「地域助け合い基金」助成先報告
トリクマカフェとちぎ店 aRutte
栃木県宇都宮市 ウェブサイト助成額
118,000円(2023/04/06)助成⾦の活⽤内容
7月17日(月・祝)には佐野市のNPO法人風の詩との共催で夏祭りを実施し、200名の集客を目指しています。
・当事者家族が楽しめる制作や展示
・きょうだい児の遊び場
・きょうだいの交流会
・保護者対象の、きょうだい児について学ぶ講演会
・県内福祉事業所による商品販売
・障害者が参加する芸能団体によるステージ
・放課後デイの出張プログラム
・障害特性について学ぶ講演会
「繋がり」を頼りに会を運営してきた縁で、各地の当事者家族から参加希望と共にイベントの提案もあり、当初考えていたよりもイベントの規模が大きくなりました。
佐野市の協力を得たため会場使用料は免除になりましたが、チラシ作成配布や会場設営にも費用がかかります。
また、毎回会場が変わるため、小さい子供が使用しやすい環境ばかりではありません。福祉事業所では靴を脱いで過ごすスペースがなく、小さなエリアの布団等を敷いて場所を確保しました。ジョイントマット
があればどこでもスペースを作ることが出来るため、購入を考えています。
もし当活動に助成を頂けましたら、夏祭りや毎月のおしゃべり会をもっと広く周知し、当事者家族が気持ちよく参加できる環境を整えることが出来ると考えています。
よろしくお願い致します。
活動報告
トリクマカフェとちぎ店aRutteは、ダウン症児者と家族の交流、そして支援者とのつながりを作ることを目的に毎月1回のおしゃべり会を開催してきました。今回は群馬・茨城のトリクマカフェと合同で夏祭りを開催することになり、より広域の方と交流することを目標としました。また、ダウン症当事者をお預かりし、きょうだい児が親を独占する企画を作ったり、中学生以上のきょうだいが交流できる時間を設けたりするなど、「家族みんなで」楽しめるイベントを目指しました。
2023年3月から準備を開始しましたが、この夏祭りをきっかけに沢山の方と出会い、ご支援を受けることが出来ました。
イベントの共催としてご尽力くださった「NPO法人風の詩」のご紹介で、佐野市で障がい児を沢山診察されている柳川小児科医院の先生と知り合う事が出来ました。柳川先生からは、当日使用するオモチャ・ゲーム景品の提供や、地元の専門職を中心としたボランティアのご紹介を頂きました。
また、こちらの助成金を頂くにあたり生活支援コーディネーターの塩澤様からご推薦を賜りましたが、塩澤様が所属するとちぎYMCAからは、当日の学生ボランティアもご紹介頂きました。国際色豊かな若いボランティアさんは、ダンスやヒーローショーを大いに盛り上げて下さいました。
ダウン症児家族からは、ダウン症児者が参加するダンスチームや、ダウン症児家族が営業しているキッチンカー、ダウン症児者が働く就労支援施設などをご紹介頂き、次々と輪が広がりました。
当初考えていたより遥かに大きな規模のイベントとなり、来場者も約600名を数えました。祖父母もつれて大人数で参加する方も多くみられました。参加者の中心は栃木県や群馬県でしたが、東京、千葉、長野など遠くからのご来場もありました。
Instagramを中心としたSNSでは、「大きい子と交流してこんな風に成長していってくれたらなと、これからの成長が楽しみになった」「キッズスペースや休憩所などちっちゃい子連れで行っても安心な温かい気遣いが感じられました」「沢山のお友達に会えてうれしかった」など、とても嬉しい言葉が寄せられました。
事故や滞りなく終えられたのは、支えて下さったボランティアの力があってのことです。
医療や障害福祉の専門職を中心に栃木県全域や群馬県から、71名もの方がご協力下さいました。
ボランティア同士の情報交換も出来たようで、今後の新たな取り組みも生まれそうです。
せっかく出来たこの繋がりを今後も絶やすことなく、次の活動に繋げていけるように、引き続きトリクマカフェを開催していきたいと思っております。
メディア掲載
とちテレ:ダウン症児家族がイベントで交流深めて"コミュニティー拡大"へ | とちぎテレビ (nordot.app)
今後の展開
栃木県内各地を回っておしゃべり会を開催しています。出産前から成人期まで、沢山のダウン症の方と家族に参加していただける会を目指しています。
ダウン症児出産直後はつながりもなく、パパもママも孤独を感じがちです。そんな時、トリクマカフェとちぎ店aRutteに来れば、同じ年代のパパママや、少し先輩のパパママに出会えます。何気ない話だけでもいいし、悩みを相談してもいい。子供たちを遊ばせながらおしゃべりするだけで、不思議と力が湧いてきます。出生前検査の普及により、また妊娠中のパパママが参加することも出てきました。先のことを知る不安もあるかもしれませんが、参加された方は「とても安心できた」と笑顔で帰られます。ダウン症の家族がいることを共通点に、沢山の友達が出来る、いろんな経験が出来る、そんなきっかけを作りたいと思っています。
もちろん、チビッコだけではなく、成人したダウン症の方や家族の参加も大募集です。こんなに元気に成長するの?と驚かされたり、幼小児期の悩みを面白おかしく教えてくれたり、先輩ママとの繋がりはとても力になります。
また、県内各地を巡回しており、それぞれの地域の専門職の方がボランティアに入ってくださるので、つながりが出来るというもの特徴です。
今後も沢山のダウン症児者家族、支援者と出会い、つながりを広げていきたいと思っています。
ブログ、Instagram、facebookで開催予告をあげていますので、ぜひぜひご参加ください。