「地域助け合い基金」助成先報告

 大川内地区コミュニティ協議会

鹿児島県出水市
見守り生活支援その他

助成額

150,000円2024/02/16

助成⾦の活⽤内容

高齢化、過疎化が進む大川内地区では、一人暮らしや高齢者のみの世帯が増加している。
地域住民を対象に「生活の困りごとアンケート」を実施したところ、見守りや庭の手入れなど日常生活に困っている高齢者の世帯が多いこと、また、助け合いの活動のしくみがあれば担い手として興味があるという意見も出たため、助け合いに関する勉強会を3回にわたり開催した。そして、その勉強会の中で、大川内でいつまでも住み続けるために、自分たちの手で活動をはじめようと住民参加者が決意し、有償で実施するボランティア活動を立ち上げることとなった。

困ったときはお互い様、作業のプロではなく、暮らし続ける住民どうしの丁度いい距離感のふれあい活動である事を意識して、活動チームの名称は、「てげてげふあい助け隊」と名付けた。まずは手始めに、草刈り部からはじめることを決めた。

しくみに関しては現在検討中ですが、活動チームに参加する人の意欲の維持向上や活動の周知に役立てるため、チームの「活動ベスト」、「ヘルメット」等を用意したいと思い、この基金の情報を知り、助成金に応募することとした。

活動報告

草刈り有償ボランティアの内容は、大川内地区内の概ね70歳以上を対象とする家屋周辺の草刈りで、2名1時間以内の作業で2,000円としました。また、しくみを検討する中、15自治会、東西13km、南北12㎞の広範囲であるため、15自治会を6地区に班分けをして、依頼のあったその地区に所属する登録メンバーが作業にあたることにしました。登録メンバーが一律同じ立場とし、みんなで考えるチーム制の活動にすることで、誰かの負担が大きくなることを避けることにしました。

地域助け合い基金を受け、さっそくヘルメットとベストを購入し、当地区コミュニティ協議会総会時に「てげてげふれあい助け隊」のお披露目を行いました。お揃いのヘルメットやベストを着用した登録メンバーは、有償ボランティアの機運が高まりました。また、それを見ていた地域住民からは、新規登録の意思を表明してくれる方も出てきました。地区内に全戸配布したチラシを見て、事務局に問合せが来るようになりました。7月には草刈りボランティアの研修会を兼ねて作業の仕方、安全についての講習を行いました。依頼主からは喜びの声をいただきました。また、SNSで活動の様子を投稿したところ、地区外に住む大川内地区出身の方から、有償ボランティアメンバーとして登録したいと問合せもあり、活動が広がっていることが実感しています。
ベストやヘルメットなどの「目に見える形」によって、仲間意識、実践している誇らしさなど充実した活動になっています。本当にありがとうございました。

今後の展開

まずは草刈りから始めた有償ボランティアですが、地域のお互い様を気兼ねなくできる活動を広げたいと考えています。15自治会が集まってできた大川内地区コミュニティ協議会は、1自治会では成しえない事を15自治会で知恵を絞って成し遂げる活動の拠点を目指しています。
月に一回の茶いっぺ市場、ドライブサロン、週に一回の体操教室、年に三回の高齢者向けお弁当配達などを継続しながら、てげてげふれあい助け隊の活動も同様に進めていきたいと思いますので、ご支援をよろしくお願いします。

添付資料