「地域助け合い基金」助成先報告
こころとからだの元気Lab.
東京都北区 ウェブサイト助成額
150,000円(2023/05/15)助成⾦の活⽤内容
内容:「香りとハンドタッチでこころとからっだを元気に!」
(1)講演会の開催(2時間程度)
講師:山口創氏 桜美林大学 リベラルアーツ学群心理学研究科教授
著書:「手の治癒力」。「人は皮膚から癒される」、「からだとこころのコリをほぐそう」など
①講演「(仮題)人と触れ合うことの大切さ」について
「人に触れることによる心身に与える影響やよるオキシトシン(幸せホルモン)の効果などについて
②ハンドタッチ体験 (アロマオイルを使用し、肌に「触れること」、「触れ合うこと」による安心感、幸福感を体感)
(2)学生ボランティアとの交流による団体および地域の活性
①講演会運営ボランティア参加、報告書の協力を依頼し、地域活動参加のきっかけをつくる
②学生ボランティアとのコラボ企画 ←助成期間終了後の内容
(3)学んだことの復習やスキルアップの場、サロン等でのボランティア活動による交流 ←助成期間終了後の内容
コロナ禍により、すべての人が新しい生活様式を強いられ、ストレスや不安、戸惑いを抱えて3年。私たちの活動も「触れ合う」ペアでのハンドタッチを休止し、内容をセルフケアに変更したり、オンラインを活用し、耐え忍んで活動を継続してきました。コロナ感染が緩和してきた「今」、「触れ合うこと(タッチング)」の効能を研究し、科学的に証明されてきた山口創氏の話をお聞きし、「触れ合う」ことの大切さを改めて学び、コロナで封印してきたハンドタッチによる交流やボランティア活動を再開し、ハンドタッチで地域交流を再開し、団体および地域を活性するタイミングだとおもいました。
講演会終了後も、私たちの定期的な活動を講演会参加者が学びの場として利用できることで、身近な地域での交流の輪を継続的に広げることができます。また、講演会をきっかけとして、活動に学生ボランティアに加わってもらい、若い力で新しい風を通し、私たちの活動や地域の人々の交流の活性化したい。
コロナ禍中、タブーとされてきた「人と触れ合うこと」を通じて、自分自身を慈しみ、ストレスに負けない、しなやかな心と体を育み、多くの人が幸福感を高め、心身ともに健康的に生きられる、人に優しい、思いやりのある地域づくりを目指します。ハンドタッチは手を動かし、人との交流を自然と導くため、中高年の認知症予防としても期待できます。
高齢者や介護、子育てに関わる方、高齢者自身の他、自分自身や周囲の人を元気にしたい人に参加してほしい。
活動報告
新型コロナウイルス感染症の流行により、人とのふれ合いが制限され、「香りとハンドタッチで元気を届ける」私たちの活動も自粛することを余儀なくされてしまいました。感染症の感染拡大も収束の兆しが現れた今年度、地域助け合い基金のご支援を受けて、タッチケアによる心身への効果などを研究されている山口創氏をお招きして講演会を開催できたことで、会員だけでなく、地域の方々に、人とのふれ合いがなぜ大切なのかに気づいていただき、活動への新しい参加者やハンドタッチボランティアの希望者も増えました。
また、地域交流に役立てる手段のひとつとしても関心を持っていただき、グループホームへの訪問、地域団体や自治会のサロン、介護予防教室などでのハンドタッチ体験のお声をかけていただきました。
この事業を通じて、地域での新しいつながりが広がり、休止していた人とふれ合う活動が再開できたことは、この3年間の私たちの想いをこれから実現するための力強い後押しとなりました。
また、講演会終了後の振り返り会で、当日ご協力いただいた生活支援コーディネーターに「地域の皆さんで支えあっているのがよくわかった。人材は宝。皆さんは北区の宝。皆さんの特技を北区の街づくりにも活かして欲しい。」とのコメントをいただけたことは、これからの活動の励みになりました。
講演会には、健康、タッチングに興味を持つ幅広い世代の方にご参加をいただきました。講義では、みなさんの熱心にメモを取る姿がとても印象的でした。ハンドタッチの実技体験では、感染予防を考慮し、ペアを組み、服の上から背中をふれ合うタッチと、ラベンダーオイルを使用したセルフのハンドタッチを体験していただきました。最初は緊張感がありましたが、だんだんとリラックスし笑顔になり、その効果を実体験してもらうことができました。参加者からは、「タッチングを家族でも実践したい」「皮膚と脳の密接な関係、心とからだの連動、オキシトシンの効果、香りの効果についてよく理解できた」といった感想が多く寄せられました。講師の山口先生の穏やかで優しいお人柄、わかりやすいお話があってこそ、このような評価が得られたのだと思います。
初めての講演会開催のため、当日の運営だけでなく、チラシ作成、学生ボランティア募集、参加申込対応等の事前準備に苦労しましたが、多くの方々の協力により、定員(50名)を超える申込がありました。
生活支援コーディネーターのご協力で、区の後援名義を得られたことは、区報掲載や区内各所へのチラシ配架など、地域への周知と集客に大きな力となりました。また、オンラインフォームとQRコードの電子申請を利用した参加申込や、申込者への自動返信メール機能のシステム構築、チラシのデザイン作成などに、ボランティアやプロボノの皆さまのお力を得られたことは、作業の効率化にもつながり、良い試みとなりました。
今後の展開
いつでもどこでもだれもが楽しめる…。
こころとからだの元気Lab.は、そんな想いと願いをチカラに、2006年に北区で活動を開始しました。
私たちは、香りとハンドタッチで多くの人との出会いや交流、ひとりひとりの心と体の元気をサポートするため、さまざまな活動を行っています。
これからも、区内各所の生活支援コーディネーターや地域団体、ボランティアの皆さまと連携しご支援いただきながら、香りとタッチングが心と体の健康に効果があることを一人でも多くの人に体験してもらえるよう地域での活動を広げ、顔の見える安心した地域の絆づくりのお手伝いをしていきたいと思います。
香りとハンドタッチは介護予防にも役立ちますので、高齢の方が地域でアロマ&ハンドタッチボランティアとして活躍し、社会参加へのきっかけとなるような仕組みをつくりたいと考えています。高齢者あんしんセンター、介護福祉施設の皆さま、地域ボランティアを育てるために、ぜひ、お力をお貸しください。
一緒にアロマ&ハンドタッチングを楽しみながら活動をささえてくださる方を大募集しています。ご興味のある方のご参加を心よりお待ちしています。