「地域助け合い基金」助成先報告
ゆう源藤
宮崎県宮崎市助成額
150,000円(2023/06/16)助成⾦の活⽤内容
高齢者が住み慣れた地域で安心して日常生活ができ、認知機能を少しでも遅らせることができるよう、公民館に集まり、おしゃべりをしたり、料理を作ったり、音楽を聴いたり、ゲームをしたりして、孤立感を感じない居場所つくりをするとともに、高齢者の一人暮らしの方で、庭の草取りができない、樹木の伐採ができない、家具の運搬、破棄等ができない等、そんな時の手伝いができる活動をしていきたい。
活動報告
超高齢化社会が進む中、源藤地区で認知症予防、健康寿命の延長が少しでもできるように高齢者が集う居場所を生活支援コーディネーターに相談しながら週2回、96回開催することができました。
開催にあたって、毎月地区に回覧で内容を知らせるパンフレットを作成し、参加を呼びかけました。
毎回お菓子、コーヒー、お茶を出して会を和やかにし、お喋り(会話)がスムースにできるようにするために、準備、後片付け等については世話人を決め、対応しています。
来られた高齢者の方に楽しんでいただけるように、「集いの場」として懐かしい音楽や映画上映をしたり、物作り講座では自治公民館の花壇の花植え、整備。フラワーアレンジメント、折り紙等を使った作品を作成し、持ち帰ってもらったりしています。
介護予防講座では理学療法士が、運動や認知機能を高めるゲーム等を行っています。
栄養講座ではフレイル予防、認知症予防、骨密度低下予防等ができるように、栄養素と食品の何に多く含まれているかなどの学習などを行っています。
口腔講座では唾液腺マッサージ、誤嚥防止の口腔体操や歯磨きの方法等を行い、認知症予防講座では数独やクロスワード、クイズ等を新聞から切り取り作成し、参加者とわいわいがやがやと解いたりしています。
高齢者を中心にサロンを開催する中、他の組織のグラウンドゴルフクラブ、さんさんクラブ等と重複している会員も多い中で、ゆう源藤に出席する会員が固定化してしまい、なかなか広がらないという課題があります。その課題解決のために、回覧用のパンフレット配布時に丁寧に説明する等、解決策を皆で話し合い、さらに活動を広げていきたいと考えています。
今後の展開
源藤地区は、人口2700名のうち65歳以上の高齢者が約500名、そのうち75歳以上の高齢者が約240名です。また核家族化が進み、高齢者の一人暮らしが約70名となります。源藤地区の高齢化率は約20%と全国と比較しても小さい方ですが、75歳以上の人数を考えると、近い将来、認知症徘徊、災害時の避難、ゴミ屋敷、孤立死、空き家等々諸問題が発生することが予想されます。そんな中で自助、公助については高齢者の手助けには限界があると思われます。
そこで、比較的元気な高齢者が見守りやゴミ出しの手伝い、訪問等をする共助が必要だと思います。それぞれの高齢者が地域の世話にならないためには、健康寿命を延ばす必要があります。高齢者が集まってわいわいがやがやと話をしながら、認知症予防、フレイル予防、体力づくりをする必要があります。そのために源藤自治公民館に集まり、ゲーム、クロスワード、数独、物づくり、理学療法士による体操、ゲーム等をすることが大切になります。
多くの高齢者は重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らし 暮らしを人生の最後まで続けたいと思っています。住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される 地域包括ケアシステムの構築を少しでも実現していく必要があります。
しかし、参加する高齢者は限られており、地域に広がっていかないのが現状です。どうやれば広がっていくのかが課題です。
朝や夕方散歩などの運動で、健康面に配慮している75歳以上の方は100名もいないように思われます。残りの140名は近所の方々との交流もせず、運動もしないようです。健康寿命を伸ばし、要支援や要介護を受けないようにと考えていないように思われます。家族が気付いた時には要支援や要介護の認定をうけ、施設のお世話になる高齢者が多いのではないかと推測しています。その前にふれあいサロン等に参加して欲しいと思っています。