「地域助け合い基金」助成先報告
町家カフェ 仲よし
群馬県高崎市助成額
150,000円(2023/11/16)助成⾦の活⽤内容
高崎市八幡地域内にある町屋町内会は、最も高齢化が進み、若者が少なく、老々介護をしている世帯も多い状況です。自動車免許を返納した方も多く、移動面でも先々不安を感じているという声も耳にするようになってきました。協議体で養成した町屋町町内会の27名地域支え合いサポーターが中心となり、なるべく地域の高齢者が元気で安心した生活が送れるように、地域の課題解決に向けて様々な活動を行っています。
町屋町内会では、現在通いの場は、地域のいきいきふれあいサロンだけしかなく、通いの場が不足しています。そこで地域支え合いサポーターが中心となり、高齢者が気軽によれる居場所を作ろうと思っていました。
そのような折に、「町屋町内にある空き店舗になった蕎麦屋を活用できる」という情報を協議体で共有しました。そこで、そこを活用し、地域の支え合いサポーターが中心となり、地域の高齢者が気軽に集うことのできる居場所「町家カフェ仲よし」をスタートすることになりました。
「町家カフェ仲よし」は、日頃、家に籠もっている方が一歩踏み出すきっかけとなる場になったり、地域の方が気軽に誘い合って足を運べる場になることを目指します。特に男性の方は、体操教室やサロンへの参加率も低いので、男性の方でも気軽に寄りやすい場づくりを考えていきます。また、地域支え合いサポーターが気軽に集え、無理なく楽しめる場づくりを目指していきます。
まずは、「お茶飲み会」からスタートし、自由な話し合いの時間を持てる空間を作ります。これらの活動を重ねる中で、参加している方がしてみたいこと、地域支え合いサポーターがやりたいことをみんなで話し合い、趣味の会やイベント、体操等も実施していく予定です。また、地域支え合いサポーターとともに、オレンジサポーターや介護予防サポーターとも連携し地域内での横のつながりを強化していきます。
立ち上げにあたり、まずは、町内の地域支え合いサポーターに声をかけ、体操教室やサロンに参加している地域の方に少しずつ周知をしていこうと考えています。
活動報告
八幡地区では、町内会毎に協議体が地域支え合いサポーター養成し、地域の高齢者の困りごとに対応しています。「町家カフェなかよし」のある町屋町においても同様に地域支え合いサポーターを養成しました。「町屋町内にある空き店舗になった蕎麦屋を活用できる」という情報を協議体で共有したことをきっかけに、地域支え合いサポーターが中心となり、地域の高齢者が気軽に集うことのできる居場所「町家カフェ仲よし」を養成された地域支え合いサポーターが中心となり、運営準備をおこない、令和5年12月よりスタートしました。
「町家カフェ仲よし」を始めるのにあたり、町屋町内のみならず、八幡地区全体に活動を周知するため、チラシを作成しました。作成したチラシは、区長と連携し、毎月1日に配布される高崎市の広報配布のタイミングに合わせて、回覧板を用い、周知を行いました。また、地域の体操教室やサロンに参加している方に声をかけ、その結果、オープン当初より沢山の方々に足を運んでいただきました。
現在、「町家カフェ仲よし」は毎週金曜日の13時~16時の3時間で開催しています。令和6年11月までの開催日数は50回、来場してくださった方は、延べ486名になりました。
手探り状態で始めた「町家カフェ仲よし」も家主である元蕎麦屋さんの協力もあり、あっという間に1年を迎えました。立ち上げたばかりの時はまだ慣れず、不安いっぱいのスタートでしたが、1年も経つと慣れ、地域支え合いサポーター等の運営スタッフも楽しみながら居場所づくりに参加しています。
年間を通して感じた課題は、夏場の来場者の少ない事です。近隣の方々は車で来るのではなく、徒歩の方が殆どであるため、猛暑の中「皆様お出かけください」とは言えない状況です。居場所にいらっしゃらないことにより、来場者の安否確認をすることが難しくなっています。
また、高齢者あんしんセンター(地域包括支援センター)の職員の方や協議体メンバーも足を運んでくださっており、支援が必要な際には連携しながら対応しています。
当該助成は、「町家カフェ仲よし」開始の際に必要なエアコン設置や扇風機の購入やカフェボード、コンテナ、のぼり旗等の備品、消耗品の購入に活用させていただきました。ありがとうございました。
今後の展開
この活動を継続している中で、「町家カフェ仲よし」に来る方の絆が深く強くなり、毎週楽しくおしゃべりをしたり、情報交換をしたりしています。その輪に参加するのも、私達の楽しみのひとつとなりました。また、「町家カフェ仲よし」には様々な地域の方が集います。支援が必要になる場合については、今後も高齢者あんしんセンター(地域包括支援センター)や協議体とも連携しながら対応していきます。まだまだ始まったばかりなので、どうすればより良い居場所になるか、考えていきたいと思います。
また、八幡地区内で、居場所づくりを新たにはじめようとしている地域支え合いサポーターさんもいらっしゃいます。そうしたサポーターさんとも連携し、こうした居場所づくりの輪をひろげていきたいと考えています。
これからも、地域に住んでいる高齢者が安心して住み続けられるよう頑張っていきます。