「地域助け合い基金」助成先報告

 集いの場・みやがわ

三重県伊勢市
居場所見守り生活支援移動支援配食・会食

助成額

96,000円2023/04/26

助成⾦の活⽤内容

私達の地域、三重県伊勢市西口町会は、伊勢市の中でも高齢化が進んでいる地域です。その為か認知症の方が多く見受けられ、この方達が1日でも長く地域で暮らせるよう、また、高齢者が1日でも長く元気で暮らせることが出来ないか考え、地域にある個人経営のクリニックが空き家になっていたので格安で借り、運営した次第です。
このような運営を考えたのは私が民生委員を約15年務め、その間9年間地区の民生委員・児童委員の会長をし、並行して地区役員を19年間(自治会長を9年間、現在も継続中)しているので、多少は地域の実情を把握していたからだと思います。
また、無給のボランティアスタッフがいてくれるので運営が成り立っています。
今回の助成金を応募したのは、新しく通所して来た高齢者からトイレに手すりを付けて欲しいとの要望あり、集いの場・みやがわの玄関が少し高く階段になっているので通所者が建物に入る際に、他の人の手助けが必要なので階段にも手すりが必要と考えていたのですが、ボランティア活動している中で費用の捻出が難しく、行政で良い方法がないか尋ねたところ、地域助け合い基金があることを教えてもらい応募した次第です。

活動報告

今回手すりを付けられることで高齢者がトイレを利用しやすく、又、玄関から室内に入る際にはボランティアスタッフが手助けしていたのが手すり設置により助けられます。
少ない補助金で運営しているので日常生活で切り詰めています。
自分達で工夫して赤字にならないよう運営しているのが現状です。

取り組む上での課題は運営している私、町会長79歳(集いの場・みやがわでは事務・渉外全般担当)、代表68歳(民生委員・児童委員)集いの場・みやがわでは代表、副代表は女性82歳その他、ボランティアスタッフも5人中4人が80歳を過ぎている状態です。
体が動くボランティアスタッフも募集している状態です。
なんとか若手(60代以上ですが手伝ってくれそうなので)今後も続けて行けそうです。  

地域との繋がりは私が町会長、代表が民生委員、副代表が老人会の副会長でこの3人で運営していますが、ボランティアスタッフには民生委員・児童委員(主任児童委員)、町内の役員等で構成しているので色々な取り組みをしていく上で大いに役立っています。

補助金は少ないけれどこの活動を通じ、高齢者が1日でも長く健康で過ごし、認知症その他になるのが遅くなれば幸いです。高齢者が地域との関わりが多くなるよう皆様も考えていただければ有り難いです。
  

今後の展開

初めに集いの場・みやがわを立ち上げた理由は、地区の老人会の副会長(女性)から地区に老人の集いの場、憩いの場を造ってくれないかと相談あり、当時、私は地区の会長・民生委員・児童委員の会長を兼任し、地区の高齢者が多く、認知症の方もかなり居るのでなんとかしなければと思いが大きかったので、まず、場所を探すのに地区の中で空き家を考え、亡くなる前に懇意にしていただいた。クリニックが空き家になっていたので極安で借受け内部を自力で整備し、今日にいたっています。

手伝いをしてもらっている人は、老人会の副会長、民生委員・児童委員、自治会の役員等です。一部の人にはわずかな活動費をだしていますが、無休でボランティアをしてもらっている人もいます。地域の周辺の人は何をやっているのか興味はあるようですが性格上なかなか中に入ってくれる人は少ないです。しかし、現在12名の通所者、ボランティアスタッフ8名認知症者も含む構成で運営しています。通所者、ボランティアスタッフ共年齢が80才を超える人が多く今後何年運営していけるか危惧している状態です。町会の軒数は320軒あるがこのような施設を運営していく上でボランティアスタッフとして若手は難しく悩んでいる状態です。
今の世では年金等の問題で70才まで働く人が多くボランティア精神を持っている人を探すのも難しいです。民生委員・児童委員の会長を就任しているときに三重県の会長と無償ボランティア・有償ボランティア等の話をしたことがあったが人それぞれなので何が良いか分からなかったが、間違いなく無償ボランティアでは人の集まりが難しくなっていると思います。

以上の状況なので有償ボランティアがしやすくなるよう考えてくだされば幸いです。

添付資料