「地域助け合い基金」助成先報告
地域食堂ボランティアグループ
熊本県阿蘇市助成額
150,000円(2024/01/16)助成⾦の活⽤内容
阿蘇市の高齢化率は40%を超え、高齢者の一人暮らしも増えています。
高齢者における孤食は、食欲不振や低栄養につながりひいてはフレイルや閉じこもりにつながる可能性があります。地区サロンで会食がある地区も多少ありますが、コロナ禍で数が減ったこともありますし、そもそもサロンに参加しない高齢者も一定数います。
孤食の解消と食品ロス解消を2本柱として多世代が交流できる居場所になればと考え、地域の方のやさしい気持ちが循環するような場所を目指したいと思います。
※阿蘇市には、子ども食堂はあっても地域食堂はなく、食堂をやりたいという気持ちがあってもどう進めていいか分からないという声もたくさん聴いているため今回の活動が起爆剤になればいいなという思いもあります。
活動報告
助成金を頂いたことで、安定して継続的に令和6年2月から毎月の地域食堂を開催することができました。移動手段がない高齢者にも安心して参加していただけ、リピーターさんや食堂の日を楽しみにしてくれている声をいただいています。また、工アコンが無い公民館のため夏場の冷風機レンタルもでき助かりました。子どもや親子の参加は少なめですが、地域食堂として多世代が交流する場が作れて当初の目的を達成できています。
◆参加状況
毎月第4日曜日 11:30~13:00 古城公民館にて実施 大人300円 高校生以下無料
日付 参加人数 送迎対応 VO 献立(主菜)・その他
2/25 51 (子1) 11 5 カレーライス 初回無料提供
3/17 48(子1) 15 5 鶏肉の煮物 バザー
4/28 53(子1) 18 5 お好み焼き 寄付キャベツ配布
5/26 57(子4) 23 9 炊き込みご飯 バザー
7/28 51(子3) 14 7 トマト煮込み 手品・花火配布
8/25 37(子1) 15 8 にゅうめん バザー
9/22 36(子0) 16 9 新米、厚揚げの煮物 バザー
◆参加者の声
・自分一人ならインスタント食品や好きな物だけ食べたり、食べないときもある
・こにきてみんなで食べるとおいしい。ペロッと食べてしまう
・毎月楽しみにしている。病院の先生にも話したら、良いことだから続けて行ってねと言われた
・送迎もあって助かる
◆協力者の声
・初めてボランティア活動をするけど、料理なら体が続くまでやるよ
・また新しいボランティア活動に参加できてうれしい。誘ってくれてありがとう
・参加者のみなさんに喜んでいただく顔が直接見れてうれしい
・こういう場所があると高齢者は楽しみができるね
◆地域とのつながり
・民生委員の会議でチラシの配布
・地元農家さんから食材の寄付、地域の方から運営費の寄付
・行政のフードドライブの提供
・社協の公用車を送迎車両としてレンタル
・当日飾る花を毎回持ってきてくれる方
・地域の方からバザーの商品提供 (衣類、かはん類)
・手品ボランティア、三味線ボランティア
・こども食堂をやってみたいという若い世代との出会い
◆苦労・課題
・地域食堂としているが、子供の参加が少ない
・リピーターが8割を超えており、新規の受入れが難しい
・高齢者が多いため毎回の予約がきちんとされない。 こちらから参加の確認が必要
。食事会だけで終わらない工夫、楽しい企画も考えたい
今後の展開
私たちは普段の仕事の中で、高齢者の孤食や閉じこもりによるフレイル・認知機能低下の課題と、地元野菜やコメの食品ロスの有効活用の場がないかと考えていたため、自分たちに出来ることから始めてみようと地域食堂をスタートしました。
何かやりたい!と思ったとき、何よりも大切なのは同じ気特ちの仲間です。
その次が資金。今回、助け合い基金から助成をいただき、自分たちの活動を肯定され背中を押してもらった気持ちでした。とても感謝しています。おかげで自分達も楽しみながら活動ができています。
今後の目標は、まずは継続すること。そして、食事だけでない「楽しい企画」を時に催し、年齢に関係なく色んな体験ができる場を提供していきたいと思います。阿蘇市が楽しい地域になるようこれからも頑張ります。