「地域助け合い基金」助成先報告
みんなのTERAKOYAおおいがわ
京都府南丹市助成額
132,000円(2024/02/15)助成⾦の活⽤内容
思春期の子どもや青年期の若者を対象に家庭や地域、学校等で自分の価値観を見出すことに困難を感じ、社会との関係を築けず1人で悩み等を抱え込み地域で暮らす難しさを感じている方に、地域にある資源を活かし、様々な体験を通して成功体験の中から自己肯定感を高め、自分を認められるようになり、社会参加への一歩を踏み出す支援を行うことを目的とする。
活動報告
南丹市は、京都府の中央に位置し、人口も3万人を切った片田舎である。
地域性も旧町ごとで違いもあり、封建的な特徴があることから、ひきこもりや不登校への理解が進みにくい土地柄であるが、ひきこもり不登校の数は増加傾向です。
このことから、当事者と関係する方々が更なる生きづらさを感じることなく、理解者を増やすことを目的に今後も活動を進めていきます。
私が、南丹市社協を退職してから団体を立ち上げ活動してきたことで、京都府を通した仲間づくりやアドバイスを頂ける方々とも関係性ができました。
事業を知ってもらうには時間もかかりますし、当事者や関係者が気持ちをお話しする勇気を持つことも時間のかかる場合もあります。
事業をやっていくことで、少しずつでも地域に相談場所や寄り添ってもらえる場所があることを地域の方々の理解を増やしながら続けていきたいと思います。
<どのような活動ができたのか>
ひきこもり不登校についての理解啓発活動、当事者や家族に対する交流会や癒しの時間の提供など
<すすめるうえでどのような苦労があったか>
前述にも記載しましたが、封建的な考えが主流とする地域柄、ひきこもりはまだまだ勝手病との認識が強いため、理解を得づらい状況がある。
また、任意活動団体のため資金調達に難しい現状があり、参加を勧める方に話をすると関心を寄せてもらえるが、参加費を求めると参加してもらいにくい。
参加された方は、話して気持ちが楽になった。と伺っている。
協力者も難しい地域だが、丁寧に継続して協力してくれたいる。
地域の方々も、ひきこもりの話を聞いてくれるところがあるよと紹介してくれたり、広報チラシを置いて下さる等の協力を得ている。
今後の展開
みんなのTERAKOYAおおいがわでは、すべての若者が夢や希望を持ち、生きられる社会になることを願っています。活動をする中で、一番は家庭で輝くご家族の存在が家庭の環境を変えていることが伺えます。
私たちは、思春期の若者たちがこの地域で育ったことが楽しい経験となるようにまずは、ご家族の笑顔を引き出す取り組みを主体にしています。
ご家族自体が楽しく輝く姿をみて、子どもたちの心も輝き成長していきます。
子どもたちが、成長し、巣立った後も故郷では、ご家族が笑顔で輝いている場所に帰ってきてくれると思います。きっかけは、ひきこもりや不登校の子たちですが、取り巻く環境を整備することで地域全体が活気あふれる地域となることを思い活動しています。
地域に活気ができることで、移住促進につながり住み良い地域となることを願っています。