「地域助け合い基金」助成先報告
キッチン こん
茨城県つくば市



助成額
150,000円(2024/01/18)助成⾦の活⽤内容
つくば市は子育て世帯人口が増えています。しかし、移住者が多く、地域での横のつながりは希薄になりがちです。それに対し、子育て中の地域の親子を対象に、地域の医療専門職がこども食堂を開きます。離乳食に対応可能なこども食堂とし、医療専門職を配置します。助成金はこども食堂を開くための備品の購入や食材などの材料費に使用します。また、子育てにおいて必要となる知識の提供や運動指導、遊び方の伝達などの講師料として使用します。
活動報告
助成金は食材費用や調理器具、講師費として使用させていただきました。
キッチンこんは、0歳~3歳のお子さんが参加され、子育てに対して不安や悩みについて医師や看護師、栄養士、理学療法士、作業療法士、助産師など専門職に相談できる場所として運営しております。
参加される方々の子育ての悩みは多岐にわたり、食事を通して離乳食の相談や遊びの場を提供することで発達について話をする機会を提供してまいりました。
これらの取り組みは、子育てにおいて必要となる知識の提供や運動指導、遊び方の伝達を目的としています。
参加された家族からは、「子どもの発達について不安が解消された」や「自分の子どもの今の発達段階を知ることができた」、「講話で聞いた話をすぐに実践してみようと思います」など困りごとに対して相談できたとの声を多くいただき、地域の子育て拠点として何か困ることがあれば相談できる場所を提供できました。
また、参加された親同士の互助関係が生まれ、口コミによる輪が広がり多くの方に参加いただける地域のコミュニティ拠点としても認知していただけるようになったと考えています。
しかし、医療専門職のみでは全員の困りごとを聞くことが難しいのも現状であり、調理についても年齢に合わせた食形態でつくるため、調理工程は複雑になり、時間もかかることが課題でした。
そのため、子育て世代の困りごとや悩みを聞き、支援されている子育て支援団体の方々がキッチンこんの取り組みに共感いただき、調理を担当してくださいました。
地域で活動されている方々の協力があり、医療専門職による専門性を生かした子育て相談と日頃より子育て世代に近い環境で活動されている方々のノウハウを生かしたこども食堂の運営が実現できたと考えています。
地域には様々な知識や技術、経験を持った方々が沢山いらっしゃいます。たくさんの方々に支えられながらこども食堂を今後も運営していきたいと考えています。
今後の展開
今後も地域の人と子どもたちが関わり合いながら、子育てをする親御さんも相談できるような環境が提供できることを目指します。
そして、地域の子育て拠点としてこども食堂と保育の連携も進めていきたいと考えています。
また、こども食堂を運営していくことで参加される方々や地域に対してどんな効果があるかを研究していき、持続可能な支援として多くの方々に興味を持っていただけるような取り組みも進めていきたいです。