「地域助け合い基金」助成先報告
不登校親の会 はーとくらぶ
大阪府柏原市助成額
149,000円(2023/11/16)助成⾦の活⽤内容
藤井寺市で約3年間子育て支援活動をさせていただいていますが、傾聴活動をしている中でコロナ禍を経て多いご相談が「不登校、登校しぶり」についてです。
私自身が不登校児の子育てを経験したことで『不登校児の保護者への心のサポート』がとても大切であることを実感しています。
現在、藤井寺市で不登校児の親の会をされている団体はあるもののお互いに話を聴き合うことにとどまっており、今後心理的な学びを含めた保護者の心へのアプローチ、サポートができる場所を作りたいと思いました。
2024年1月より毎月第4火曜日に民間学童とフリースクールをされている場所を借りて不登校児の保護者の学びとサポートを提供していくにあたり、立ち上げにかかる経費や会の目的・内容を知っていただくための費用などに助成金を活用させていただきたいです。
毎月開催する保護者の会とともに特別会として「不登校と多様な学びのハッピーアドバイス(HSC対応)」の講師をお招きし不登校対応を地域の皆さんと学び共有することで、子どもの不登校により孤立してしまう保護者を藤井寺市や近隣地域からなくしていきたいと思います。
活動報告
2024年1月より毎月第4火曜日に民間学童とフリースクールをされている場所を借りて不登校児の保護者の学びとサポートをする『はーとくらぶ』をスタートさせました。
立ち上げ時のチラシ作成に助成金を使わせていただき、市内の公共施設や子育て世代が来る場所にチラシを置かせていただきました。そしてたくさんの方に告知の協力をしていただき、おかげで毎月、親の会には不登校で悩まれている保護者がお見えになり、心理的なサポートや親同士の話のシェアができて「悩んでいるのは自分だけではないのだなと思いホッとしました」との感想をいただいております。
5月に行ったセミナー「不登校と多様な学びのハッピーアドバイス(HSC対応)」は外部講師をお招きして不登校対応を地域の皆さんと学び共有することができました。23名もの方に参加していただき、これを機に親の会「はーとくらぶ」への参加者数がかなり増えました。
告知の際は市役所の子育て支援課さんからのご紹介で藤井寺市学校教育課の協力をいただくことができ、市内の全小中学校、図書館、体育館などにポスター掲示をさせていただくことができました。
このことで学校教育課との子育て情報の共有や連携をさせていただく機会が増えました。
生活支援コーディネーターさんからの提案で、毎月の親の会でお茶の提供時のサポートを地域の高齢者にお願いするために募集をしましたが集まらず、【不登校】に対する理解はなかなか難しいなと感じました。
ただ親の会をしている民間学童さんが新たに地域循環食堂を始められ、親の会が12時に終わると数名はそのままその食堂に移動して楽しそうに昼食を食べて帰られるようになりました。
不登校の親は普段なかなか自分が楽しむという時間を持つことができず、孤立してしまうケースが多いので地域食堂でこのような楽しい時間を同じ悩みを持つ親同士が共有されていて、良い循環が起こっているなと嬉しく感じています。
さらに「はーとくらぶ」開催を日曜日にした時は特別会として子どもさんの参加もOKにさせていただきました。その時は開催場所の学童スタッフさんが子どもたちの見守りをしてくださり、地域の皆さんに協力していただいて「はーとくらぶ」の運営ができています。
最初に生活支援コーディネーターさんが世代を超えた様々な住民が、それぞれの出来ることで取り組みに関われるようにと言って下さっていた連携ができつつあるなと実感しています。
貴財団の助成金のおかげで美味しいお菓子とお茶の提供もでき、日ごろ大変な思いをしている不登校の保護者や関係者がホッとする場を作ることができました。
「ここに来たらまた家に帰ってからも頑張ることができる」とおっしゃられる方もいます。
「はーとくらぶ」で少し心の余裕を作っていただき、家庭に戻られて子どもとのより良いコミュニケーションをとれるようになることを望みます。
この会を長く続けていけるようにこれからも尽力させていただきます。
助成していただき本当にありがとうございます。
今後の展開
今年、不登校の子どもが34万人と発表されました。
藤井寺市内や近隣の地区にもたくさん不登校の子どもがいます。
子どもが「学校にいきたくない」と言った時、親はどうしたらよいのか皆、悩みます。
そんな時「はーとくらぶに行ってみたらいいよ」と言われるような地域に根付いた活動をしていきたいと思っています。
そして同じ悩みを持った親同士が交流できるような居場所になればよいなと思います。
子育てを地域の色々な年代の方々が協力してできれば、親も子どもたちも幸せになります。
ぜひ地域の皆さんと連携して、今後も子育てしやすいまちづくりができればいいなと思っています。