「地域助け合い基金」助成先報告

NPO法人 やんちゃ寺

滋賀県草津市 ウェブサイト
その他

助成額

150,000円2023/05/29

助成⾦の活⽤内容

普段、何らかの不適応行動や生きづらさを抱えた子どもたちの居場所を運営している、特定非営利活動法人やんちゃ寺が主催で、少年院や少年刑務所を出たあとの少年たちを実際に迎えてスピーチをしてもらい、大人のあり方を考える研修会をします。少年院を出た後の支援をされている方、少年院に勤めておられるソーシャルワーカーさんをお迎えして、基調講演とシンポジウムも行います。子どもたちの自傷行為件数や不登校の件素の増加等、子どもたちを取り巻く様々な諸問題への理解には、真に子どもたちの現状を把握・理解することが肝要です。
子どもたちが引き起こす様々な問題から垣間見えるのは、それは社会全体の問題であるということです。こと、問題行動を起こす子どもたちの背景には、貧困、虐待等を起因とする深い心の傷があることが多く、その背景への理解と支援体制の充実が求められています。この度、少年院や少年刑務所を出た後の子ども達のサポートに最前線で従事する方や当事者である少年達から背景、経験や考え等について聴くことで、支援者として、地域住民として、子どもたちを真に理解し支えるために何が出来るのかを考え、地域総ぐるみで子どもたちを支える機運を醸成するために本講演会を開催します。
会場費はもちろんなのですが、支援者さんと少年たちに、交通費と謝金をお支払いしたく、その資金が、子ども食堂「やんちゃ寺」にはないため、申請をしました。

活動報告

普段、何らかの不適応行動や生きづらさを抱えた子どもたちの居場所を運営している、特定非営利活動法人やんちゃ寺が主催で、少年院や少年刑務所を出たあとの少年たちを実際に迎えてスピーチをしてもらい、大人のあり方を考える研修会をしました。少年院を出た後の支援をされている方、少年院に勤めておられるソーシャルワーカーさんをお迎えして、基調講演とシンポジウムも行いました。子どもたちの自傷行為件数や不登校の件素の増加等、子どもたちを取り巻く様々な諸問題への理解には、真に子どもたちの現状を把握・理解することが肝要です。
子どもたちが引き起こす様々な問題から垣間見えるのは、それは社会全体の問題であるということです。こと、問題行動を起こす子どもたちの背景には、貧困、虐待等を起因とする深い心の傷があることが多く、その背景への理解と支援体制の充実が求められています。この度、少年院や少年刑務所を出た後の子ども達のサポートに最前線で従事する方や当事者である少年達から背景、経験や考え等について聴くことで、支援者として、地域住民として、子どもたちを真に理解し支えるために何が出来るのかを考え、地域総ぐるみで子どもたちを支える機運を醸成するために本講演会を開催しました。
会場費はもちろんなのですが、支援者さんと少年たちに、交通費と謝金をお支払いしたく、その資金が、子ども食堂「やんちゃ寺」にはないため、申請をさせて頂き、無事、お支払いすることができました。
少年院で実際に支援をされていたソーシャルワーカーさんが、出所後、頑張っている少年のスピーチを聞き、ファシリテーター をしてくださいました。支援者側も、立ち直って頑張り続けている姿に励まされる機会でした。
後日、研修会に参加してくださった議員さんが、ファシリテーターをしてくださった議員さんの、子どもたちの夜回りに同行されたり、参加者同士がその後も繋がり、連携しているという話を多く耳にしています。「妊娠SOS」という団体さんが、若者支援団体の職員さんと顔の見える関係になって、子どもへの資源紹介がしやすくなるなど、喜びの声が聞かれています。

今後の展開

やんちゃ寺は、中高生を主な対象とした地域の居場所と子ども食堂です。普段叱責や否定の対象になりやすい非行系の中高生が、やんちゃな行動の裏で本来求めている、ありのままの自分に対する肯定感や注目を充電する場として、無料食堂と居場所を運営しています。ごはんを食べたり、おしゃべりやゲームをしたりして、一緒に時間を過ごしています。家庭や学校では出会う機会の少ない、様々な年代や職業のスタッフがいます。特に、生きづらさを感じている、いわゆる「やんちゃ」な若者たちにも来てもらえる居場所をつくりたいという思いから始まった活動です。生きづらさを抱える中高生の個性を肯定し、ありのままの自分でいられる居場所を運営しています。すべての人々が互いに個性を長所として認め合い、他の誰かにとって有意義なものだと肯定感を得られる循環の輪をつくることを目的としています。
やんちゃ寺の活動自体が、拠点を広げていくというより、このような、家でも学校でもない第三の居場所や、息抜きの人間関係があることが、若者のメンタルヘルスや健全育成に大切である、という姿勢が、社会全体の当たり前になるよう、発信をすることが、使命の一つだと思っています。
子育ては、家庭だけ、学校の先生だけ、でしなくてはいけないものではなく、貴助成金の目指してくださっている、地域全体の連携や繋がりによって、みんなですればいいものだと思っています。
地域資源の一つとして、子どもの、そしてご家族の助けになれるよう、ますます心を込めて頑張ってまいります。
まずは知っていただくことが大切と思うので、今回の研修会の開催を通して、関係機関や職員さんとたくさん出会うことができたのは、長い目で見て子どもたちのよりよいサポートのために、とても有意義な機会を持つことができました。
本当にありがとうございました。

なお、写真・チラシ・開催アンケートの回答につきましては、5月22日、5月28日、6月13日にメールにてお送りさせて頂きました。再送が必要であれば、おっしゃってくださいませ!

添付資料