「地域助け合い基金」助成先報告

 竹園ぷらっと

茨城県つくば市 ウェブサイト
居場所見守りその他

助成額

150,000円2023/08/09

助成⾦の活⽤内容

「竹園ぷらっと」は、竹園東中学校区(倉掛、吾妻4丁目、竹園1・2・3丁目、千現1丁目、東新井)を対象地域として、お年寄りから子どもたちまで、障害をお持ちの方も、海外から来られた方も、だれでも
”ぷらっと”立ち寄れる「ふれあいの居場所」を提供・運営しています。
「竹園ぷらっと」の、本年度の新たな計画は、貴財団の助成を得て、本年11月に「たけぞのフェスタ」を計画・開催することです。
「たけぞのフェスタ」は、だれでも気軽に立ち寄り、人びとの輪に参加することで、普段はなかなか実感できない「地区コミュニティーの温かさ」を一時でも実感してもらえ、「ふれあいの場」「出会いの場」として、社会参加の第一歩となり得るものと考えています。 
また、「たけぞのフェスタ」には、筑波大学社会教育学の教官とゼミ生、竹園高校の教諭と高校生、竹園東中学生、竹園東小学生たちに協力を呼びかけ、現在、話し合いが始まったところです。彼ら次世代を担う若者たちが、この活動を通して「地域をつくる」体験を行ってもらうことも、このプロジェクトの重要な役割と考えています。
「たけぞのフェスタ」の実施エリアは、竹園交流センターと竹園ショッピングセンター、及び、広場、遊歩道、調整池などを考えています。当エリアは、児童館、小学校、中学校、高校の通学路にもなっており、また、買い物の親子連れや高齢者のみなさんが散策するエリアでもあります。

活動報告

私たちは、貴財団の支援をいただき、また、地区の多くのみなさんとの「協働」によって、(1)竹園ショッピングセンター広場、(2)竹園交流センター(ホール・和室)、(3)調整池(A・B)、(4)草広場の計6ヵ所を会場に、「たけぞのフェスタ」を開催することができました。

「たけぞのフェスタ」の企画は「竹園ぷらっと(居場所づくり)」のメンバーが中心に行いましたが、それを支えていただいたのは「たけぞのフェスタ実行委員会(計18名)」の方々でした。また、「フェスタ」の実現には、竹園高校・竹園東小学校・竹園都市整備(株)・竹園交流センターの協力、地元商店(4店舗)の出店協力、竹園土曜ひろば(こども食堂)メンバーの協力が不可欠でした。加えて、「竹園ぷらっと」主催の「竹園こども会議」に参加された小・中・高の生徒さん達や、地区の「ふれあいサロン」「男のキッチン」「朝のラジオ体操」などで顔見知りの方々の協力もありました。

本計画の実施には、準備段階(フェスタの企画、保健所等会場利用許可、ポスター・チラシ・のぼりのデザイン、テントや屋外利用の机・椅子・ホワイトボード等の調達、参加店舗との交渉)から、当日の役割分担(テント搬入・管理・設営・搬出、のぼりの配置、フリーマーケットの準備、バーベキューの準備、ホール・和室の運営、食品調理、食品販売、子どもたちによる駄菓子屋さんの運営やゴミステーションのデザイン、トイレ見回り)まで、合わせて36名以上の方々に協力いただきました。
また、フェスタの各催しには、交流センターホール(7団体)、和室に(3ブース)、屋外演奏(1団体)、フリーマーケット(15ブース)の参加がありました。

<「たけぞのフェスタ」成功のポイント>
・「竹園ぷらっと」「竹園土曜ひろば」「夏休みのラジオ体操」などを通して、ボランティア・メンバーの連携が広がり、地区住民の「フェスタ」への参加・協力がスムースに行われた。
・そうした関係性の中、子育て世代のお母さんたちが「スタンプラリー」「ポケモンコーナー」など、子どもたちの感覚を活かした「新しい祭りのかたち」を提案してくれた。
・また、本年度から「竹園こども会議」を進めて来たことが、「駄菓子屋さん」「ゴミステーション」など、「フェスタ」におけるこども中心の実践活動に繋がった。
・加えて、竹園高校吹奏楽部の参加や、ピアノ演奏、ダンス、ゴスペル、みんなで歌おうなどの参加が、「竹園フェスタ」らしい、爽やかな「祭りの雰囲気」を創り出してくれた。
・小学校からのテント、交流センターからの椅子・テーブル等の貸し出しを受けられたことが、費用や人手などの面で大いに助かった。

<「たけぞのフェスタ」の反省点>
フェスタ実行委員からの反省意見として、スタンプラリーの景品数の不足/本部マイクが未活用/駄菓子屋さんの引換券の不足/からあげ・コロッケなどが12時には売り切れてしまい13時まで提供できなかった/モルック担当者に負担がかかった/6会場における参加者の流れを作るのが難しかった/ブースなど自分の持分で忙しく、主催者側が他の催しを楽しむ余裕がなかった/実行委員間のメール情報伝達が混乱した/大会準備期間が短すぎた、などが挙げられた。

今後の展開

<「たけぞのフェスタ」を振り返って>
1)この「たけぞのフェスタ」は、数十年ぶりに実現された地区の祭りです。
2)「フェスタ」は参加して楽しいだけではなく、地域住民に「夢」をもたらすことができたと思います。
3)「フェスタ」を実施したメンバーも「フェスタ」に参加された多くのみなさんも、「地域のにぎわい」や「地域っていいな」を感じたことと思います。
4)「祭り」を行うために集まり、「祭り」の実現に向けて悩み議論し合っていく中で、住民相互の信頼関係が育まれたと感じました。それは、日常生活においても「困った時はお互いさま」という「共同体の安心感」や「コミュニティの今後の成長」につながるものと確信しました。
5)そして「まちづくり」は、行政に頼るのではなく、住民の力で実現できることを実感しました。
6)この「フェスタ」を出発点として、竹園地区から「新しい何か?」が生まれる予感がします。

<「たけぞのフェスタ」の今後の展開について>
・主催者側の負担を減らし、また、まちづくりの理解を広げていくために、フェスタ当日に「1日ボランティア」を募る。
・食品売り場の開始時間・手順・位置・役割などを決めておき、スムースな運営を図る。
・スタッフが全体の動きを把握できるよう、全体図やタイムスケジュールをつくる。
・外国の方や年配の方向けに、フェスタへの参加・呼びかけの仕方を工夫する。
・子どもたちの力をより十分に活かせるために「こども実行委員会」を募り、こどもが主人公になれるイベントの内容を検討する。
・主催者側メンバーの高齢化を踏まえ、次の世代への移行・バトンタッチを考えていく。

以上、「たけぞのフェスタ」の実践を契機として、「ワクワクするまちづくりのあり方」「ワクワクする社会のかたち」を生み出していければと考えています。

添付資料