「地域助け合い基金」助成先報告
NPO法人 パブリックプレス
大阪府大阪市淀川区 ウェブサイト助成額
104,000円(2023/06/16)助成⾦の活⽤内容
本活動の立ち上げ資金のために3件の助成金に応募してきたが、すべて不採択となった。今回この基金の情報を得て、応募を決意した。
1、事業名
女性の居場所づくりのための「こころのケア講座」開催と自助グループ開催(大阪・北摂地域)
2,事業の目的
虐待やDVなどのトラウマから生きづらさを抱える女性たちが生きる力を取り戻せるよう、同じ悩みを持つ仲間とつながり、互いに支え合える安心で安全な居場所を提供すること。特にコロナ禍による生活苦や地域から孤立などで追い詰められた状況にある女性たちとつながり、支え合うことを目指す。
3,事業で期待される効果
DVやトラウマなどによる生きづらさを抱える女性たちが社会から孤立したり、生きる力を奪われたりして精神的身体的に傷付いている状態から、勉強会を受講して開催継続していくことで、下記の状態に変化することを目指す。
●生きづらさを抱えながら孤立していた女性が、安心安全な居場所と仲間を得られる
●女性たちが生きる力を自ら取り戻していける
●女性たちが互いに支え合ったり役割を見つけたりできる
●女性たちが社会とつながっている感覚、誇りを得られる
●自らの置かれている心身状態、物理的状態を客観視する機会を持てる
4,事業の内容(実施期間・体制・方法・内容・協力団体、等)
●実施方法と考え方
当事業は、大阪・北摂地域における女性たちのつながりづくりを草の根で行っていく活動の立ち上げである。つながるための「場」を突然設けても当事者が集まりにくいと思われるため、まずは「同じ悩みを持った女性同士でピアサポートをできるように一緒に勉強しませんか」と呼び掛け、少人数の「こころのケア勉強会」を4回(月に一度、第3土曜日)開く。4回終了後、希望する参加者らと共に自助グループとして場を継続させる。
第3土曜日14時~16時はNPO法人ACOA(アコア、下記に説明)によるオンライン自助グループが定期開催されている。参加可能な受講生は、そのまま会場に残ってオンラインで自助グループに参加できることを案内する。このため、会場は午後もそのままオープンにしておく。実際に自助グループを体験し、どのようだったか感じてもらうきっかけにして、当法人での自助グループ開催につなげたい。
●スケジュール(2023年)
4月 こころのケア勉強会内容、実施方法、告知方法など検討
5月20日(土)10時半~12時 オリエンテーション 境界線
6月17日(土)10時半~12時 フラッシュバックと記憶
7月15日(土)10時半~12時 暴力、支配の構造
8月19日(土)10時半~12時 PTSD、トラウマ、PTG グループ活動参加者募集開始
※ここまで講師は3回オンライン、1回対面。参加者は対面参加。
9月 同じ毎月第3土曜日に集まり、当事者グループ、自助グループとして続けていくことを検討開始。
10月 自助グループ開催。新規参加者も募集する。
12月~翌年5月まで、月に一度自助グループ開催
※基本対面参加で実施。感染拡大状況に応じて随時オンライン。
●対象:DV・虐待、摂食障害や依存症、いじめ、ハラスメントなどによる生きづらさ、親との関係から生きづらさを抱えている女性
●定員:6人…講義の中では自身の心の抱えている傷に触れたり、話をシェアしたりするために、最初は少数での実施を検討。応募が多数で、ニーズがあると思われた場合は定員拡大を検討する。
●研修内容の組み立て方法
研修プログラム設計には、女性の自立支援事業、相談支援や自助グループ開催で実績を持つNPO法人ACOA(アコア)代表理事の和根崎行枝氏に協力をお願いしている。どうすれば同じ悩みを抱えた女性たちが参加しやすく、話しやすい雰囲気になるか、また一緒に活動したいと思ってもらえるかを考えて内容をつくる。
自助グループは対面での関係がより重要になる。リアルな場所として、大阪府池田市を活動拠点として高齢者の見守りや生活支援、居場所づくりを行うNPO法人こもれび相談室がカフェとして開いている場所を借りる予定。地元密着の相談支援活動で5年の実績を持つこもれび相談室と連携することで、地域に根差した活動を行えるようにする。高齢者の居場所として様々な相談を受けるこもれび相談室と連携した活動にすることも検討する。
◇特定非営利活動法人ACOA(アコア)(福岡県福岡市)
https://npoacoa.wixsite.com/npoacoa
代表熊田が約15年前から自助グループ、カウンセリングに通っているDV被害者の心身サポートを行うNPO。当時は東京が拠点だったが、現在は福岡市を拠点に女性自立支援施設運営や相談支援活動などを行っている。今も和根崎代表と熊田の交流がある。本助成に申請する勉強会には和根崎代表を招いている。
◇特定非営利活動法人こもれび相談室(大阪府池田市)
https://komorebi-npo.net/
大阪・池田市を拠点に北摂地域の高齢者向け相談支援や成年後見、見守り活動を行うNPO。2018年大阪府健康づくりアワード受賞。
※本助成に申請する勉強会で、こもれび相談室(大阪府池田市)の場所を借りる理由
こもれび相談室と代表熊田は3年前に仕事でつながった経緯がある。熊田が相談室の活動に賛同してサポーターとして活動していること、相談室が地域のNPO向けに場所を開放していることなどから、自助グループ開催の場所としてよいのではと考えた。代表理事の自宅住所は大阪府池田市に隣接する箕面市のため、通いやすいことも理由である。
なお、当法人の住所は、登記のために顧問税理士の事務所住所をお借りしている。これまでの活動は自宅が作業場となっていたため登記上の住所を借りていた(自宅は賃貸住宅で登記不可のため)。
5,今後の展開
●自助グループ開催継続
研修でできたつながりを継続し、自助グループの活動として続ける。その中で、自助グループの運営自体に携わってくれる仲間を見つけたい。
●「安心できる居場所づくり」から、今後の活動拡大を検討
自助グループ活動を進める中で、新しく出てきた課題があれば、活動の幅を広げることを考えたい。SNSも含めた相談支援、関係機関との連携、新たな自助グループの開催(親との関係、摂食障害や自傷行為などの依存症、育児や介護による孤立)などが考えられると思う。ただ、最初から大きくすることを目標にはせず、小さくともまずは集まってくれた女性たちとの信頼関係づくりや、「ここに来れば安心できる」という場づくりを目指す。活動の中で出た課題などに応じて場を広げたり、活動内容を増やしたりすることも考える。
●協力団体と連携した活動拡大
ACOAやこもれび相談室などの活動実績を持つNPOと連携した活動を行っていく。ACOAが行う女性支援活動を大阪で展開することを検討したり、こもれび相談室とは相談支援活動を連携できる可能性がある。
●関心を持ってもらえる活動と組織づくり
活動者や賛同者、参加者に集まってもらえる活動運営を考えて実践し、来年度の組織運営に生かす。
●他の女性支援団体との活動連携
関西で活動する女性を支援する非営利団体、DVシェルター、相談機関などとの連携を図る。
6,事業のアピールポイント
●孤立した状況に置かれている女性たちが自らの力を取り戻せるよう、関係性の支援を行うこと。
●支援する側とされる側の一方通行の支援ではなく、当事者同士の支え合いにポイントを置く。居場所、役割、仲間を得ることで、生きていく力を取り戻せる支援を行う。
●女性支援、高齢者支援の相談支援活動で実績を持つ協力団体からサポートを頂いたり、関係を深めながら活動を行うことで、連携した活動をできる可能性がある。ノウハウを学ばせて頂くこともでき、今後の活動拡大につながる可能性がある。
●活動を進める中で、相談支援や関係機関・団体との連携など様々な課題が出ることが想定されるため、今後の事業拡大の可能性を模索できる。
7,事業を達成するための課題
●NPO活動の方向性・内容の軌道修正
これまでの活動内容は「市民メディア」という今回の応募とは全く違う内容を行ってきていた。2015年からその方向性に行き詰まり、本当に社会に必要とされる活動は何か模索するため活動を休止していた。今回、代表自身の当事者性を活かすことが事業の独自性にもなると思い、活動を全面的に転換する。組織立て直しのため、理事交代などを行う。これまでの関係者への説明も行う。
●スタッフ、協力者集め
これまでの代表がチームプレイを苦手としたこともあり、ほぼ個人で行っていた。今後は自助グループの運営を実施したいため、まずはスタッフや協力者集めが課題。同じ悩みや問題意識を持った人同士で組織をつくり、チームで動くため、何が必要か、どうするといいかなどを考えて取り組むことが課題となる。スタッフが増えた際の、組織としての動き方が今後の課題になる。
●活動資金不足による寄付金集めと、自走できる組織づくり
現在はNPO活動を休止しているため寄付金、会費を徴収しておらず、代表理事の自己負担で活動費を賄っている。活動再開にともない、寄付金や会費の金額設定、徴収方法を2023年度総会、理事会に向けて検討する。助成金への申請も行っていく。活動資金調達のため、地域のNPOセンターなどに相談しながら助成金申請も行っていく。団体として自走できるような組織づくりを行っていく。
8,事業が必要とされる社会的背景
●コロナ禍、物価高
国連や国連女性機関が警鐘を鳴らしたよう、コロナ禍によって人同士のつながりが絶たれ、DVや虐待によるトラウマ、孤独な子育てなどで追い詰められた女性たちのストレスが深刻な課題になっている。コロナ禍以降、女性自殺者数やDV、虐待件数は増加し、物価高による生活苦も拍車をかけ、国内で母子の心中といった痛ましい事件も起きている。
●孤立、地域や周囲との薄弱な関係性
過酷な状況にある女性の多くが人や地域との「関係性」を失った状態にあり、追い詰められて孤立している。自助公助共助と言われるが、コロナ禍における行政の対策では自助と公助の限界が見えている。
●求められる「関係性の支援」
これ以上の被害を生まないために、共助の一歩として「関係性づくり、居場所づくり」を実施したい。まずは、地域で同じ悩みを持つ女性同士がつながる居場所をつくることで、互いに悩みを話し合い、生きていく力を取り戻せるきっかけをつくる。その場づくりのための具体策として、当事者である女性たちにピアサポーターとしての研修を受けてもらう。その後は共にピアサポートグループとして開催、運営を続け、新しい参加者にも入ってもらえるよう募っていく。
【当事業に光が当たらない社会構造的原因・理由】
●DV、虐待は孤立した状況で起こる
DV、虐待等は社会的に孤立した家族や人間関係の中で行われることが多く、被害者側は衣食住や経済的な面で加害者に頼っていることが多い。このため、声を上げたり、逃げて助けを求めたりすることが難しい状況にあることが多い。DVによるトラウマを抱えていても、表面に出す人は少なく、生きづらさを抱えながら孤独に生きていることが多い。
●被害者が声を上げづらいため問題が見えにくい
支配下に長く置かれている被害者は自ら助けを求める力を奪われていることが多く、「これが普通ではない」「逃げたい」と思っていても、できないことが多い。このため外部からの発見も困難な状況となっている。近年はDVや虐待が社会問題として扱われるようになったため、日が当たり始めたものの、支援を受けられる人々は氷山の一角であるとされる。このため、DVによるトラウマケアも重要視されづらい。十分なケアが行われなければ虐待、暴力の連鎖となる可能性もある。
●目立った支援活動を行えない
被害者を守るためにも、支援活動は加害者に認知されないよう目立たず活動する傾向がある。このため、声を上げるなど目立った支援活動やPRもしづらく、必要性の認知が進みづらい。
●子どもへの支援に目が向きがち
1980年代以降、児童虐待防止活動が先行し、その子どもを育てる母親に対する支援活動が抜け落ちていたことが国内の母子支援活動の問題として指摘されている。子どもへの支援を成り立たせるためにも、同時に子どもを育てる母親への支援が必要である。日本で母親への行政支援は緒に就いたばかりのため、まだまだ光が当たっていない。
●単身女性の貧困が見落とされている
単身女性の貧困率は、20-64歳で4人に1人、65歳以上は2人に1人が貧困という過酷な状況で、単身男性の貧困率より高い(阿部彩「相対的貧困率の動向:2019国民生活基礎調査を用いて」より)。国内で貧困というと「男性」の問題として扱われる雰囲気が強く、女性の貧困が見落とされがちである。
●コロナ禍で自殺率が上がったのは若年女性
コロナ禍で自殺者数が増加に転じたが、2020年8月では男性の自殺が10%増、女性が45%増。経済的に弱い立場にあった女性が、収入減、失職、家族のトラブルなどによって追い詰められたという指摘がある(「新型格差社会」山田昌弘著、中公新書、岩手医科大学教授大塚耕太郎氏インタビュー記事、2022/12/9付朝日新聞)。
●「関係性」への支援に対する理解が薄い
具体的な金銭や物品の支援はわかりやすく理解されやすいが、社会や地域とのつながりといった「関係性」に対する支援は見えにくく軽視されがちな雰囲気がある。一方で、人や地域とのつながりがあることで本人の主観的な幸福度合いが上がることが近年の研究で指摘されている(ハーバード大学成人発達研究所ロバート・ウォールディンガー教授)。また、昨今の福祉は「つながり、関係性」を支援することで、本人が社会的な役割を見出して元気を取り戻すことに注目したり、まちづくり支援でも人同士のつながりをつくることが主眼に置かれている。コロナ禍が長期化する中と高齢者ケアの現場でも孤立による心身状態の悪化が指摘され、「人との交流が週1 回未満になると健康悪化のリスクになる」(近藤克則筑波大教授、2020)などの報告から、孤立防止対策にシフトする傾向がある。様々な困難を抱える女性に対する支援でも、関係性の支援が重要だがなかなか日の目を見ない。このため、市民による活動で行っていくしかないと考えている。
9,当法人が行う理由
●代表熊田がDVサバイバーであり当事者性がある
熊田は育った家庭でのDV経験によるトラウマから自己肯定感を育むことができず、摂食障害、自傷行為などの依存症に苦しみ、克服してきた経験がある。その過程でDVや摂食障害の当事者の集まる自助グループ通うようになり、命を救われた。サバイバーは自身を「普通ではない」と思っていることがほとんどのため、社会から孤立していたり、集団にいても理解者を見つけられず孤独を感じていることが多く、孤立ゆえに痛ましい状況に遭う人が多くいる。一方で、サバイバーには困難な状況を生き延びてきた力、同じ境遇にある人たちと支え合う強い力も同時に存在していると実感してきた。同じ境遇にある人同士が時に泣き、笑い合いながらつながれる居場所を得て、役割を見出すことで、社会とつながっている感覚が生まれ、互いを支え合う力が生まれる場を見てきた。支えられる人間には、支える力も同時に存在しており、それが生きる力になることも感じている。人を支えるには社会との「関係性」の支援が必須である。こうした代表本人の当事者性を生かせることが、当法人で行う理由と考えている。
●体験記事の反響が大きく、必要性を感じた
DVサバイバーとしての体験と克服過程を書いた記事(ハフィントンポスト、2017年)が大きな反響を呼んだ。全国から共感の感想が多く寄せられたことから、同じ悩みを持つ人が多いことに驚き、社会的な必要性を感じていた。コロナ禍でDVや虐待などが増えて多くの女性たちが居場所を失って孤立し、追い詰められた状況にあると知り、自分と同じ苦しみを抱えて悩む女性たちのために事業立ち上げを決めた。
●困窮現場の取材から、関係性の支援の必要性を感じた
これまで医療記者として、多くの反貧困活動、まちづくり活動の現場を取材してきた。各活動に一貫しているのは既存のコミュニティで希薄化してしまった人同士のつながり、関係性を改めてつくる支援をする中で「居場所、役割、仲間、誇り」を重要視していることだった。数々の社会課題に共通する課題が「孤立」だと感じたため、関係性の支援が必須だと考えるようになった。
活動報告
<どのような活動ができたのか>
大阪・北摂地域にトラウマによる生きづらさを抱えた女性向けの自助グループを開催していく地盤固めとして、女性向け勉強会を開くことができました。講師をお呼びでき、会場を借りて4回開くことができました。
<どのような人に対して、どのような取り組みができたのか>
参加者は、幼少期に親から暴力、虐待などを受けてトラウマを負っている女性たちで、延べ人数15人の方にご参加いただけました。地域は南大阪、奈良、京都、兵庫県など遠方からもご参加頂けました。
参加者からは自身の生い立ちや生まれ育った境遇などの話が共有されました。一般的には話しづらい内容と思われるものですが、その場では皆さん落ち着いてお話しておられ、互いに受け止め合う雰囲気があったように感じられています。
勉強会は5月から毎月1回開催し、①境界線②フラッシュバックと記憶③DV虐待、暴力の種類と本質④トラウマについてというテーマで、講師から講義を頂きました。社会構造を背景に女性が受ける暴力について心理学や社会学をベースに学べる機会はなかなかないため、参加者からも「初めて聞いた話だった」「ずっと心のなかにあったものの理由が少し見えた気がする」など、自分の心のうちを客観的に見られてよかったという声をいただきました。
普段当たり前のように受け入れてしまっている、強者が弱者を虐げることについても「暴力はいけないことである」という認識を改めて参加者同士で共有できたと感じています。
また、そういう話をしたり、互いの境遇についての共感は参加者にとって重要な経験になったと感じられました。「ここで話せてよかった」「他の人の話が聞けたことがよかった」という声を頂きました。
大阪北摂に大阪ACOAという場所があると、参加者には認識してもらえたと感じています。今後の自助グループ開催の土台ができたと感じています。
<進めるうえでどのような苦労があったか>
広報が大変でした。HP、SNSなどインターネットを活用したり、出かける先で友人や知り合いに配るなどしました。また、連携している地域のNPOにも配布を手伝ってもらったりしました。
今後も自助グループとして活動を継続していくために、存在を知ってもらうことが課題です。
広報に苦労していたため、知り合いよりお声がけをいただき、大阪大学社会ソリューションイニシアティブ様からの後援(支援金などは頂いていません)を頂くことができました。
<課題>
対象がトラウマを抱えている女性なので、広報が非常に難しいと感じています。必要な人に届いているかどうかの効果を検証することが難しく、分かりづらいです。今後も引き続きHP、SNSなどインターネット上での広報活動は行っていきます。リアルでの広報として、地元社会福祉協議会、市役所、地域包括支援センターなどの支援者、民生委員に向けてもこうした活動があることを知ってもらうべく挨拶などに出向いています。今後も様々なつながりの中で活動を広報していきます。
一方で、広報する中でリアル参加に対するハードルの高さも感じています。最初はスマートフォンによるチャットなど、オンラインツールの方が関わりやすいのではないかという指摘もいただきました。今後はオンライン開催についてもどのようにするのがいいかを検討して参ります。
勉強会の内容のようなテーマは、生きづらさを抱える女性たちにニーズがあると感じられました。ただ、実際に話を聞いて頂かないと詳しく分からない内容でもあるため、勉強会で扱う内容をどのように事前に伝えるかも検討課題だと思いました。
私たちは、非常に小規模な草の根活動ですが、さわやか福祉財団様からの助成を頂けたお陰で活動を立ち上げあることができました。心より、感謝を申し上げます。今後も細く長く、活動を続けてまいる所存です。
今後の展開
夫・恋人、親からの暴力によるトラウマから生きづらさを抱えている女性向けの自助グループを大阪・北摂地域で月に一度開催しています(今後はオンラインも検討)。このようなトラウマを抱えている人は、生きづらさを抱えていながらもなかなか他人に胸の内を話すことができず苦しい思いを抱えています。当自助グループ「大阪ACOA」は、トラウマによる生きづらさを抱えた女性たちが、互いにつながり合い、支え合う地域の居場所として活動しています。女性たちが社会の中で生きていく力を取り戻すための活動です。トラウマや暴力について心理学をベースに学ぶ勉強会も開いていますので、共通理解と言葉を持って、自身の状況を語ることができるようになります。
もし、お心当たりの方がおられましたら、一緒につながり合いたいと思います。ご連絡をお待ちしております。また、このような活動に興味、関心があるという方がおられましたら、ご連絡ください。