「地域助け合い基金」助成先報告

社会福祉法人 敬愛福祉会

島根県美郷町 ウェブサイト
居場所生活支援

助成額

150,000円2023/07/19

助成⾦の活⽤内容

<取り組みの内容>
(これまでの活動内容)
これまでは、地域高齢者の介護予防と生きがいづくりを目的に、工作を取り入れた福祉活動を実施してきた。当法人が運営するデイサービスの中で、利用者のQOL・ADLアップと地域貢献を目的としたクラブ活動「なかよしクラブ」を発足した。具体的には、なかよしクラブでアクリルたわし、ティッシュカバーなどをデイサービス利用者が手作りし、地域へ配布し社会貢献と利用者の機能維持を行った。すでに、2022年9月からスタートし、なかよしクラブ参加者がデイサービス利用時で週に2?3回程度現在でも行っている。一か月あたりで、アクリルたわし10個、布巾20枚程度を作っている。現在はデイサービス利用者のみ利用している。
開催頻度は、週2~3回とし、1回のクラブ利用者は18名を目標とする。当法人のこのような取り組みは、一度限りのレクリエーションとして実施するのではなく、継続的な取り組みとして実施しており、これまで多くの公共施設に提供している。受け取った方からも大変好評をいただいており、その評価を聞いた高齢者の方も喜びを感じられる好循環が生まれている。
(これから目指したい活動内容)
助成金利用後は、今後「なかよしクラブ」をデイサービス利用者だけが利用するのではなく、介護度のつかない近隣にお住まいの高齢者や介護保険外(自費)の利用者様、そして近隣の住民、子どもも気軽に参加できる高齢者サロンとしての機能を追加することによって、高齢者の社会参加を促し、なかよしクラブを地域住民がふれあい、コミュニケーションを図る場所を提供し、高齢者のみならず、地域の子どもや住民などと一緒に過ごせる「居場所」としての役割を果たしていく。また、地域住民が自ら地域の問題を解決していくための「地域の力」を高めていくという1つの大きな目的がある。お茶を飲みながらのおしゃべり会、 簡単な体操で汗を流す、 歌を歌ってストレス解消、 脳トレなども実施できるようにする。

活動報告

・この助成金を使うことで活動の際に使用する物品の購入ができた。当初、工作をするためのはさみや紙などの購入を考えていたが活動を通して、それだけでなく簡単な調理などもメニューに加え実施することができた。

・チラシ配布後、参加の問い合わせあったが施設までの移動手段がなく参加に至らなかったケースがあった。過疎地域であるため、自家用車による移動が主であるが車の運転をやめた方がほとんどだったので希望されても移動手段を算段できなかった。ある程度の場所まで施設側から送迎車で迎えに行くなどのことも検討したが、そこに至るまでの公共交通機関に乗り降りできない方もおられた。

・時期的にコロナが発生し施設でクラスターが発生した。そのことで活動当初、来てくださっていた地域の住民の方の支援を数週間のあいだ断らざるをえなくなったのは残念だった。

以上が約三か月間の活動報告となります。今回、この活動をとおして感じた課題は一つ目に過疎地域の移動困難、それは交通機関が少ないだけでなく参加を希望される方の高齢化がありバスの乗り降りなどが難しくなってきていることです。二つ目に施設の職員ではない支援に来てくださる地域住民の方への周知が難しかったとことです。支援に来たいと思っていてもなかなかひとりで参加するということはハードルが高いように思いました。地域の会などを通じて、複数名での支援者を募っていくことが継続的にサポートに来てもらうためには重要ではないかと感じました。

今回の活動の収穫としては地域コーディネーター、社協、包括支援センターの方の情報や支援がとても助かりました。上記にもあげた、移動手段を容易にするためのアイデアや活動を周知するためのチラシによる情報の配布など様々です。地域住民のつながりを主とした活動でしたが、今まで法人同士が関わることが少なかったなかで連携が生まれたことは今後の活動の発展を探っていくうえでとても有益なものだったと感じています。

今後の展開

今回の活動が町に認めてもらえました。来年度からは町の助成金が決定し一年を通じて安定的に活動していくことができます。今後は参加希望者の移動手段を検討しつつ、施設の位置する地域住民だけでなく別の地域の住民にも強くアピールを行っていき、つながりを広げていくことが目標です。

添付資料