「地域助け合い基金」助成先報告
音訳グループほのぼの
大阪府大阪市住之江区助成額
145,000円(2023/07/11)助成⾦の活⽤内容
長年活動を続けていく中で、最初は個人持ちのラジカセから始めたが、住之江区社会福祉協会からの声掛けで大和証券ボランティア活動助成金を授受し、大阪市の音訳ボランティア最後のディジー図書への取り組みとなる(2014年) この度の貴財団への応募動機はこの際に頂いたパソコンの経年劣化による新規購入のための助成をお願いしたく住之江区社会福祉協議会のおカ添えを頂き申請することとした。
活動報告
20数年の活動の中で、代表も私で4代目となります。
活動当初から考えてみますと、視覚障がい者の方々の生活環境も大きく様変わりしてきました。デジタル化の流れについていける方、そうでない方、身近な情報が簡単に手にはいる時代の到来です。求める方には多くの道が開かれてきたと思います。
しかし、そのはざまではまだまだ時代の流れに付いていけてない方(私たち健常者であっても同じような思いの方もたくさんおられます)にひと時楽しんでいただきたいとほのぼのは活動を続けています。
高齢になり入所されたり、デイジー図書の利用をあきらめたりされる方が近頃は増えてきています。出来るだけ利用者に喜んでいただけるよう、年1回ですが交流会を企画し、お会いし、交流を深めています。
また、私たちのメンバーの中にも高齢のため外出が難しくなり、パソコンを持ちこんでの録音作業ということもあります。
この度の申請時に記載しましたように、パソコンが経年劣化で色々トラブルを抱えていましたので、新しくなったパソコンに助けられました。
録音場所や発送作業などもメンバーの自宅での活動です。
また、会議なども社協の会議室や地域の会館等メンバーの日程調整の都合で変わります。色んな出会いの積み重ねが地域の方がたに理解され、協力していただける今があるのだと思います。
今後は特にリスナーさんの声を届けることにも挑戦し、勇気あるメッセージがリスナーさんにも好評をいただいています。そして私達メンバーも勇気をいただいています。
今後はもう少し利用者の幅を広げて、地域密着型でありつつも多くの視覚に障害のある方にも利用していただきたいと考えています。
今後の展開
2023年より、ほのぼの貸し出しデイジー図書の制作ボランティアの参加者が2名増えました。そこで長年続けていたおもちゃ箱の内容をもう少し広げたいと考えました。
メンバーは13名でしたが長い活動期間の間にそれぞれが地域活動の幅を増やしたり、役職についたり、また自身で非営利法人の介護事業所を立ち上げたりと、多忙なメンバーでの活動でしたので、良い機会となりました。
年5回発行の「おもちゃ箱」の内容に以前から考えていたリスナー参加コーナーを住之江区区盲協の山下会長のお力を借りて、ネーミングは「おしばなサロン」(一杯おしゃべりしましょうの意)としました。
そして、当初は点字を墨字に直しメンバーが代読していましたが、最近ではご本人の声をメディアでいただいてそれを掲載したり、こちらからパソコンを持ち込んで収録するなど、双方が出来ることを協力し合う取材環境に変わってきています。
しかし、地域の利用者が減少してきています。地域には視覚障がい者でなくてもご病気で眼が見えなくなった方のお話をよく耳にしますが、視覚障がい者手帳をお持ちでない方へのデイジー図書の貸出にはなかなか条件的に難しいと知りました。そんな方々におもちゃ箱を貸出するにはどうしたらいいかと調べてみることにしました。