「地域助け合い基金」助成先報告
多様な子育てを応援する会「たいよう」
愛媛県今治市助成額
150,000円(2023/05/18)助成⾦の活⽤内容
本会は、ホームスタート(未就学児が1人でもいる家庭に、研修を受けた地域の子育て経験者が訪問する「家庭訪問型子育て支援ボランティア」)を今治市および上島町で始めるため、2023年2月に設立した。
「子育てひろばなどに出かけづらい親子」や「専門機関の支援を受けるほど問題は重篤ではないが、ストレスを感じている親」など従来の子育て支援のすき間で孤立しがちな親子のもとへ必要な支援を届けたいと考えている。
また、今治市(島しょ部)および上島町では子育て支援施策そのものが少ないため、ホームスタートの実施により島しょ部における子育て支援の充実を図っていきたい。
ホームスタートでは、専門職ではなく地域に暮らす子育て経験者が各家庭に訪問することから、自然と子育て世帯と地域のつながりが広がっていくことも期待できる。
今回はホームスタートを始める前に、まずは地域で子育て支援に関心のある団体や個人を対象に学習会を開き、ホームスタートについて理解を深めるとともに活動を行う仲間を募ることに注力する。
学習会は、今治市(陸地部および島しょ部)、上島町で各1回の計3回開催する計画であり、この基金は学習会の開催にかかる諸経費に活用したい。
活動報告
私たちはホームスタート(未就学児が1人でもいる家庭に、研修を受けた地域の子育て経験者が訪問する「家庭訪問型子育て支援ボランティア」)について理解を深める学習会を計3回開催しました。
まず、参加者を集めるために広報計画を立て、約65か所へチラシを持参しました。そこで担当者の方とお話ができる場合には学習会の宣伝だけでなく、「今、課題と感じていることは何か」や「地域にあったらいいもの」をお伺いし、当会の今後の活動の方向性を考える機会もいただきました。また、「学習会には参加できないが、ホームスタートが始まったらぜひ教えてほしい」とのお声もいただき、励みになりました。
学習会には3回あわせて31名の方にご参加いただきました。子育て支援の関係者の方がほとんどでしたが、子育て中のママにもご参加いただき、当事者や支援者みんなで学びを深めることができました。
ここで参加された方のご感想を一部ご紹介させていただきます。
・自分が子育てをしている時にこのような支援があったらどんなに嬉しかったか…とつくづく思いました。
・ホームスタートが身近で始まると、もう少し子育てもしやすくなる気がします。1回きりで終わらないことが子育て世代の保護者にとって嬉しいなと感じました。
・子育て支援事業は年々充実してきていますが、どのサービスにも支援できる範囲があり、この“すきま”はどうにかならないかと思っていました。ホームスタートは支援を待っている人が無料で受けられる本当に必要な支援だと思いました。
・母のように優しく寄り添ってくれるようなボランティアさんが増えたらいいと思いました。土地の情報など、何でも話ができる人が横にいるだけで子育てが楽しくできると思います。
・このような支援を島しょ部でも増やしてほしいです。自分もたくさん悩んだので役立てることがあればと思います。
・私もそうでしたが、移住して来られる方々が増えているので、ますますこういった支援があればいいなと思います。
といったお声をいただきました。
子育て中のママにも支援者の方にも「ホームスタートは地域に必要」とのお声をいただき、また、「お手伝いしたい」というお声もあり、ホームスタートを実現させたいという思いがより一層強くなりました。
今回のホームスタート学習会を通して、様々な関係機関や団体の方、ホームスタートをお手伝いしたいという方とつながることができました。また、県内の他市でホームスタートを始めたいという団体の方ともつながることができ、これからますます活動が広がっていくと感じています。
資金面をどうするかという課題はありますが、自分たちでフリーマーケットに出店し、売り上げを活動費にしていくという案が出ています。今後も今回つながることができた方々と一緒に考えながら、この活動を発展させていきたいと思います。
今後の展開
私たちは「子育て中の方が子育て支援を受けに来るのを待っているばかりではいけない」「私たちが子育て中の方のもとへ支援を届けられないか」と考え、ホームスタート(未就学児が1人でもいる家庭に、研修を受けた地域の子育て経験者が訪問する「家庭訪問型子育て支援ボランティア」)の実現に向けて活動しています。
一緒に地域の親子さんへ支援を届けにいきませんか?
想いが同じ方であれば、子育て経験や資格の有無は問いません。
ぜひご一緒に活動しましょう!
お問い合わせはこちらまで
tayonakosodate.taiyo@gmail.com
よろしくお願いいたします。