「地域助け合い基金」助成先報告
つながる長崎
長崎県長崎市助成額
150,000円(2024/02/16)助成⾦の活⽤内容
子育て応援として、対象者を絞らず、こども食堂や食品を持ち帰っていただく活動を行う。こども達の長期休みには、長崎市協力のもと、市役所内レストランの休業日にこども食堂を行う。こども食堂というと、寂しいイメージが強く、こども達が集まりにくいことが課題となっている為、明るい雰囲気づくりと共に、こどもは誰でもおいしく食べてもらい、帰りには食料品や日用品のプレゼントをしている。
対象者を絞り支援することは、行政や大きな団体が長年行っている。私たちのような小さな団体は、手をあげにくい・人目が気になる・生活環境に気づいていない等、支援を受けにくい人たちに一人でも多く集まってほしいと活動を続けていきたい。
障害のある人もそうでない人も一緒になって行うことが基本となっており、いくつもの障害者就労支援事業所の利用者が準備から関わり、当日は直接こども達と触れ合う仕事を担う。地域での自分の役割を感じ、やりがいを持って活躍する場所としたい。
一般のこども食堂のように買い出しや食事の準備までは難しい。障害を持った方の精神的・身体的負担を減らすことを優先している。そのため、食事作りまではできない私たちに、地域の飲食店から協力いただく。地域住民が持てる力を出し合うことで地域課題解決に向かうことが自然に行われるこども食堂となる。
長崎市役所レストラン休業日だけではなく、出張をし、こども食堂がない地区でも開催したい。場所によっては、持ち帰りの食品や日用品のみを準備することもある。
物価高騰の影響を大きく受けている子育て家庭の皆さんに、地域での子育て応援を感じて欲しい。今は支援される側でも、いずれは支援する側になったりと、支援されるときも支援者側となるときもある、福祉好循環を目指したい。
活動報告
【こども食堂での食支援】
こどもの食支援・障がい者の活躍の場創出・地域のつながりを目的に行われている「つながる食堂」では、150人前後の来場者数となっている。こども達の長期休みの土曜日に市役所レストランで行っていることから、誰もが安心して集まれる場として受け入れられているように思われる。協力者も増えていき、地域のつながりは想像以上に加速した。
課題としては、中高生にもたくさん来て欲しいが、なかなか集まらない。小さな子と一緒に中高生が集まりやすくするには、どうすればよいのか。全く別日を設けるにも場所やスタッフの調整も難しく、検討が必要。
【フードパントリー】
こども食堂がない地域での初めてのこども食堂にフードパントリーでの食品配布協力。長崎県東彼杵郡にある町でこども食堂の取り組みが始まることになり連携することができた。
どちらも対象者を絞らずに子育て応援の食支援を行うことで、制度のはざまとなっている家庭や物価高騰の影響が大きく生活に余裕がない家庭も気持ちよく支援を受けてもらえるよう心掛けている。
これらの活動を障害者福祉事業所と連携して行うことで、障害を持った人もそうでない人も一緒になって行う子育て応援となっている。
今後の展開
こどもの食支援に関しては、物価高騰の中で子育て家庭は購入品が多く家計への影響は計り知れない。
少しでも家計や精神的にも楽になって欲しいと願い、今後も食支援活動を続けていきたいと思う。しかしながら活動を行う中で受け入れられにくいこともあるため、こどもの食支援がいつでもどこでも行われていて、子育て世帯は気軽に申し込みや立ち寄れるようになればいいなと思う。
スタッフ・資金の問題もあり大きなことはできないが対象者を絞らずに間口を広く活動をしていくことにより、地域の中でこども達を見守る目が一つでも多くなることを目指していきたい。
当団体は、障害福祉に携わる者が多いため、障害を持った人が地域の中で自然に受け入れられることを願って活動している。運営主体の異なる複数の障害者就労支援事業所の利用者にこども食堂のスタッフとして活躍してもらっている。いつもの事業所ではない場所で、地域の人と直接の触れ合いを楽しんでいる様子が見受けられている。今後も活動を続け、多くの事業所と関わっていき障がい者の活躍の場を広げていきたい。