「地域助け合い基金」助成先報告
Marble.r.b
埼玉県草加市助成額
150,000円(2024/01/23)助成⾦の活⽤内容
今回、さかえーるから地域ケアそうかに拠点を移し、より活動の幅を広げていきます。
地域ケアそうかでは、道路に面した開かれたリビングを使い、軽食や飲み物を提供し、参加者が自由に過ごす場を創出します。
Marbleの現在の参加者は疾患を抱えた方が多いですが、地域の活動に参加するとき、専門的な見解を求めているわけではなく、自分の心地よい居場所を見つけ、なにかしたい、やってみたいといった自己実現や夢に向かう気持ちがあります。
Marbleでは、その思いを具現化し、新たな活動の創出につなげていきます。
そのために、活動場所を地域ケアだけでとどめるのでは無く、草加市内のイベントに出店する、他の団体の活動に参加するといった「居場所」ごと移動する、外に出ていく活動を増やしていきます。
地域ケアそうかは、草加市から重層的支援体制整備事業を受託している事業所でもあるため、困りごとを抱えた方がやってきます。
わたしたちはその玄関となり、笑顔で迎え、支援が必要な方は地域ケア(専門職)へつなぎ、居場所を求めている方はMarbleで受け入れます。
専門職で行う支援と、地域住民が支える活動が重なり、困りごとを解決していきます。
Marbleの今までの参加者に加え、ひきこもりの方、不登校の子、独居の高齢者、特に今まで支援につながっていなかった方、多様な方が参加できる場として機能することを目指します。
また、今まで連携してきた社会福祉協議会や町会、地域の活動団体との横の連携も強化し、一人一人が居心地のいい場所にたどり着けるよう草加市内の活動団体の案内役も担います。
そのようにして、私たちの理念である「個々の価値観を尊重する」を大切に、多様な方の人生のサポート(居場所や自己実現)を地域でしていきたいと考えています。
活動報告
私たちは、福祉に携わる活動をしながら、多様な生き方をしている人たちが、まぜこぜとなる社会の実現にむけて、新しい居場所を提供する活動をしています。
毎月の定期活動では、メンバー5人がそれぞれの職業・趣味・特技を紹介して、利用者の取り掛かりになるようなものを探っていきながら、話を膨らませて、楽しい会話がはずむようにこころがけています。利用者も自分の好きなものを披露してくれるようになり、来月はどんな会になるだろうとこちらもワクワクしていくのを感じます。会話を楽しめる人もいれば、なかなか馴染むことができない人もいます。そんな方でも楽しめるように考えたのが「ランチ作り」です。ランチを一緒に作ることで、対話する回数を増やし、徐々にリラックスしてもらい、楽しく過ごせるようにしています。また、3月に開催された草加市障がい福祉課主催のイベント「ふくフクフェス」に参加し、コーヒーを飲みながらおしゃべりするブースを提供しました。
障がいをお持ちの方や高齢者、子ども連れの親子など、様々な方が来場され、Marbleを知っていただく機会にもなりました。そのように、新たな試みをしながら、多様な方に参加してもらえるよう工夫していますが、取り組むうえでの課題も見えてきました。参加者が増えるにつれ、メンバーが固定化され、会の雰囲気も固定化しつつある気がしています。そうなることで新たな方が参加しにくいことが懸念されます。そこで、なるべく雰囲気が固定化しないように、外での活動を取り入れたり、異なる層の方に声をかけるなどの工夫をしています。参加者からは、居心地がいい、安心して参加できるといった声が多く、中でも最近参加するようになった元ひきこもりの方からは、ここに来てよかった、ここなら自分のことを話してもいいんだと思えたとうれしい反応もいただいています。そのように、居心地がいいと思える場を提供しながら、今後は集うだけではなく、外に出ていく活動も展開していこうと考えています。今後も個々の価値観を尊重し、誰もがここにいていいんだと思える活動を行っていきたいと思います。
今後の展開
私たちMarbleは、参加者の個々の価値観を尊重し、誰でもが居心地のいい場所を提供していきます。特に障がいをお持ちの方やお一人の方、周囲になじめない方などが「ここだったら参加できる」と思える居場所を提供していきます。また、参加者がやりたいこと、挑戦したいことを叶える場でもありたいと考えています。お客さんにコーヒーを入れたいという青年がコーヒーを淹れに来たり、ハイキングをしたいといった人の希望を叶えるためにハイキングの会を企画したりしています。また、参加者の中には絵が得意な方が多いので、作品展のようなことも企画中です。昨年度参加した障がい福祉課のイベントが好評だったため、今後も市内で行われるイベントに出店し、参加者の叶えたいことの実現、活動のPRを行っていく予定でいます。