「地域助け合い基金」助成先報告
NEOシニア倶楽部
三重県志摩市助成額
150,000円(2024/06/10)助成⾦の活⽤内容
今回、申請しますのは、自動麻雀卓、の購入資金となります。
メンバー20名の年齢構成は、70代、80代が8割となります。
私どもの会の特徴として、男性会員が半数おられます。男性の居場所としての健康麻雀の需要がある事を体感しています。特に最高年齢者の83歳男性が2名女性も80歳の方が一人おられますが、手積みの牌を積むことに、支障を感じておられます。
高齢者が、少しでも快適に、少しでも長い期間、特に車椅子などになっても、健康麻雀を楽しむことを望んでおられます。が、どうしても、ゲームごとに、手で牌をかきまぜ、2段に積むことが必須となりますので、そこに機能的な支障がおこってくると、会に参加すること自体に引け目を感じていくであろう、と感じています。
購入を考えております自動麻雀卓は、卓を折りたたんで収納することも可能で、なおかつコロが床面にあるタイプですので、公民館の倉庫に、コンパクトに収納することができるものです。
今後、高齢者が長く健康麻雀を楽しむためにも、ぜひ、自動麻雀卓の購入の助成金を宜しくお願いいたします。
活動報告
活動のきっかけは、4年前、4名の女性だけで自宅のダイニングテーブルを使っての単なる遊びでした。
しかし、興味を持つ初心者メンバーがどんどん増えるので、健康麻雀は、シニア世代にとって、楽しく交流し、脳トレにも役立つ遊び、との確信を持ちました。それで、二年前に、「NEOシニア倶楽部」を発足し、志摩市にボランティア登録をしまして、麻雀の各種用具を整え、人の口を通して活動が広がっていき、現在は会員の登録メンバーが25名を超えました。
健康麻雀なので、賭けもなく、煙草もなく、月に二回の公民館をお借りしての例会は、2時間30分きっかりで終了します。
メンバーの特徴としては、男性会員が半数近くいること、特に、80歳から83歳までの男性が4名、おられます。主な年齢層としては、60代、70代が80パーセントを占めます。しかし、下は、なんと、3か月前に、中学三年生の男子学生が、お母さんに連れられて「ルールを教えてください」と加入しました。孫のような世代との交流を楽しみにされている方も多く、例会では4卓か5卓の麻雀卓がセットされ、賑やかで楽しい雰囲気で、各卓で笑い声が起こります。
会の最後には、その日の高得点者3名にメダルを授与して表彰し、拍手でたたえます。
しかし、課題は、メンバーの多くがシニア世代であることから、手の震えや、肩の痛み、などから、麻雀牌を2段に積み上げることに困難を覚える方が複数おられ、「ちょっと待っててね」「ゆっくりですみません」などの申し訳ない、という思いを持たれる方が多くなってきたことでした。
そこで、自動麻雀の購入を検討しましたが、参加費200円、毎月2回の例会で収入が4000円ほどのことでは、15万円超えの自動麻雀卓購入は、とてもとても、高嶺の花、でした。
貴団体から助成金の認可が下り、早速購入した自動麻雀卓を囲んでの歓声と喜びがいかほどであったか。
痛みや震えで、少し遠慮があった方々が、堂々とゲームに参加される姿に、役員一同安堵し、本当に助成金で自動麻雀を購入させていただいたことに感謝しました。
「お披露目会」では、自動麻雀卓を大切に使うために、利用上の注意点を説明、皆さんで確認しました。
初回は主に、手に不自由さを感じておられる方とご高齢の80代の方お二人に利用していただきましたが、80歳を超える皆さんの、プレイ後の感想は以下です。
「牌を積むことの困難があったが、ゲームに集中できてうれしかった」
「牌が大きくて見やすく、助かります」「もう一台あるといいのに、と思います」
「こんなに効率よく試合ができるとは思いもしなかったです。おかげで、本日は最高得点をとり、金メダルをいただけました」
今後の展開
かつて、麻雀に対するイメージは、徹夜で、喫煙、賭け事、など、あまり快く思われていませんでした。
しかし、今の時世は、健康的に麻雀をすること、脳トレ、コミュニケーションツール、趣味の一環、老後の楽しみ、女性の参加、ケームの普及による若年層のファンの増加、など、健康麻雀を自治体が支援し、講習会を開いて後押しする、など、ずいぶんと印象が変わってきました。
ゆくゆくは、志摩市を、健康麻雀Cityにしたい、という夢があります。
それは、メンバーの一人の女性が、「将来、老人施設に入った時、麻雀仲間がいたら、どんなに楽しいか」とおっしゃったことに起因します。
幸いにも、当倶楽部が発足した直後から、社会福祉協議会がバックアップしてくださり、赤い羽根募金の助成金で、麻雀牌やテーブルの購入、椅子の購入などが可能となり、志摩市が開催する「認知症カフェ」での麻雀講習会の開催を企画してくださったりして徐々に市民の方々にも健康麻雀が浸透してきています。令和6年度の秋には、志摩市の市民講座として、「初心者対象・健康麻雀講座」も開催してくださるとのことで、私どもの倶楽部が協力を要請されています。
これからも、この活動を、どんどん発展させていきたいと願っております。