「地域助け合い基金」助成先報告
永田台THINK会
埼玉県飯能市助成額
107,000円(2023/07/19)助成⾦の活⽤内容
これまでに、高齢者の見守り、積極的な共生活動として、早朝のラジオ体操、篭りがちなお年寄りを誘い出してのふれあいサロン活動、少しは歩けるお年寄りと皆で歩くお散歩活動、ゲーム感覚のグランドゴルフ、もう少しお達者な方々との卓球など、種々交流を深め、地域のリーダー的存在を目指して活動しています。
地域内だけでなく、飯能市、近隣の市町村をみてみると、少ない動きで、体の動きと頭の体操も兼ね備えたカーレットと言うゲームがあることに気づく。秩父市などへ還征してみると、同じゲームを使い周りにイスを並べて座って休憩、立ってゲームに興じると言う、軽い運動を取り入れた使い方をしている。これがカーレット。ゲーム本体は少々値が張るが、ゲームが導入できれば、値段以上に高齢者の健康維持対策効果に優れている。移動が難しいお年寄りに対して、カーレット人口の増加が、お年寄りの健康寿命拡大につながると期待している。裾野が広がることが最優先だが、競技人口の拡大と共に各地域の選抜者による交流大会なども開かれる時期が来れば、さらに高齡者の活躍する次世代の高齢者像の姿も見え隠れするものと思われる。
個々のサークルではなかなか手が届かない値段のゲームではあるが、財団などの力を借りてカーレットサークルの人口拡大と高齢者の健康維持にご協力を願いたい。
活動報告
カーレットを用いたサロン、コミュニケーション事業を展開する上で、主に高齢者を対象とした交流を目的に推進してきた。さわやか福社財団との出会いも、実のところ、飯能カーレットからの紹介があり、共に志しは地域福社の創生と言うことで、交流と相互協力のもと、それぞれの地域の活性化が図られて来たと思う。
くどのような活動ができたか>
これまでの経験から地域の知り合いも多く、始めは知った顔が集まり、次第に知人の知人が集い、ランダムな組合せでゲームに興じることにより、自然に歓声と会話が集った人たちを繋ぎ、また新たな集いが生まれると言う好循環が違成されている。永田台の活動に留まらず、ニ区公民館での活動も平行して実施することにより、近隣の自治体の高齢者の活動を助長することができ、想定以上の比較的広範な活動実第になったと思う。
くどんな苦労があったか>
自治会との連携を非とする活動であるため、拠点とする場所がなく、自治会館の鍵も持たないままの活動開始となったため、活動団体所有の鍵を借用しながらの会館利用を余儀なくされた点、カーレット2台の保管場所として自宅を選定せざるを得なかったこと、ニ区自治体での参加者募集などは、苦労した点と言える。自宅保管となったことは、反面、裏を返せば持ち出し易い利点でもあり、持ち前のフットワークに身を任せて事業期間内の活動ができたと思う。
<どのような人に対し、どのような取り組みができたか>
永田台及び近隣の地区のご高齢の人たちに対し、コミュニティの場を設け、集う環境を整備し、何よりお一人おひとりの笑顔を引き出すことでき、彼らの健康維持に少なからず貢獻できたと自負する。
カーレット本体を借用して、体験会を実施していた頃は、隔月で実施程度の頻度であり、「次はいつやるの?」と言った声を頂いたことが今は健かしく思い起こされます。自前の機材を使い、定期的に実施できる今、レギュラーメンバーの実力もあがり、ゲームの作戦を考えるまでになった。
本事業を展開するにあたり、飯能第ニ区行政センター長に多大なるご協力を得た。
始めは、メンバー募集に活路を見出せない時期もあったが、周知徴底をして頂き、サロン活動をするに十分な参加者数となった。当初、年度末の3月末で本事業を完了し、4 月よりサロン化する計画を持っていたが、これも3ヶ月以上前倒しで、昨年1 2月に飯能社会福社協議会の福祉団体として登録が完了し、年末から早々にサロン活動を開始することとなった。従いまして本稿も前倒しで、完了報告をさせて頂くことになりました。
今後の展開
今後も、これまでと同様にカーレットを用いたサロン、コミュニティ活動を中心に地域の活性化と高齢者の健康維持を目的に活動していく所存です。
コミュニティツールとして、カーレットの魅力を十分に発揮することができたと思う。カーレットを通じてお友達となった皆さん、「カーレッ友」の輸も次第に広がりつつあると考える。
誰でも簡単にできるゲーム、屋内で、比較的コンバクトな体操で、簡易なルールで馴染み易い。勝ったリ、負けたり一喜一憂があって、楽しい…と、プラスイメージは多い。但し、導入時期は横並びでいいが、次第に上手下手が浮き彫りになると、取扱いが難しくなるのかもしれない。この点については注力するつもりはないが、いずれは地区や県単位の競技者が出て、指導者として活曜する方も居られるかもしれない。
ここでは、その前段としてとして考慮すべき点を記す。個々の実力差が生じてしまった場合の対策としては、ランダムな組合せだけではなく、レベルに応じた組合せをする工夫も時には必要になるかもしれない。一番に考慮したいのは、みんなが楽しくできるゲームとして存続させること、コミュニティのツールとして活用することである。そのために、せっかく始めたのに離脱してしまう方を極力減らすこと、次々に口伝えで新しいメンバーを介入すること、個々人がいい意味で頭を使うことであろう。簡単なルールを覚えることしかり、ゲームに勝つ戦略を覚えること、ゲームのシーン毎にチームで投げるストーンの位置や方向を議論すること、まあ、ケンカのないように。笑
「誰でもできる」ことから、福祉施設の訪問も考えてみたい。と考えていると、地域包括センターを介して福祉施設でのレクとしてカーレットをやりたい旨お話しがあり、今では毎月足を運ぶようになった。こちらの施設長は、第ニ区公民館でいつも一緒にやっている方の娘さんと言う繋がりもあり、地域交流の橋渡しから福祉活動に一層厚みをもたらしたと言える。施設では、斬新なゲームを目の当たりにして、彼らはどんな目をするのか、どんな歓声を挙げるのか、繰り返し教えることで、きっちりゲームを理解してくれるだろうか。など、当初は不安な点もあったが、何の障害もなく受け入れられ、今ではお馴染みのレクリエーションとして恒例になっている。
本事業は、発展的に「いきいきサロン カーレット第二区」として、飯能市の中心的な福祉団体として活動している。カーリングにつきものの『もぐもぐタイム』も加わり、準備体操、カーレットゲーム、仕上げの「唄いながらの肩たたき」を鉄板項目として構成している。 和気藹々とした雰囲気、生き生きと輝く ンバーの目を是非ご覧頂きたい。