「地域助け合い基金」助成先報告

 音楽隊

大阪府茨木市
居場所

助成額

150,000円2023/10/05

助成⾦の活⽤内容

<活動の目的>
①世代を問わず音楽を一緒に楽しむことで、世代間の対立や分断を防ぐ 
②コロナ禍で育児等に勤しむ保護者に音楽を提供することで、育児(介護)ノイローゼや孤育てを防ぐ
③自分たちの活動を見て保護者に「自分も育児をしながら好きなことに挑戦していいんだ」ということを感じてもらう。

<対象>
①すべての世代  ②子育て世代とその子ども  ③子育て世代

<活動内容>
□親子向けの音楽遊びの提供
親子の居場所づくりを行っている他団体や子育て支援施設においての音楽あそび。
ピアノなどの楽器を実際に使うことで、<生の音楽に触れて親子の信頼関係・安心感を深める>ことをねらいとしている。
□楽器を中心とした演奏
遊び場内でのBGMとしてピアノ等を演奏する機会を設けている。大人の曲を中心とすることで日々育児を頑張る保護者の方が、遊び場で過ごす束の間に少しでもホッとしてもらうことをねらいとしている。
□主に大人を対象とした楽器と歌の提供
ピアノやギター等に加え、音楽好きな参加希望者による歌の披露を行っている。子どもが知っている曲から、大人が知っている曲まで幅広いジャンルの曲を歌うことで世代を超えてみんなで音楽を楽しむことをねらいとしている。

活動報告

この助成金を活用して以下の活動を実施しました。

<活動記録>
・ボランティア啓発イベントでのステージ出演(4月)
・他団体主催子ども向け遊び場での音楽演奏(6月・7月・9月2回・12月)
・子育て支援施設での出張音楽あそび(10月・12月・2月)
・多世代を対象とした遊び場併設音楽コンサート(11月)※主催事業
⇒活動回数 合計10回

<アプローチ>
どの活動も「子ども・おとな」の両方にアプローチを行うことを心がけました。具体的には、おかあさんといっしょで使用するような子どもの曲、保護者世代が知っている曲・童謡など子どもからお年寄りも知っている曲等、様々なジャンルを必ず演奏するということを実施しました。
出演者についてはママだけではなく、単身者・シルバー世代などの幅広い層をお招きしました。

<取り組めたこと>
「幅広いジャンルを取り扱う」というアプローチを通して、様々な世代の方々が同じ場所でいっしょに音楽を楽しむということが達成できたと考えます。特に主催事業や吹奏楽団体とのコラボでは0歳〜90歳までの幅広い世代の方が参加してくださいました。固定席エリア・遊び場併設のシートエリアを設置したことで、どの世代も参加しやすい形が実現できたのだと考えます。
また、幅広い世代といっしょに演奏する機会をつくることで、参加者も出演者も世代を問わずにいっしょに音楽を楽しむことができました。

<苦労したこと・課題>
演奏者にも得意なジャンル・不得意なジャンルがあるため、それぞれのジャンルを演奏するためには複数の演奏者が必要となります。事前練習の場所・日程決めや事業日の日程調整に時間を要しました。今後の課題としては早めに出演者の日程等を押さえることが挙げられます。
また出演者謝礼について、最低限の謝礼しかお渡しできませんでした。今まで年月をかけて培った技能に対してしかるべき対価をお支払いできるように今後の活動資金確保は大きな課題です。

<参加者の声> ※以下の活動の感想を最終ページに掲載させていただきます
・みんなDe♡ミュージック ※主催事業
・9月吹奏楽コンサート 歌唱・ピアノ演奏 
・12月クリスマス会での音楽あそび出演

<協力者>
茨木市社会福祉協議会ボランティアセンターやシニアプラザ茨木を通してシニア世代の演奏ボランティアさんに、2度演奏をしていただきました。また、これまで遊び場を利用されていた保護者の方が演奏ボランティアに参加してくださり、音楽隊への演奏会員入会も決定しました。
チラシ配架については市内の子育て支援拠点施設様に協力を依頼しました。主催事業については、茨木市や茨木市文化振興財団からの後援をいただきました。

今後の展開

<地域への想い>
音楽は私達の心に安らぎを与えてくれるだけではなく、「人」と「人」とを自然につなげてくれる存在だと考えています。年代によって流行りや聴きなじみのある曲も異なりますが、「世代を超えて一緒に音楽を楽しむ」ということを第一に音楽隊は活動を続けてきました。クラシック曲・子どもの曲・J-POP・歌謡曲など、一度の開催で取り扱ったジャンルは多岐にわたります。
加えて地域拠点施設を利用することで、その地域に住む方が地域の施設へ集うこと・音楽を通してみんなが自然と楽しさを共有すること・互いを理解し、協調しあうことができればという想いを大切にしながら演奏させていただきました。音楽隊初めての主催事業「みんなDe♡ミュージック」では、上記の想いを形にすることができたと感じています。
(前半:童謡や子どもの歌などの子ども向け楽曲中心、後半はクラシックやPOPSなどの大人向け楽曲中心)

様々な世代が集うことで、互いが理解・協力しあう光景も見られました。具体的には子連れ世代が車椅子に乗った高齢の方のお手伝いをしたり、小学生連れの親子や高齢の方が、まだ場の空気を察知できない乳幼児に理解を示したりということです。
時代の変化とともに、世代間での温度差・人間関係の希薄さがあらわになってきている面もありますが、音楽をきっかけに、それぞれが少しずつ歩み寄りながら心地よく過ごすということをこれからも行っていきたいと考えます。

<今後の目標>
・人に「いやし」と「げんき」を与える音楽の場を提供する
・多世代で楽しむことができる音楽事業を継続実施する

子育てを頑張る保護者・介護や勉学や仕事に勤しむ方など、様々な方が少しでもリフレッシュできるような音楽を届けることができればと考えます。また、特定の世代だけを対象とせず、
①あかちゃん~おじいちゃんおばあちゃんまでが一緒に楽しむことができること②若手~ベテラン世代の出演者が一緒に音楽をお届けすることができる音楽事業の開催を、継続して行っていくことが目標です。

今後もプロをお招きするのではなく、ちょっと音楽が得意な近所の方・地域の方・アマチュアの方に演奏をしていただくことを大切にしていきたいと思います。

添付資料