「地域助け合い基金」助成先報告

 ちょこっとお助け東伊那

長野県駒ヶ根市
生活支援移動支援

助成額

142,000円2023/11/17

助成⾦の活⽤内容

高齢者や障がい者、生活上の困りごとを抱えた方々に対して、通院や買い物などの外出支援、掃除やごみ出しなどの家庭支援、草刈りや草取り、庭木の手入れなどの環境整備支援、家電修理や携帯パソコンの取り扱いなどの電気通信関係支援を考えている。地域の中心地に設置した「なんでも相談所」を拠点に、地域のサロンや民生児童委員にも困りごとの受付窓口として協力いただき、地域ボランティアの力を借りながら、住民みんなでささやかでもできる事で助け合える優しく温かな地域づくりを進めていきたい。

活動報告

高齢化率37%の超高齢社会を迎えている本地域にあって、住民みんなでささやかでもできる事で助け合える優しく温かな地域づくりをしたいと、東伊那支え合い推進会議が中心となり半年かけて検討を重ねた。その結果、高齢者をはじめ、障がい者や生活上の困りごとを抱えた方々に対して、通院や買い物などの外出支援、掃除やごみ出しなどの家庭支援、草刈りや草取り、庭木の手入れなどの環境整備支援、家電修理や携帯パソコンの取り扱いなどの電気通信関係支援を行う、「ちょこっとお助け東伊那」を発足させることができた。支援のボランティア(協力会員)は地域に募集したところ16名の方の応募があり、また、商店の協力により無償で、地域の中心地に「なんでも相談所」を拠点として設置し、地域のサロンや民生児童委員にも困りごとの受付窓口として協力いただきスタートした。
こうして発足できたのは、立ち上げや運営の資金として貴福祉財団の助成金、そして、趣旨に賛同いただいた、多くの地域の方の温かなご支援ご協力があったからこそです。また、活動拠点になっている「なんでも相談所」は、屋根だけのオープンスペースのため冬場の寒さが悩みでした。無事冬を乗り切ることが出来たのは、区役員の理解と全面的な支援によりビニールカーテンを設置していただいたお陰でした。さらには、この過程で、困りごとアンケート調査を全区民対象に実施したところ、76件の困りごとが挙げられ、「ちょこっとお助け東伊那」が、地域にとって、今、なくてはならない大切な活動であること、地域のこの活動への大きな期待がこの背景にあったからだと思います。

発足して1年、広報活動により地域への周知も少しずつ進み、協力会員は現在21名になり、お助けの依頼は32件に上っています。依頼のほとんどは一人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯です。冬場の雪かき、夏の草刈りや草取り、庭木の剪定、そして、ゴミ出しや買い物代行、買い物の付き添い、郵便局への付き添い、雨樋の掃除、電球交換、パソコンの修繕、保育園児のお迎えなど多岐にわたり、依頼者には大いに喜んでいただいています。これらの依頼に応えるためには、もっと多くの支援ボランティアの必要性を感じています。また、地域のタクシー業界との関係から外出支援は竜東区内に限られ、遠方への通院や買い物等の外出支援が出来ず、地域の要望に応えられないという課題もあります。
活動拠点の「なんでも相談所」は、毎週木曜日の午前中に開催し、民生児童委員や支え合い推進員が相談員になっています。広報や口コミで知られるようになり、だいぶ定着してきています。区内唯一の食料品店前であり、郵便局やJA金融、病院に近いこともあり、毎回10人前後の方が立ち寄っていきます。多いときは20人余に上ることもあります。相談やお助けの依頼だけでなく地域の語らい、お茶のみ、憩いの場となっています。ただ、相談員が少ないため、開催回数を増やすことができず、都合で開催できないこともあったり、また、手狭であったりという課題があります。

今後さらに高齢化が進み、一人暮らしのお年寄りも増えることが予想されています。先の困りごとアンケートの中で「いま特に問題はありませんが、これから10年後20年後を見通した時、車の運転ができなくなり、判断能力の低下などが起きてくると思うので不安があります。今から地域でこういう取り組みをすることはとても大事だと思います。」という励ましのご意見が寄せられました。支え合える優しく温かな地域づくりは、期待され、今や地域存続のために、また誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために、なくてはならないものになってきています。少しずつ広まってきたこの支え合いの輪を一層広げ充実させていきたいと考えています。

今後の展開

高齢化率37%、高齢者の約1割が一人暮らし、75歳以上は5人に1人になってきています。今後さらに高齢化が進み、一人暮らしのお年寄りも増えることが予想されています。先の困りごとアンケートの中で「いま特に問題はありませんが、これから10年後20年後を見通した時、車の運転ができなくなり、判断能力の低下などが起きてくると思うので不安があります。今から地域でこういう取り組みをすることはとても大事だと思います。」というご意見が寄せられました。支え合える優しく温かな地域づくりは、期待され、今や地域存続のために、また誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために、なくてはならないものになってきています。
「ちょこっとお助け東伊那」は、地域の方の困りごとに応えようとして生まれました。「ささやかでも誰もができる事をできる時に」をモットーに、支え合える優しく温かな地域にしていきたいという熱い思いで活動しています。支援ボランティア(協力会員)大募集中です。ぜひ多くの方にこの輪に加わっていただき、少しずつ広まってきたこの支え合いの輪を一層広げ充実させていきたいと思います。ご協力よろしくお願いします。
また、困りごとのある方は遠慮なく、「なんでも相談所」や各地区民生児童委員、地区のサロンの代表の方に申し込んでください。

「なんでも相談所」は、毎週木曜日午前中に開催し、多くの方に利用いただいていますが、ある程度のスペースがあり、もっと自由に気楽に誰もが立ち寄り、相談したり、おしゃべりしたり、お茶を飲んだり、軽い食事をしたり、本を読んだり・・・できる居場所が地域にできればと考えています。ぜひいいアイデアをお寄せください。ご支援ご協力をよろしくお願いします。


添付資料