「地域助け合い基金」助成先報告
みとせ会
新潟県佐渡市助成額
139,000円(2023/05/24)助成⾦の活⽤内容
冬場11月~2月にかけて3回、80歳以上単身高齢者や高齢者のみ世帯の方を対象とした手づくり弁当を配付する給食サービスを実施します。対象者への配付は、みとせ会会員と地元の民生委員さんで手分けをして行います。実施があることで、対象者世帯へ最低月2回訪問する機会を作ることができ、閉じこもりがちになる冬場の見守り・安否確認に繋げたいと考えています。
コロナウイルスの影響により活動休止となっていましたが、この基金を活用して活動再開したいと応募を決意しました。利用者さんが喜んでくださる笑顔を思い浮かべ、会員一同やる気に満ち溢れています。
活動を通じて地域に理解が広まり、活動に参加いただける方が増えることや食材の寄付をいただけるなど、地域の中での支え合いの意識が高まることを願いながら活動していきます。
活動報告
私たちは、地域に根差したボランティア活動を長く実施してきた団体で、その一環として平成3年から30年まで、佐渡市高千・外海府に暮らす一人暮らし高齢者及び高齢者のみ世帯を対象に、外出が困難になる冬場に年3回から5回程度、手作り弁当を配付してきました。
社協事業と連携するなどして長く活動を続けてきましたが、令和2年からはコロナ禍により活動休止となりました。
今回、高齢者向けの手作り弁当配付ボランティアを再開するにあたり、さわやか福祉財団様の助成金を活動資金として活用できたことは、再開に向けての大きな力となりました。
お陰様で、計画した通り、年3回の手作り弁当配付を実施することができました。また、お米の寄付を活用してプラス1回、3月にちらし寿司の配付も行うことができました。
みとせ会も高齢化が進み、体調に不安を抱える会員もいる中での佐渡の厳しい冬場の活動ではありましたが、対象とした高齢者の方々に喜んでいただけたことは私たちの生きがいにもなっております。
感謝の言葉を聞いて体調がよくなった!と冗談が飛び出すほどです。
また、地域団体や関連機関との連携としましては、支援者の方が食材(主に米)の寄付を農協さんに呼びかけてくれたり、配付希望者の取りまとめや配達については民生委員さんが協力してくれました。
特に民生委員さんからは、日頃の付き合いが薄く会いに行きにくい方とも、この弁当を届けることでつながりができ、声をかけやすくなって状況把握や安否確認ができるようになった、と感謝されました。
地元紙の新潟日報にも取材していただいたことで、多くの方に「見たよ!」と声をかけてもらいました。
高齢者は地域とつながりのある方ばかりとは限らず、特に冬場は外出が難しくなる地域ですので、この手作り弁当の配付が家族以外の住民との貴重な交流となっている方もおり、一人暮らしの方には見守りの意味もあります。
今後も、単なる弁当の配付にとどまらない、地域の住民同士の温かいふれあいの場を提供するような活動を継続していきたいと願っております。
今回は本当に有り難うございました。
今後の展開
喜んで下さる高齢者がいますので、今年の冬場も同様な活動を続けることが私たち自身の生きがいにもなっています。自分たちが元気なうちは会員と協力してやっていきたいと思います。
また、私たちの活動を住民に知ってもらうことで、多くの方が、特に冬場に孤立しがちな高齢者の一人暮らしや高齢者のみ世帯に関心を持ち、さりげない気配りで支え合えるような地域を作っていく一助になりたいと願っています。
この活動を通じて、農協に寄付をお願いしてくれた支援者さんや民生委員さん、社協の2層コーディネーターさん等、たくさんの方の協力をいただきましたことは今後の活動の力になるとともに、私たち自身がとても励まされたことを本当にありがたく思います。
さわやか福祉財団様にも助成金の申請を受け付けていただき、再開を後押しして下さったこと、心より感謝しております。有り難うございました。