「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 いきいきつながる会
大阪府大阪市西区 ウェブサイト助成額
150,000円(2024/04/08)助成⾦の活⽤内容
(1)目的
人生100年時代を迎え、コロナ禍を乗り越え、長生きを喜び、いくつになっても地域共同体とつながり、役割を果たす健康で貢献寿命アップを目指す地域住民を輩出するため。
高齢者が抱える問題(認知症・終活<相続・生活支援等>の相談窓口となり、地域包括支援センター・行政への橋渡し役を行う。
特に認知症の問題が各地域で多く聞かれ、対策を講じたい。
(2)申請内容
①A4複合型プリンタを購入し、広報活動を強化。また、エンディングノートを購入。
②「健康かわら版」を作成し、特定地域に配布。
③地域のつながりを拡大するため、高齢者何でも相談会を開催。
④地域の自治組織と連携し、ひとり暮らし高齢者宅を随時訪問し、安否確認・御用聞き運動を展開。
⑤地域で「認知症予防講座」を2回と「終活講座」を2回開催し、元気な高齢者を輩出する。
<会場:上尾集会所・北山本団地集会所・西宮市民ホール>
活動報告
(1)活動内容
①A4プリンター購入し、健康かわら版8種類、終活チェックノート・終活かわら版2種類を印刷し、各地域に配布。SNS全盛の時代であるが、高齢者の方には、特に熱中症かわら版を3回配布し重宝され、感謝された。
②健康セミナー2回(6月・9月)、③終活セミナー6月に2回、④高齢者なんでも相談会1回( 4月) 開催、⑤高齢者宅訪問活動(随時)
(2)健康・終活セミナーについて
①新型コロナ拡大の影響で、高齢者の人とのつながりが希薄になり、心身機能低下が問題となっていたため健康セミナーを2回開催した。認知症予防の「文字選びカルタゲーム」に初めて参加した婦人 (65歳)は脳の活性化ができたと喜ばれていた。
②終活セミナーは、高齢者の方の関心が高まり好評であった。80歳の婦人は、早速エンディングノートを作成しますと感想を述べていた。
③今後は、高齢者以外のメンバーにも参加を呼びかけていきたい。
(3)高齢者何でも相談会について
地域包括支援センター (高齢者あんしんセンター)へ相談窓口担当を依頼して開催。
特に85歳のひとり暮らしの婦人は、息子さんと疎遠になっており、連絡もつかない状況で色々困っていることを相談されていた。
地域で、地域包括支援センターの存在を知らない方がいるので、もっとP Rしていく。
(4)高齢者宅訪問活動
NPOいきいきつながる会会員以外の一人暮らし高齢者・夫婦高齢者宅を訪問。地域で開催の「ふれあいサロン」への参加促進ができた。
(5)新たな協力者
母親と「訪問介護」事業を行っている35歳の中国の大学留学経験の青年と知り合い、今後高齢者支援活動・障がい者支援活動に協働ワークしていくことになった。
今後の展開
(1)地域で毎年、ひとり一人暮らしの孤独死があり、本年9月にも天涯孤独の83歳の男性が亡くなった。そのため、訪問活動と共に、各種ICT活用による見守りシステムの実施情報を集め利用を検討する。
(2)高齢者への「御用聞き運動(アウトリーチ)で、困っていること、悩んでいることを掌握し、行政・地域包括支援センター・民生委員・生活支援コーディネーター等と連携して対応していく。
(3)「N P 0いきいきつながる会」活動に賛同するメンバー 「仮称『いきいきつながる会友の会』」を各地域で募集する。
(4)今後、より一層関心が高まっていく終活(相続・遺言・成年後見・死後事務等)について、各専門家と連携して、終活お手伝いのネットワークを作っていく。
(5)「NPOいきいきつながる会」の関連事業として、(株)イキイキが大阪市生野区で「強度行動障害支援グループホーム」を2棟開設しており、また八尾市内に「大阪府立支援学校」があり、障害児の「親なきあと」支援活動メンバー等と情報交換し、障がい者の実態を調査して、「障がい者支援活動」にも力を入れていきたい。
(6)今後、貢献寿命「社会とつながり、役割を持ち、誰かの役に立ち感謝されるといった関わりを持ち続けられる人生期間(秋山東大名誉教授)」アップをめざす高齢者の輩出をめざす。