「地域助け合い基金」助成先報告
ななつのこde運動し隊
東京都世田谷区助成額
150,000円(2023/07/03)助成⾦の活⽤内容
活動概要:放っておけない気質のシニアが中心となり、自治体や法人、市民活動団体などの支援協力を得ながら、介護予防のためのシニア向け体操と特別プログラムを実施。一人暮らしや家にこもりがちなシニアの相互見守り&励まし合いの場や、若い世代のサポートで多世代交流の場にもなる活動を行っていく。
参加対象、定員:医師から運動を止められていない地域在住のシニア(概ね65歳以上)20名
活動場所:コーシャハイム千歳烏山内集会所または広場 (東京都世田谷区南烏山6-12)
活動日時:毎月第3土曜日午前10時~12時(変更の場合あり)
実施内容:
①健康チェック
体温、血圧、脈拍などの測定による体調チェック、「介護予防手帳」へ記録、参加スタンプの押印
[実施協力:烏山あんしんすこやかセンターほか]
②世田谷いきいき体操の実施
区オリジナルの椅子に座ってできるシニア向けフレイル予防体操。世田谷区烏山あんしんすこやかセンター職員による体操紹介と体操体験年1回、世田谷区保健センターからの講師派遣3回(立ち上げ時のみ)あり。8月以降は、YouTube動画を投影しながらの自主進行を予定。
[実施協力:上記講師のほか、地域活動グループ5 0歳からのデジ活。参加メンバー(機器操作) など]
③+α特別プログラムの実施
太極拳体験年4回、エアロビクス体験年3回、パラスポーツ体験年1回、体力測定会年1回、メディカル講座年2回、雑貨製作ワークショップ年1回、不定期でちょこっと茶話会など、次も参加したくなるプログラムを年間で計画。
[実施協力:地域在住ベテラン講師のほか、地域の調剤薬局の薬剤師&栄養士、世田谷ボランティア協会登録学生ボランティアなど]
活動報告
「健康維持のために運動をしなきゃと思うけど、家にいて一人ではやる気にならない」「三日坊主で続かない」「運動習慣を身につけたいのだけど、この歳じゃ無理かも」世田谷の団地にあるコミュニティカフェでのこんな文化系シニア同士のおしゃべりがきっかけで、集まったシニア達が自主的に介護予防運動のための活動グループを昨年立ち上げました。
ありそうだけどあまり見当たらない "文化系シニアのための身体を動かして健康づくりをする居場所"_その基盤作りと活動継続のために、今回の助成金を1年かけてフル活用しました。
普段スポーツに馴染みのない生活をしていても「また次も参加したい!」と思えるような企画をグループのみんなで検討立案し、
①医師から運動を止められていなければ誰でも気負いなく参加できる、椅子に座って行う体操を毎月1回実施
②魅力的な月替わり特別プログラムを不定期で実施→太極拳体験、保健講話付き健康体操、ボッチャ体験 など
を1年間行ってきました。
会場はコミュニティカフェを考えていましたが、運動には手狭ということで再検討が必要に。
生活支援コーディネーターさんのお力添えで、その団地の所有法人が快く同敷地内の別施設を提供してくだることとなり問題は解決。法人のサイトで活動紹介もしてくださいました。
その紹介記事を目にした60歳以下の現役世代も私共の活動に興味を持ってくださり、見習い兼運営ボランティアとして活動を支援してくれています。デジタル対応に弱いシニアにはとても心強い助っ人となっています。
最初はお客さん状態だった参加者のシニアたちが、若い世代のこんな行動を見て刺激を受け、どんどん自分たちも積極的に運営を手伝うようになりました。いまでは、会場の準備清掃片付け、参加者の受付作業、体操団体の研修への参加交流など、参加者全員でするようになりました。
また、世田谷区認知症とともに生きる希望条例に沿って活動を進めたことで、地域包括支援センターが調整してくださり他団体が運営する認知症カフェとの連携、コラボ企画も実現。一緒のチームとしてみんなで、認知症であってもなくても皆で楽しく参加できる雰囲気づくり、参加者同士の相互見守りによる認知症の早期発見、区発行の介護"予防"手帳の積極的活用等に取り組めています。
いつまでも住み慣れた場所で介護を受けないで健康で暮らせるように_という思いで始めたささやかな活動、続けられるのかとても不安でしたが、たった1年で高齢者の引きこもり孤立防止や相互見守りに有効な活動が実現できて、地域に新たな共生のネットワークが構成されたことに感動しています。
今後の展開
1年少しの実績ではありますが、この活動を通してシニアたちが介護予防のために自主的健康維持活動に取り組むことの意義を大いに感じています。
最近は参加しているシニア達から「体も気分も、軽くなった!楽になった!」「もっと運動したい!」という活き活きとしたやる気にあふれる声をたくさん聞くようになりました。運動に不慣れな参加者のために出張指導をしていただいている区の保健センターの運動指導員さんからは、とても雰囲気のよい活動なので効果的な健康維持のためにぜひ月2回以上の活動を_と、評価と助言を頂いています。
これらに応えるべく、新年度4月より活動日数の増加を試行中です。実施日を月1回から月3回へ増やし、毎月第3金曜日の「座ってできる健康体操」に加え、昨年度好評だった特別プログラムを毎月実施。第1土曜日に「太極拳教室」、第2土曜日に「保健講話&座ってできる筋トレ、ストレッチ」を開催しています。また昨年度好評でした金曜日の「体験!オレンジカフェ」(認知症カフェ)との年4回のコラボは、毎月実施にしてシニアが気軽におしゃべりできる居場所としての機会の充実を進めています。
土曜日の活動場所は金曜日同様、団地の所有法人が貸出協力してくださっていますが、まだ広報が十分にできていませんし運営資金も不足気味で、継続運営が不安な状況です。地域に関わりのある専門家、専門機関、関連企業のさらなるネットワーク強化や支援協力で土曜日の増設分もぜひ継続できるように頑張っています。
参加者たちの夢は、活動の毎週実施、そして、地域のシニア住民主体のデイサービス運営です!
これらの実現に向けてご協力いただける方、ご興味おありの方、ご連絡お待ちしております!
お気軽にメッセージいただけたら幸いです。
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