「地域助け合い基金」助成先報告
フリースペース/親子応援サロン なないろ
千葉県木更津市 ウェブサイト助成額
150,000円(2023/07/07)助成⾦の活⽤内容
地域での多世代の関わり合いの機会向上に向けたイベント実施、来所に繋がる「あそび・活動」の充実と新たな道具類の購入
①イベントの開催
・公民館イベントへの出店 地域で生活する親子を含めた地域住民の交流
・保育者向けや親子向けワークショップなど
②外部講師による講演会に必要な費用
・看護師によるこどもの病気や気を付けるポイントなど
・児童発達支援施設に勤務する栄養士によるこどもへの食育や食事形態について
・音楽療法士による音楽あそびなど
こども、保育者、高齢者にとって日頃から他者と関わること、他者理解、多様性などに触れる機会が重要と感じています。
コロナ禍で、触れ合いや他者と共に時間を過ごすことが激減してしまった機会を少しずつ取り戻すことに繋げていきたいです。
③定期的な本の購入と貸出
今年の世界自閉症啓発デーに合わせて日本では発達障害啓発週間として自閉症をはじめとする発達障害について広く知ってもらうための活動が全国各地で実施されました。その中で発達障害関連書籍が期間限定で全文無料公開されました。読みやすい内容の本を選考されたものと思われます。ぜひとも、常時貸出可能な状態で保有したいと思っています。
その他、保育者向けの本(育児、食、あそびなど)、こども向け絵本の購入・保有
④毎月の活動費用
材料費
備品消耗品費
*モルック・パラバルーンなどを使った協同あそびなど
活動報告
助成金でボードゲームやカードゲーム、モルック、ボール、シャボン玉などの購入ができたので遊びの幅がひろがりました。実際に遊びに来てくれた親子からの紹介で参加してくれる方も増えてきて、日々賑やかに過ごしています。
お天気のいい日には、虫かご、虫取り網を持って虫探しに行く小学生の男の子たち。
それを見て一緒について行く年少の男の子、普段は怖がって触れない蝉やカエルもちょんちょんと触っている様子がとても印象的でした。お腹の大きなカエルを見て、「なんで大きいのかな?」「赤ちゃんがいるのかな?」「太っているカエルなのかな?」といろいろ考えながら話すこどもたちに私たちは顔がほころびます。
他にはグラウンドでキャッチボールをしたり、雨の日には、室内でのボードゲーム、トランプにウノ、折り紙など、誰かが始めると皆でわいわいとあそびが始まります。年齢も学区も違うこどもたちですが、あそびを通して自分から「一緒にあそぼう」「〇〇してあそぼう!」と話しかけている我が子を見て成長を感じたとおっしゃってくれるお母さんもいました。
活動を継続する中で、地域の高齢の方々があそびボランティアとして参加してくれることが増えたのでこどもたちも保護者も本当にありがたく思っています。
また、定期的に地域イベントへの出店(ゲーム屋さん)を行うことで、活動費の捻出や周囲への周知に繋がったのではないかと思っています。
今後の展開
今回、さわやか福祉財団の助成金のおかげでスムーズに活動を始めることができました。活動を継続する中で、親がホッとひと息できる場所、こどもが思いっきり遊べる場所の必要性を再確認しました。ケンカもするし、ケガもする。意見の食い違いでぶつかることもある。楽しいこと嬉しいことは一緒に分かち合って喜べる、そんな経験をしながら一緒に成長していける『なないろ』でありたいと思っています。周知も少しずつ広がってきたので、地域の高齢の方のボランティア参加も増え、周囲のサポートに助けられている日々です。今後は、利用料を無料にしてボランティア・利用者に関わらずみんなで運営していく方向で活動を継続していきたいと考えています。育児を家庭のみで完結しなくていい。なないろに行けば誰かに会える、ちょっと行ってみようと気軽に向かえる、地域で世代を超えた繋がりのなかで親も子も共に育っていけるフリースペースであり親子サロンとして続けていきたいと思っています。