「地域助け合い基金」助成先報告

 Divers

福岡県福岡市中央区
移動支援

助成額

150,000円2023/04/26

助成⾦の活⽤内容

現在、「DiversMap」というバリアフリールートを共有するWebアプリを作成しています。このアプリは車いす利用者を主なターゲットにしていますが、ベビーカー利用者やご老人などの層にも使って頂けるアプリであるため、一人でも多くの方に無料で利用していただけるものにしたいと思っています。
現在は、福岡市の関連団体や福祉事業所の方々にご協力いただき、実証実験を行っていますが、今後は実際にリリースし、より多くのユーザーに使って頂きたいと考えています。ただアプリ運用資金の当てがなくアプリを世の中に広めることを断念せざるを得ない状況に陥っていたところ、今回この基金の情報を得 て、応募させていただきました。

車いすを利用されている方々が、出かけやすくなる世の中を実現することに注目しており、今回の計画では、全ての車いす利用者が怪我なく安全に道を通れるようにするということに注力します。
当面の目標として、ユーザビリティ検証のアンケート結果やルートデータの投稿数を月1回の頻度でSNSなどで公開する計画です。

活動報告

助成金を活用してバリアフリールート共有アプリ「DiversMap」の開発やバリアフリー社会実現に向けた活動を続けていく内に、アプリ開発の協力者や街歩きイベントを一緒に行う仲間が集まっていき少しずつ「DiversMap」を地域の人に知ってもらうことができました。

また、活動の中で、国立研究開発法人科学技術振興機構社会技術研究開発センターでのSDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(SOLVE for SDGs)シナリオ創出フェーズで九州大学 大学院芸術工学研究院 准教授 高取 千佳様が研究代表者をつとめる「移動困難者の回遊・交流・社会参加を実現する公共空間マネジメントDXプラットフォームのシナリオ創出」のプロジェクトメンバーとして当団体が参画するなど、活動範囲が広まりました。街歩きイベントでは、街歩きとワークショップを行いました。街歩きでは、車椅子や徒歩で街中をめぐり、どういった箇所・状況が車椅子、ベビーカー利用者、高齢者にとって通りやすいバリアフリールートか考えながら、バリアフリールート共有アプリ『DiversMap』にルートの投稿を行い、ワークショップでは、バリアフリーの街づくりについて話し合い、普段生活する中でバリアと感じていることを出し合いバリアに遮られない最適ルート探索アプリや、街全体のバリアを改善するための仕組みづくりへとつなげることについて話し合いました。街歩きイベントへは延べ100名の方にご参加いただき、大学生からご高齢の方まで幅広い年代の方々でした。街歩きイベントの回を重ねるごとに協力者やスポンサーも集まりました。

・活動ブログ記事
1. https://note.com/diversmap/n/nc1b44b542fee

2. https://note.com/diversmap/n/n19e282ef202a


今後の展開

現在、2ヶ月に1回バリアフリールートの情報を集める街歩きイベントとワークショップを行っています。街歩きイベントでは、バリアフリーな街を作る上で必要なことについてのディスカッションや実際に街に出て車椅子で通りやすい道の情報を集めています。
また、令和6年5月までにリリース予定であったDiversMapのアプリ版を完成させてリリースし、バリアフリールートの情報を必要としている方に届けたいと思います。

今後も、賛同者・理解者を増やし、福岡市から誰もが不自由なく住みやすい街を増やしていき、暮らしやすい社会になることを目標に活動を続けていきます。
皆様も是非、お気軽にご参加ください。
よろしくお願いいたします。

添付資料