「地域助け合い基金」助成先報告
一般社団法人 Protagonista
兵庫県高砂市 ウェブサイト



助成額
150,000円(2023/10/12)助成⾦の活⽤内容
私たちは、あかちゃんからじいちゃん・ばあちゃんまで地域で共に暮らそうをテーマに兵庫県高砂市で活動をしています。2021 年 9 月にオープンしたコミュニティスペース「多世代デイシェアハウスなかにしさんち」では、当初から地域食堂を開催したいと思っていましたが、新型コロナウイルス感染症予防の観点から開催を見送り続けてきました。2023 年 5 月新型コロナウイルスが5類感染症に移行されたことや地域の感染状況を鑑みて2023年9月より地域食堂「ひだまりランチ」をスタートしました。スタートしてみると、「普段は、1 人で食べているからみんなで食べたら楽しい」「日頃、接することのない年代の方とお話が出来て嬉しい」など地域の方々からの反響が良く私たちも嬉しく思っています。また、地域の皆さんのためにと家庭菜園で育てた野菜や釣りに行ってとれた魚を持ってきて下さる方々もいて、地域食堂「ひだまりランチ」を通して地域コミュニティへ新しい参加の形をつくれたのではないかと考えています。しかし、私たちの主な周知方法がSNS、口コミとなっており情報が届いていない方がいるというのもまた事実としてあり、今回この助成金を活用させていただいてチラシとのぼり・横断幕で今までとは違う周知方法を行いたいと思っています。
活動報告
助成金を活用させていただいたことで、当初、週2回で開催していましたが、2024年の夏休みは週4〜5回開催できました。そのため、多くの子供たちに地域食堂を利用してもらえました。ただ、熱中症アラート発令の影響で、ご高齢者の方はあまり外出したくないとの声が多く、利用に繋がらなかったのが残念な点でもありました。どのように改善するか、より多くの方に届けるにはどうしたらいいかと考え、新しい場所では「飲食店の営業許可」を取得しました。今後、お弁当やお惣菜のテイクアウトや配達などを導入していきたい。
しかし、活動日数を増やしたことでのボランティアさんのマンパワー不足は否めません。調理を取り扱うというのは、ボランティアさんにもハードルが高く断られることが多かったので、既存の飲食店とタイアップして冷凍カレーを納品していただいたり、業務用冷凍食品を活用するなど、気軽に参加してもらえるように工夫を重ねています。食中毒が発生しないように細心の注意を払いながらも地域の方に参画していただけるようにしていきます。
チラシの配布やのぼりの設置はしていますがまだまだ知ってもらえていない現状があるので、引き続き広報に力を入れていきたい。また、地域の民生委員さんやスクールソーシャルワーカー、小児科医等と連携を図り、地域の情報弱者の方に速やかに情報が伝わるように広報できた点はよかったと思っています。
今後も地域の方々と共に、地域の活動拠点となるように試行錯誤しよりよい場所にしていきたい。
今後の展開
私たちは「あかちゃんからじいちゃん・ばあちゃんまで地域で共に暮らそう」をテーマに兵庫県高砂市で活動をしています。2021年から2024年までは、民家を活用した住み開きという方法で地域の居場所づくりをしてきました。2024年その近くにある店舗付き住宅を貸していただけることとなり、「私設公民館ピース」として活動を拡大する運びとなりました。しかし、なかなか予定通りにはいかないことも多く四苦八苦しながらなんとかオープンし、地域の方の活動拠点となるように仕組みづくりの最中です。
これまでこども食堂を開催してきた経験もあり、子どもだけでなくどなたも参加していただきたいとの思いで、地域食堂と名前を改め活動をしています。食べにきていただくのはもちろんのこと、野菜や魚等の食材提供、遊びや趣味のレクチャー、調理・提供するボランティアとして、、、様々な参加の仕方があると考えています。
地域の方々の声に耳を傾け、地域で支え合ってどんな状況であっても安心して暮らせる町になるように今後も取り組みを進めていきたい。