「地域助け合い基金」助成先報告
アイライン 岩手の会
岩手県盛岡市助成額
150,000円(2024/03/21)助成⾦の活⽤内容
アイライン岩手の会は医療的ケア児・者及び医療的ケアを卒業した児・者とその保護者で構成された会です。
医療的ケア児支援法が令和3年にできましたが、医療的ケア児・者を取り巻く環境は依然厳しく、地域の保育園、普通校への入学のみならず、児童発達支援事業所、放課後等デイサービス、生活介護、ショートステイやグループホームなどの地域の福祉サービスもなかなか使えない現状です。そのため、保護者は自宅で子どもと生活し、仕事を辞め、大きな負担を強いられていることが多いです。住み慣れた地域でただ、当たり前の生活を行う、これを目標に私たちは活動しています。
令和6年度は令和5年度に続き、保護者とその子供たちの「語り場」「遊び場」であるアイライン広場を開催するほか、「災害時対策」についての勉強会を開催いたします。元旦に能登半島沖で大きな地震があったことは私達にとっても衝撃であり、改めて災害について自分事として考えるきっかけとなりました。障害を抱えた子ども達や大人、特に医療的ケア児者は、どのようなことを考えていけばいいのでしょうか。また、いざというとき力になってくれる地域の方々とどのようにつながっていけばいいのでしょうか。大きな災害は公的に助けてもらう必要があるかもしれませんが、まずは小さな災害に備えるための「自助」力を育てなければなりません。今住んでいる場所はどんな災害のリスクがあるのかを考えるきっかけとしたいと思います
活動報告
活動の様子等は開催報告を添付し報告いたします。
今回の取り組みを通して、当事者会が子どもを抱えながら準備することの大変さを味わいましたが、多くの人に支えていただき、輪が広がっていることも体感しました。また、大きな催し物にできたことで、普段会うことができない遠方の当事者家族とも会う貴重な機会となりました。お隣、秋田県からも参加があり、参加者には議員、学校関係者、行政職と幅広い方が幅広い地域からお越しになられました。対面で様々な方が顔を合わせ、「医療的ケア児」「災害時対策」という共通項で出会うことができた、今回のイベントの反響を感じているところです。
今後の展開
今回の開催の内容を、冊子化することを考えております。医療的ケア児を含めた障がい児・者の災害時対策について広く知って考えてもらえたらと思っています。また、多くの方々にご協力いただいたことからボランティア登録制度を導入し、「できるときにできることを協力してもらう」仕組みを作りました。私達は医療的ケア児・者及びその卒児・者の親で家事や育児の合間の活動をしております。一緒に考えてくれる仲間を募集中です。
詳しくはInstagram「アイライン岩手の会」又はilineiwate@gmail.comまで。
医療的ケア児の課題については「知ってもらう」から「一緒に考える」に少しづつシフトしているように感じております。自分や家族の選んだ暮らし方を住み慣れた地域でできる岩手を目指して…どうぞよろしくお願いいたします。