「地域助け合い基金」助成先報告
鳥取盲ろう者友の会 友輪
鳥取県米子市助成額
120,000円(2023/12/14)助成⾦の活⽤内容
私たちは、盲ろう者(視覚・聴覚どちらにも重複し障がいを抱えている方)の生活がより豊かになるよう生活の支援をしております。
盲ろう者は、情報を入手すること・移動すること・コミュニケーションをとることに困難がある為、支援を必要とされています。
その為、盲ろう者を支援する介助員が、日常生活の一部を支援したり、盲ろう者同士が交流できる場を設けたり・外出の支援等を行っております。
盲ろうという障がいが、まだまだ多くの方に認知されていないのが現状です。地域へのイベントに参加をし、地域の方と顔を合わせることで、少しでも多くの方にこのような障がいがありどのような生活をしているのか知っていただけるよう支援者も一緒に活動しています。
ぜひ、私たちのホームページをご覧ください。
https://tottori-db.com/
活動報告
利用者の高齢化に伴い、様々な活動の中で歩行や段差などの困難が生じてきました。その困難を解消するための物品が必要ではないかという事になり、貴財団の助成金を活用し購入させていただきました。
当団体の集まりの際、会場内の移動や周辺を散歩をするといった身近なことでも使用できました。
これまで段差は、一人が歩行介助し一人が車椅子を運ぶ・二人で車椅子を抱えるというような場面がありましたが、携帯スロープのおかげで一人で介助ができるようになりました。
又鳥取県では無人駅が増えていっています。電車への乗降時のスロープが必要な時は事前に申し込みをしなくてはいけません。
急な電車利用でスロープが使えない時でも、携帯スロープを介助者が持参し利用できれば介助者も利用者も安心し乗降できます。
シルバーカーは、外出先以外でもタイヤ部分を拭き室内でも利用できました。
利用者からは、「散歩の途中でも座って休憩できるからいいね」という言葉や、盲ろう者支援に携わる相談員からも「スロープがとても良い」という話もありました。
この助成金を受けるにあたり生活支援コーディネーターの方や管轄の職員の方とも盲ろう者支援についてお話ができとても良かったと思いました。
これから、様々な課題が出てくる中で、地域で連携し利用者やそのご家族・介助者にとって安心できる盲ろう者支援を行っていけるのではないかと感じました。
今後の展開
世界には、私たちが当たり前のようにできている、日々の情報を入手すること・外出・人とのコミュニケーションなど様々な日常に困難を抱えている盲ろう者の方々がいます。
盲ろう者は、視覚と聴覚に重複して障害のある人です。障がいの中でも、盲ろうという言葉は認知度が低く知らない方も多いと思います。
当団体は、盲ろう者の孤立を避けるため、少しでも出かける機会や人と接する機会を持ってもらい又たくさんの方に盲ろうという事を知ってもらいたいという思いで活動しております。
鳥取県内で東部・中部・西部、それぞれで月に一度交流会を計画し実施しています。最近では、水木しげる記念館やリンゴ狩り・鳥取砂丘等へ出かけました。
盲ろう者は、一人ひとり見え方や聞こえ方又コミュニケーション方法が違います。手話・触手話・点字・指点字・てのひら書き・口話など様々です。手話ができなくても・点字が分からなくても、何かしらのコミュニケーション方法で伝えられることもあるので、たくさんの方に盲ろう者のことを知ってもらい関わりを持っていただけたらいいなと思います。
盲ろう者を支援する介助員の数が足りていないのが現状です。
鳥取県では、盲ろう者を支援する介助員の養成講習会も行っています。ぜひ、たくさんの方に受講していただき支援にご協力願いたいと思います。今年度は受付を締めきっていますが、来年度以降ぜひよろしくお願いいたします。
誰もが同じように日常を過ごせるよう、盲ろう者とそのご家族が安心して生活できるよう今後も活動していきたいと思います。
活動の様子は、私たちのホームページをご覧ください。
鳥取盲ろう者友の会 友輪(ゆうりん)
https://tottori-db.com/