「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 東九条地域活性化センター
京都府京都市南区 ウェブサイト助成額
150,000円(2023/11/14)助成⾦の活⽤内容
*2021年・2022年に引き続き、本年末にも定住外国人世帯への年末支援事業を実施予定。
*2021年末は、15世帯35人に1人1万程度、総額30万の食料品・日用品を配布。2022年末は、21世帯39人に総額35万相当(京都府「物価高騰緊急生活支援事業」の支援物資セット21個105000円相当含む)の配布を行っている。本年末も配布の検討を開始している。
*2023年末支援事業では、20世帯、35人、配布金額350000円を予定している。
配布品の仕分け作業は、コミュニティカフェを使用。京大安里研究室、龍谷大学川中教室、立命館大学孫教室の学生ボランティア、フィリピンコミュニティ団体ジャピノン・セッショニスタ、法人メンバーで仕分け・配送を計画している。
*2021年末支援事業で、「こどもの居場所を作ってほしい」とのニーズをうけて「ほっこりこどもクラブ」につながったように多くの定住外国人の困りごとを聞き、解決していくための活動として継続したいと考えている。
活動報告
※2021年から、コロナ禍のため生活に困窮する定住外国人世帯への年末支援事業を行ってきました。
事業実施にあたっては、在日フィリピンコミュニティ団体「ジャピノン・セッショニスタ」から、定住外国人世帯の実情(何に困っていて、どのような応援があれば助かるのかなど)に関してのアドバイスを得てきました。実情を把握しているコミュニテイ団体と協働することで、新しい活動にも踏み込むこともできました。例えば、「経済的に苦しく学童クラブの利用が出来ないが、こども達の居場所が欲しい」との声に応えて、2022年6月から「こどもクラブ」を開始しました。またその活動の中で「食はどうなっているの?」との問題意識が出て、「みんなでカレーを食べる会」を2022年10月から、第1日曜日に始めました。
※2023年は、さわやか財団や京都府の支援を得て、年末支援物資の配布・配達活動を行う事が出来ました。毎年末の支援事業の経費捻出に常に頭を痛めていただけに、経費面での支援は市民団体としてありがたいと感じています。
※今回の年末支援事業は、これまでの定住外国人世帯にとどまらず、技能実習生や地域の高齢者の支援へと輪が広がっています。
※配布計画は、定住外国人・技能実習生については、ジャピノン・セッショニスタが持つ情報にもとづいて作成しています。また地域の生活困窮者への配布については、東九条地域包括支援センター、下京地域包括支援センター、地域福祉センター希望の家、NPО法人まめもやし等の協力を得ています。年末支援事業の3回目となる今回は、地域の主要団体との関係を強めることができました。またそのことにより、社会的弱者といわれている方々が、地域でどのように生活されているのか、どのような思いを持たれているのかに気づかされました。今後の活動の豊富化につながったと考えています。
※今回の支援事業では、立命館大学・龍谷大学の学生、ジャピノンセッショニスタメンバー、法人会員などのボランティア14名で行う事が出来ました。徐々に年末支援事業の趣旨が浸透しだしていると感じています。
※また今回の呼びかけチラシを日本語・英語で作成し、地域団体への配布やフェイスブック発信・店頭掲示等を行っています。その結果、地域に住む、あるいは就労する技能実習生17名へ情報が伝達され、関係を作ることが出来き、今後の教訓となりました。
今後の展開
※特定非営利活動法人東九条地域活性化センターは、2018年10月に「多文化共生のまちづくり・多世代交流」を目的として結成されています。そのための活動拠点として【コミュニティカフェほっこり】を運営しており、年間4000人近い方々が来店されています。またこのカフェの場を利活用して、コンサートや美術展、高齢者スマホ相談会等さまざまな取り組みを行っています。また京都の在フィリピン人コュニティ団体「ジャピノン・セッショニスタ」と店舗運営や各種事業で協働しています。
※カフェ開店から5年がたち、少しずつ地域に根付いてきたと感じています。私たちが運営しているコミュニティカフェほっこりは、「提案されたことはまずやってみる」を姿勢にしています。今後も多文化共生の地域作り、多世代交流のために様々なことに取り組んでいきたいと考えています。それだけに先進事例や地域の実情に学ぶ必要性も感じています。アドバイス・アイデア等をお寄せいただければと思います。また是非とも私たちの活動内容もご覧ください。
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