「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 葉山フレンドシップ

神奈川県葉山町 ウェブサイト
居場所生活支援配食・会食

助成額

78,000円2023/10/12

助成⾦の活⽤内容

高齢者の居場所づくりとして立ち上げた店舗だが、以前の仕事や趣味と勉強を子ども達に教えることで、さらに生きがいを見つけるきっかけとなってほしい。今年は、子供たちの長期休暇中の開催だが、毎週1回でも交流できるようにして、誰でもが気軽に立ち寄れる場所に定着させたい。
この基金は、講師として参加してくれる高齢者に少しでも謝礼をし、また、子供たちの参加による備品準備資金に活用したい。

活動報告

子供から手が離れた同級生やママ友と、何かできないかと始めたのが地域の居場所づくりです。いろいろな助成金を活用させていただく無償ボランティアではなく、有償で地域の居場所づくりができないかと、親戚の空き家を改装して食事提供を始めました。

“心花”というお店をご利用してくださるお客様からいろいろなご要望をいただき、お弁当配達から、歌声・折り紙・吊るし雛づくり・麻雀・フラワーアレンジメントなどのお教室をすることになりました。講師の方は、ご近所の方のご紹介で、ささやかな講師代金で快く引き受けていただいています。

そのほかに、介護支援1程度の高齢者の日中独居の方を、昼食をはさんで体操やうたを歌ったりして過ごせる居場所としてサロンも始めました。
また、ご近所の男性陣は、午後のティータイムに集まってきて、株の話や、昔の地元の話などをするようになり、ほとんど話したこともなかった方たちが、毎日のように集まるようになりました。今は、店舗の看板づくりを皆さんで取り組んでくださっています。

その男性陣の工作術や囲碁などノウハウを子ども達に伝えられないかと2年前から始めたのが、今回の高齢者と子供たちの交流会です。
ご近所に学童保育があり、声をかけて実現しましたが、子供たちが皆下校してくる時間からお迎えまでの時間が正味2時間ほどで、なかなか都合を合わせるのが難しかったです。ご近所の皆さんは、子供たちのために、好意的に備品等の準備もして下さり、楽しそうに過ごしてくださいます。
今回は、いつもクリスマス会などをしてきたサロンの皆さんやそのお友達と、初めて子供たちに来てもらい、開催することが出来ました。皆さん、子供たちと交流できることをとても楽しみにしていました。子供たちも、ウクレレを練習してきて披露してくれたので、皆さん和やかに過ごしていただきました。

高齢者は、送迎が必要な方もいらっしゃり、天候等で当日体調の不調を訴える方がでたりと、参加者をある程度確保するのが、毎回頭を悩ませてくれます。また、子供たちは、引率者が何人か必要で、学童もこちら側も、人手確保が大変でした。その学童保育も場所が遠くなり、歩いて来られなくなったので、長期休みを利用しないと難しくなりました。

今回、講師の方への謝礼が、高くなりましたが、人数を集めるとそれなりの謝礼をお支払いできないとお断りされてしまったり、普段のサロンでも、ご自分のお教室を持ってしまったりと、講師の方の確保も悩みの一つです。

生活支援コーディネーターの方もよく来て下さり、今回アマチュアの落語家さんをご紹介してもらいました。令和6年度からお客さんの前で話す練習として、昼食中やサロンの時に定期的に来てくれることになり、皆さん、これも楽しみの一つになっているようです。
高齢者の方たちは、体調があまり優れなくても、来ていただくと元気になり意欲が出てくるようで、ここに来れば、誰かに会えると思える場所として、続けていかれるように、包括支援センターや居宅介護支援事業所などと連携を図り、見守っていかれればと思っています。

今後の展開

葉山町では、65歳以上の高齢者が人口の3割以上で、年間の出生届も年々減少している中、働き盛り世代に頼らず、高齢者がいかに元気で過ごせるか、ご近所の助け合いがより不可欠になってきています。
いくつになっても、誰かのために動ける喜びを味わってもらえるように、また、悩みを諺文と一人で抱えることなく話せる空気間を“心花”で作っていかれるように、ご近所の皆さんと過ごせたらと思います。
高齢者だけでなく、ご近所の子供連れのファミリーの癒しの場所として、常連さんとのコミュニケーションも楽しく、野菜やお花の提供などたくさんの善意でなりたっています。

最近は、お店の看板づくりと、庭に植えるように種や苗の提供をいていただき、庭がにぎやかになってきました。
まずは、健康に過ごせるように、お食事提供と同時に楽しみを提供できるよう、いろいろな取り組みを考えていきたいと思っています。地域で活動している高齢者の皆さんにも情報をいただき、介護支援だけでなく、ここに来れば、何か情報がもらえると思ってもらえる場所にしていかれればと思います。

また、小さなお子さんを連れた若いお母さんたちの居場所として、子供たちをみんなで見守り、一時でも子供から手が離れてゆっくりお食事ができる場所となれれば思います。

ホームページをご覧ください。 https://hayamacocona.com

添付資料