「地域助け合い基金」助成先報告
認定特定非営利活動法人 陽だまり
広島県東広島市 ウェブサイト助成額
150,000円(2023/10/05)助成⾦の活⽤内容
会員制たすけあい活動「陽だまりクラブ」は、2000年10月に自分たちにできる社会貢献をしようと主婦5~6人で任意団体を設立したところからスタートした事業です。当初から「ちょっとした困りごとは市民同士で助け合おう」という趣旨で活動してきましたが、今は少子高齢化に加え、子育て世代の転入や外国人市民も増えたため、地縁血縁ではない「第3のつながり」が益々重要となってきました。また、東広島市は介護保険の認定を受けた人のサービス利用率が全国平均よりかなり低い自治体であり、「陽だまりクラブ」は市民の生活を支える重要な社会資源となっています。しかし、運営費は年間約300万円不足しており、財源確保は喫緊の課題です。そこで、さまざまな財源確保策を講じて事業の安定運営を目指しているところです。今回の基金は、その運営費の一部として活用したいと考えています。
活動報告
当法人は、たすけ合い活動「陽だまりクラブ」を運営しています。主に高齢者や障がい者の生活上の困りごとをお手伝いしていますが、中でも移動サービスへのニーズは大変高く、相談は絶えることがありません。
今回の助成金を活用して、車両の整備や保険加入など安全運行のための環境を整えることができました。おかげ様で、2023年度は移動サービス登録者70人に対して延べ1,140回の支援を行うことが出来ました。
外出の主な目的は病院受診と買い物ですが、最近は頼れる身内が近くにいないなどの理由から、送迎だけでなく付き添いも一緒に希望されるケースがほとんどで、ご本人やご家族から大変感謝されています。また、病院受診では、医師の話しを一緒に聞きケアマネジャーに報告することも多いため、日頃から地域の専門職との連携を密にしています。
課題は活動協力者不足で、増え続けるニーズに追いついていないのが実情です。さらに、活動協力者の大半は60代以上と高齢化も進んでいるため、新たな仲間を迎えたいところです。
今後の展開
「陽だまりクラブ」は、2024年度から東広島市の訪問型サービスBに位置づけられることになりました。市の担当者から「モデルケースとなってほしい」との言葉があり、地域への波及効果を期待されているのを感じました。当法人としても、地域にたすけあい活動が増えるのは本望であるため、立ち上げや運営などのノウハウを伝える協力を惜しまないつもりです。
「陽だまりクラブ」に参加してくださる方たちは、「自分の健康維持に役立っている」「いろんな人に会えて楽しい」「仕事と違って自分のペースでできる」と言ってくださいます。「陽だまりクラブがあるので将来年を取るのが怖くなくなった」「将来利用するために、今がんばっている」という声もありました。たすけあい活動は、未来の自分のための活動でもあります。そんな魅力を広く伝えて、仲間を増やして行けたらと思っています。
私たちの活動はホームページに掲載しています。ぜひご覧ください。
認定特定非営利活動法人陽だまり - 東広島より介護、福祉、子育てに必要なサービスは市民の視点から創り出す (npo-hidamari.or.jp)