「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 フードバンク府中
東京都府中市 ウェブサイト助成額
150,000円(2023/11/09)助成⾦の活⽤内容
コロナ禍から活動を始め、4年目となり、地域の安定したささえあいの活動につながっていると実感しているが、物価高騰による困窮が広がっており、これまでなんとか持ちこたえてきた人たちの生活の支援がさらに求められている。
これまでの食料支援とともに、社会福祉協議会と、市民による「わがまちささえあい」の活動により、各地域で困窮している世帯や、孤立している世帯を発掘しつなげられるような活動を目指している。
コロナ禍で困窮する人が溢れ、10年以上前から府中市で困窮者支援の活動を行ってきた、府中緊急派遣村と連携し、大規模な炊き出しや食糧支援を行ってきた。さらに電気代、食料品等の物価高騰により、市民の暮らしは切迫しておりニーズが高まっていることから、今年12月と翌年1月の年末年始に、府中市内の中央に位置する公園で炊き出しと食料品、物品支援の活動を行うことを決定した。しかし、寄付金や寄付食品の減により、そのニーズに応えることが難しくなると予想されるため今回の助成金の応募をすることにした。
ひとり親家庭や高齢者の一人暮らし、若年層のひきこもり、外国籍世帯など、問題を抱えている世帯を社会福祉協議会の地域福祉コーディネーターを通して必要な支援に繋げられるような仕組みを強固にしていきたいと考えている。
活動報告
コロナ禍に始まった「困りごと相談会」では、府中緊急派遣村を中心として、弁護士や労働組合、市議会議員などが相談会場に集結し、困窮した市民の相談に乗って問題解決に取り組んできました。その中でフードバンク府中も食料支援、生活支援として参加してきました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響は、人々が生活を立て直せないまま、物価高などの煽りを受けています。経済的な問題だけでなく、解雇やハラスメントなどの職場の問題、DVなど家庭内のトラブルなど、困難を抱える人々が溢れる中で開催された12月9日と1月6日の困りごと相談会では、炊き出しや食料支援などを求める人々が延べで200人以上集まりました。中には、住まいを失い、数ヶ月も市内を放浪していた人や、引きこもりの家族の相談、子育て世帯の相談など、さまざまな年代の方の相談の解決にあたりました。
相談会以降は、市内11ヶ所で府中市社会福祉協議会の地域福祉コーディネーターが関わって開催されている「わがまちたすけあい」主催のフードパントリーや、子ども食堂に食料支援に食材を提供して、地域の人々のつながり強化の取り組みを行ってきました。
物価高でフードバンクにおいても食料調達が難しくなる中、今回の助成金で特にニーズの高いお米を調達できるなど、困窮している市民の方々から感謝の声をいただいています。