「地域助け合い基金」助成先報告

 わんぱくまつり実行委員会

北海道深川市
居場所その他

助成額

150,000円2023/09/19

助成⾦の活⽤内容

3年間、コロナ感染防止のために自粛生活を強いられ、外出の機会が減り、子どもたちはゲームやテレビ等に費やす時間が生活の中で増えていました。
コロナ感染症が5類に分類された事により、日常の生活が戻りつつあります。
体験活動の場として、子どもたちや家族が、専門家の協力の下でいろいろな体験の中で発見や工夫をしたり、子どもや大人と交流することで、「次は何をしようか。」「こんなこともしてみたい。」と活動意欲が高まり、体験したことを発表する場で、「できた・やり遂げた経験」が子どもたちの生活に意欲と自信を生み出し、親子・家庭に会話と笑顔が広がることを目的として、昨年度深川市内の子どもたちを対象に,「第1回わんぱくまつり」を実施してきました。
子どもたちの成長を願う家族と、それを支援する保育士・教育関係者・専門家・地域の大人で構成する【わんぱくまつり実行委員会】で、子どもたちが集い・体験する場を一緒に創り、知恵と力を出し合い継続して取り組むことで、子どもたちの健やかな成長を願う地域のコミュニティーを広げることを目的として3年計画の2年目に取り組みます。
親子のつながりをもとに、豊かに育った心が、様々な人とつながれるようになり、そのことが子どもの一生を左右します。そんなきっかけつくりになることを願っています。

<主な活動内容>
①体験ワークショップ 9月から10月(月1回 3講座)
②伝えよう!挑戦しよう! 第2回わんぱくまつり 10月1日(日)実施
③地域のコミュニティー作り~実行委員会・協力者・幼児教育・学童・小学校

<財政・運営状況>
・活動への賛助金・事業収入(参加費・他)・助成金で運営にあたる。

<地域とのつながりについて>
◆「わんぱくまつり実行委員会」結成のきっかけは、コロナ禍で子どもたちに、自粛生活が強いられていたことや、元教師・元保育士、現在保育や教育に関わっていている専門職の大人たちや、地域での文化活動を続けている人たちが、子どもの生活を見ていて、「もっといろいろな場で、挑戦や発見の喜び、達成感を味わったり、楽しいという体験の場で、生き生きと活動して欲しい。」という話し合いから始まりました。
◆そんなことから、何ができるだろうと考えた中で、
①プロの音楽や舞台・伝統芸能などを鑑賞し、よりよい文化に触れ感動の場をつくろう。
②自分たちの知識や技術を生かして、子どもたちに伝えていけることを探そう。
③地域の中で、特技や専門的な技術や知識のある方を紹介していこう。
④もっと子ども同士・大人と子ども・大人同士の交流の場を広げよう。
と、「わんぱくまつ」「体験ワークショップ」を始めました。
◆昨年度は、深川市内の子どもたちだけでした。今年は近隣4町にも広げます。
◆参加した保護者からの感想で、「地域にこんなにステキな大人がたくさんいるんですね。」とか、「来年は一緒に準備など手伝いたい。」というお母さんが生まれました。
また、スタッフとして運営に参加していただいた60代の方は、「久しぶりに子どもたちと接することができて楽しかった。」とか、70代の方は「一人ではできないけれど,友達に誘われて一緒に縁日コーナーのゲームを担当して、楽しい一日だった。」という声が聞こえてきました。昨年コロナで参加できなかった方は、「今年は大丈夫。ワークショップの助手をしますよ。」と申し出てくださっています。
子どもだけでなく、年配の方たちにとっても楽しい時間となっております。
◆昨年の体験ワークショップなどで和太鼓を体験した子どもが、久しぶりに開催された地域の盆踊り大会で、地域の太鼓同好会の太鼓をきいて「太鼓をやってみたい。」と同好会に入ったという報告がありました。そんな報告が私たちの喜びとなっております。
◆今年は、隣町北竜で活躍の「けん玉クラブ」の参加協力も頂けることになりました。
◆イベントに参加するだけでなく、周りに呼びかけながら一緒に準備し創り、人と人をつないでいく取り組みとなって広がってきています。子どもたちの健やかな成長を願う大人たちの輪が、微力ながら地域に広げていくことができています。

活動報告

伝えよう!体験しよう! 第2回わんぱくまつり
内容:オープニング~民族歌舞団【花こま】による【南京玉すだれ】、けん玉クラブによる技のパフオーマンス
   体験コーナー~けん玉体験  南京玉すだれ体験  ミニ化石発掘体験
          簡単工作  ベビーマッサージ
   遊びコーナー~ジャンケンポン  さかな釣り  的あて  お絵描きしりとり
   鑑賞コーナー~ガラクタ人形劇【ももたろう】
   その他   ~抽選会
・企画は昨年の反省を基に、体験では「けん玉」・「南京玉すだれ」や、遊びでは「お絵描きできるコーナー」などを取り入れ構成し、会場を参加しやすい、生きがい文化センターに変えて実施しました。
・プロによる文化芸術の場としての人形劇鑑賞と伝統芸能の体験、地元で活躍する専門の知識や技術を持つ大人と、子どもたちの健やかな成長と笑顔を大切にする大人が連絡を取り合い、準備して「第2回わんぱくまつり」が開催できました。

・コロナ感染症が5類に移行となり活動の規制が緩和されたので、今年は1市4町に呼びかけましたが、地元での感染が多く、準備・宣伝が遅くなってしまったことが、反省点の一つです。
・準備にあたり、参加申し込みが何人になるか予想できず、準備する個数などぎりぎりまで判断するのが難しく、前日前々日の準備が大変になっていましたが、スタッフの協力で乗り切ることが出来ました。申し込みしやすい方法などが、今後の課題でもあります。(SNSの活用など)

【参加者の感想】
・子ども~たくさんの催しがあり、待ち時間も少なく、飽きずに楽しむことができていました。
 化石が大好きなので、立派な化石が発掘できて、喜んでいました。
 人形劇もSDGs考えられていて、おもしろかったです。
 親として~伝統芸能の南京玉すだれが体験できて、貴重な時間でした。円盤ライフル銃のお土産がとてもうれしかったです。(2年生の親子)
・楽しかったです。あっという間に時間になりました。来年も楽しみにしています。(3年生の親子)
・めっちゃおもしろかったです。(5歳の親子)
・特に人形劇が楽しかった。次回、わりばしでっぽうとか飛びものを作りたい。(3年生の親子)
・たのしかったです!最高でした!!

【あたらしいつながり】
・昨年参加の保護者がスタッフに加わり、また高校生の娘さんと取り組みに参加するなど、楽しかった感動が今年にもつながっています。
・新たに、昨年に引き続き今年もわんぱくまつりと体験ワークショップに参加した小学校3年生の親子が、「来年はスタッフで参加したい。」との申し出があるなど広がりが見られます。
・今回初めて一緒に取り組みました「けん玉クラブ」も、ぜひ今後も一緒にという声をいただきました。
・1市4町に呼びかけ、1市3町からの参加と、孫も参加と隣の市より参加の子どもも、「来年は中学生で参加できないがスタッフでの参加も面白いから考えたい。」と感想が寄せられています。
・参加者の親子・祖父母・スタッフも、ほかのイベントとは一味違う、手作り感あふれる「わんぱくまつり」を、一緒に楽しむことが出来ました。

今後の展開

・取り組みの中で、スタッフが感じた「元気な子どもの声が聞こえない。」というのは、「3年間コロナで子どもたちの生活に自粛することが強いられてきた結果ではないだろうか。」と話題になりました。
「もっと子どもたちも大人も、生き生きと目を輝かせて、興味を持ったことに取り組むことができる場を大切にしていきたい。」「芸術文化に触れることが大切で、大人にもその価値をわかってもらえるようにしていこう。」「子どもたちに、積極的に話しかける大人になっていこう。」等、取り組みを通して感じたことが、反省会で出されました。

・地域には、たくさんの知恵と力と技術を持った大人たちが沢山います。その力を出し合うことで、楽しいつながりが生まれます。そんな大人と出会った子どもたちが、自分にできることを見つけ、生き生きと活動していく力になります。そんな大人のネットワークをさらに広げていきたいと考えています。
今年度社会福祉協議会の生活福祉コーディネーターとのかかわりも出来、人材紹介なども含め、地域の力を見つけ、発揮してもらう場として、また多世代交流の場としての「わんぱくまつり」にしていけると思います。

・この「わんぱくまつり」が、華やかさや流行に左右されることなく、手作り感あふれ、親世代も一緒に家族そろって楽しむことが出来る場となるように、知恵と力を出し合えるようにしていきたいです。

・地域での「盆踊り」や「こども会行事」も少しづつ復活してきました。ますます地域でのつながりが広がるように「わんぱくまつり」に参加した大人や子どもが活躍できる場を広げ、交流を深めていきたいと考えています。

添付資料