「地域助け合い基金」助成先報告

 三方地区地域活性化委員会

兵庫県宍粟市
居場所配食・会食

助成額

150,000円2023/03/30

助成⾦の活⽤内容

地域の人々の憩いの場として開業している喫茶「らく家」の存在は年々大きくなり、特に年金生活者のようなお年寄りの人たち、また一人暮らしの人たちには、とても喜ばれています。
「家で一人いると気分が滅入るが、ここに来て知り合いに出会い話をしたり、会食をすると気分がはれやかになる」、「ここで皆さんと話をして帰ると、顔色がとても明るくなり、生き生きしていると家の人たちに言われる」などの嬉しい声をたくさんいただいています。
また、退職して、家にいただけの料理自慢の人たちにも働く場を提供し、週1~2回の仕事でも定期的に働くやりがいを感じてもらっています。
そんな喫茶の経営は、地域の憩いの場としての性質上営利目的ではないので、宍粟市の補助金とスタッフの人たちの半分以上ボランティアの考えでやってこれました。しかし今年度からは補助金の大幅減額、光熱費の高騰、原材料の高騰などで続けていくことが困難になってきています。
この助成金を活用して、喫茶店を続けていきたいと考えています。

活動報告

この助成金を活用して、4月に「お花見カフェ」を開催し、安い値段でカレー・飲み物を提供し、普段お店に来られていないような子供さんや、若い方々、地域の方々に広く来ていただき、喜んでもらうことができました。約90人ほどの参加者がありました。またほかのボランティア団体と協力して、飲食の提供だけでなく、ゲームなども楽しんでもらいました。このお花見カフェはお医者さんがなかった地域に1年前に開業された、宍粟市の北部診療所の皆さんへの感謝を込めた催しであったので、地域の皆さんに広く北部診療所の意義を知ってもらうことができました。
また、4年前に宍粟市の補助事業としてスタートした喫茶「らく家」の運営も、補助金が減額され、加えて原材料費の高騰・光熱水費の高騰で、提供している料理の値上げをしなければならない状況に追い込まれましたが、この助成金を使って最小限の値上げにとどめることができました。地域の憩いの場を提供したいという私たちの思いは、徐々に地域に浸透し、楽しみに来ていただいているお客様の数も増えていますが、人口が少ない北部の田舎町では、大幅な来店者の増加を見込めません。「ここがあるから・・・」と言って下さるお客様のためにも、処分される規格外野菜を頂くなど少しでも原材料費を安くするよう努めています。また最低時給にはるか及ばなくても、「この地域に貢献できているから・・・」というスタッフの厚意の上に成り立っている現状であります。令和6年度には宍粟市からの補助金も大幅に減り、光熱水費にも足りなくなりますが、今では地域のお年寄り、一人暮らしの方々にとってなくてはならない存在として、必要とされていますので何とか今後も喫茶「らく家」の運営を続けていくつもりであります。

今後の展開

宍粟市からの補助を受け、老齢化が進み、独居老人が多く、買い物にも不自由な地域に、みんなが集い、語らい、共食できる場としての喫茶「らく家」を開業し、5年目を迎えようとしています。来ていただいている方々からは、『ここがあるから皆さんとこうして話をし、笑うことができる』『一人で家にいると話をすることもなく、気分が落ち込むがここで皆さんと出会えると嬉しくて、一日が元気で過ごせる』などの喜びの声をたくさんいただいています。今まで宍粟市の補助や、今回の財団の補助、ボランティアに近いスタッフの方々の厚意で運営できています。去年の値上げラッシュ、材料費・光熱水費の高騰で、今までのような安い値段での飲食の提供が非常に難しくなっておりますが、この地域に必要な憩いの場を提供しているという思いを持って、これからも何とかやりくりし、1年でも長く続けたいと考えています。

添付資料