「地域助け合い基金」助成先報告
サロンおやくし
徳島県美馬市助成額
100,000円(2023/04/06)助成⾦の活⽤内容
私たちの地域に薬師堂(資料②の写真)というお堂があります。何十年も前から女性の交流の場になっていて、祭壇前でお念仏をあげ、ご詠歌をうたい、お茶をするなど、毎月8日には当番の者も参加して、にぎやかに活動していました。
しかし、私たちの地域は、美馬市の中でも高齢化率が高いそうで、メンバーの急激な高齢化とコロナ禍で参加者が激減し、代表となっていた方も亡くなり、自治会の婦人部長をしていた私がお世話をすることになりました。
そこで私は、一緒にお世話をしてくれる仲間を集め、薬師堂での活動すべてを見直すことにしました。私たちが心がけたことは、
・薬師堂メンバーの気持ちを尊重し、お念仏をあげることは継続する。
・地域住民の意向をできるだけくみとる。(アンケートの実施)
・参加して良かったと思ってもらえるような楽しく意義ある活動にする。
・人同士のつながりをつくり、見守りや助け合いができる雰囲気の醸成をする。
・情報はできる限り全住民にしらせる。
以上を念頭におき活動を始めて1年が経ちました。これらの具体的なことは、別資料綴をご覧いただきたいと思います。なおこの活動は、全住民を対象にして行っております。
活動報告
〇どのような活動ができたか。
高齢化とコロナ禍で衰退していた薬師堂での活動を再開してより2年目に入り、昨年隔月にしていた「サロンおやくし」の活動を毎月一回することにした。
別紙のような年間計画に基づいて活動を進めてきたが、超高齢化、独居老人の多い中で、孤独になりがちな人たちに参加してもらうことにより笑いを届けられ、地域の情報を共有することで、安心感にもつながった。まだまだ十分ではないが、古き良き時代の繋がりを深める活動、内容的には、現代社会において必要な課題(健康・防災・人権など)に関する活動を進めることができたと思う。
〇すすめるうえでどのような苦労があったか。
年間活動計画の作成、薬師堂のお賽銭を含めた会計報告、「サロンおやくし」だよりの配布等、情報は見える化し自治会全戸に配布したので、事務処理時間をかなり要した。また、同じような活動を繰り返すことはマンネリ化を招きやすいので、毎回限られた予算の中で内容を考えるのに苦労した。
〇取り組むうえでの状況、課題
活動を進める中で、参加者の中からいろいろな意見や要望が出てきたが、可能な限り取り入れてやってきた。そうするうちに、活動の講師をしてくださる方、教材や花を持って来てくださる方等がいて本当にうれしく思った。
ただ一番の課題は参加者をいかにして増やすかということである。以前に比べたら参加者が増えたとはいうものの、人の集まる場所での交流が苦手だと思う人もいて、無理に誘えず、何かいい方法はないかと思案している。とにかく、一人でも多く参加していただけるよう、活動内容を創意工夫し、機会あるごとに声掛けしていきたい。
今後の展開
私たちの地域は、高齢化率が高く50パーセントを超えている。独居の方が増えつつある私たちの地域においては、共助の精神が今まで以上に必要になると思う。しかし、昔に比べ人間関係が希薄になり、それにコロナが拍車をかけ、最近では、近所の人ともなかなか顔を合わす機会がない。しかし、人と人が繋がり、助け合って暮らせる地域づくりはとても大切で必要なことだと思う。
幸い私たちの地域には薬師堂というお堂がある。薬師堂は何十年にもわたって地域の女性の大切な交流の場所になっていた。しかし、高齢化でメンバーが減りお世話人もいなくなって、活動が衰退してしまっていたが、2年前、新しいお世話人で薬師堂での活動を再開することになった。
私たちは、地域の人が薬師堂に集まって共に活動する中で、お互いの情報を知り、繋がりを深め、助け合って暮らせる地域づくりの大切さや必要性を感じ取ってほしいと思っている。そのためにも、参加した方々に「楽しかった」と思っていただき、一人でも多くの方の参加につながればという思いで、活動内容も考えてきた。しかし、今まで家での生活が中心という方に薬師堂まで出てきていただくのはなかなか困難で、さらに、ずっと参加していた方が超高齢になり、体調がすぐれず参加できないということが増えているの状況である。
今後の展開については、課題が多々あるが、先ずは、全員が参加したいと思える活動になるように、同じメニューの繰り返しではなく、常に必要な課題を探りながら新しい活動を模索していきたいと思う。現在、令和6年度の活動内容を考えているが、地域の人からもアイディアを出してほしいと思っている。もちろん講師をしてくださるのも大歓迎。とにかくみんなで作る薬師堂での活動になるよう他の役員と協力してやっていきたい。