会所にベンチを取り付けたことで、誰でも、いつでも座って話せるふれあい空間として、地域住民の憩いの場所となるよう期待しています。