「地域助け合い基金」助成先報告
みんなの実家 モグモグキッチン
茨城県筑西市助成額
150,000円(2023/03/06)助成⾦の活⽤内容
現在の社会状況として子どもの貧困率が日本全体で高く、1日の食事が給食だけという子どもたちがいるという事を知り、子ども食堂運営セミナーに参加するなどしたところ同じように考えていた仲間が集まった。子ども食堂を立ち上げようと思ったが資金がなく悩んでいたところこの助成金を知り、応募に至った。
経済的に恵まれないなど、家庭内に課題を抱える子供への食料支援、居場所づくりを目的とし、子ども食堂(テイクアウト)/コロナ禍で公民館での食事が出来ない為、子ども宅食配(どうしても取りに来られない方)、フードパントリー、フードドライブ活動を行う予定。
毎月1回の開催を予定しており、この基金は立ち上げる際に必要な衛生面での環境を整える、調理をするにあたっての必要な食材、消耗品などを整えるのに活用したい。
活動報告
この助成金を活用させていただき、「子育て世帯応援隊」として4月~8月まで月1度、毎回約100食のお弁当を作り、テイクアウト、宅食配にてお届けすることが出来ました。お弁当には、毎回、一言メッセージを添えてお渡ししています。また、利用者の方々を、会員一同「おかえりなさい」とお迎えしております。
この活動は「経済的に恵まれないなど家庭に課題を抱える子ども達に対しての出来る限りの栄養バランスを考え、愛情のこもった食事に加えて、食料支援、居場所づくりをする事」を目的としています。
しかしながら、対象者を絞ることの難しさ(広報の仕方)(情報無)などに悩み、対象者を限定せずに、「子育て世帯」と間口を広げて、対象者が少しでも気兼ねなく利用できるように、また「子ども食堂=貧困」というレッテルが貼られないようにと、活動を開始したところ、当初予定より3倍強の利用者となりました。利用者の方々からは、「子どもが多いので助かります」「忙しい日々ですが、このお弁当があるおかげで、子ども達との会話をしながらの楽しい時間が過ごせました。」「子どもの医療ケアもあり、寝不足な毎日の中で、気持ちがいっぱいいっぱいになっていた時、作っていただいたお弁当を食べ、心が本当に救われました」「自分は両親、義理の両親ともに他界しているので、親世代の方から、【おかえりなさい】と言っていただき、涙が出そうなくらい嬉しかったです。」など様々な温かい言葉を、いただいております。
それから、活動を始めて間もなく、高齢者からの問い合わせが多くあり、子育て世帯だけの課題ではないと思いました。この件について、会員と話し合い、受け入れる事にしました。
現在の利用者は、子育て世帯、独居老人、介護離職者と様々です。まだ活動を始めて半年ですが、結果的に「間口を広げてよかった」と感じております。当初は介護離職者として利用していた方が、現在は当団体の会員として活動してくれていたり、毎回利用してくれる、独居老人の方の「見守り」もできたりなど、間口を広げていなければ、こんな機会や出会いはなかったと思います。重ねて、この活動を通じての出会いが、何よりも人、また人と人との繋がりが大切だと、事あるごとに教えられます。なぜなら、会員が一人増えていくたびに、その方の得意分野が当団体の強みとなり、出来る事が増えていくからです。例えば、「調理の仕方」「片付けの仕方」「イベントを考える」「ホームページを作る」「各企業に繋げる」「調理の際、出る生ごみ→畑にて肥料化する→その肥料を活用し野菜を作る→モグモグキッチンでのお弁当材料として活用する計画」他など、会員ひとりひとりの得意とする分野が、当団体の新たな活動へと導いてくれています。一人では出来ない事も、会員のみんな、ボランティアの方々となら実現できる事がたくさんあると毎回実感しております。また、会員の方々から繋がる人たち、地域の方々、各企業、行政など本当に多くの方々にご協力をいただき、ご支援、ご厚意を、この「みんなの実家 モグモグキッチン」に繋いでいただいています。そして、繋いでいただいたご支援、ご厚意を利用者の方々、同じ筑西市で子ども食堂を運営している「有りの実」や他施設などにも届けさせていただいています。加えて、利用者の方々からも温かい応援の言葉をいただいて、支えてられています。。
このような事から、人を大切にし、人と人との繋がりに感謝を忘れずに、今後も活動していくことが、当団体と地域の方々との連携、協力、助け合いを広げていくことに繋がると考えます。しかしながら、能動的に活動してくれる会員、ボランティアの人数が足りない現状にあります。今後、会員、ボランティアなど、能動的に活動してくれる方々をどのように増やしていくかが、大きな課題です。
また、この場をお借りしまして、当団体を立ちあげる前、今年の2月に、資金のない私たちに、助成金をくださり応援していただいたこと、心より感謝申し上げます。
今後の展開
当団体は、毎月、茨城県筑西市大田公民館にて、フードドライブを開催いたしております。
「いただいたけど、家では食べないのよね」「災害対策用に購入したけれど、もうすぐ期限が切れそう」「たくさん買いすぎて食べきれない」などの、ご家庭で眠っている食品を集めています。それらの食品がありましたら、フードドライブ期間中に、公民館玄関内にある回収ボックスにいれてください。集まった食品の一部を、子ども食堂「モグモグキッチン」のお弁当材料へ、また、利用者さんへのパントリーへと繋がせていただきます。
~もったいないをありがとうに~
一緒に活動してくれる会員(年間3,000円)、ボランティア、”ちょこボラ”を募集しています。
「ボランティア活動に興味はあるけど、、、」「自分に出来るかしら、、、」「知り合いがいないから不安、、、」
そんな風に思ったときには、”ちょこボラ”してみませんか?
ほんの少しの時間でも、体験、見学できます。
また、活動は出来ないけれど、賛助会費で支援していただける、
賛助会員(年間3,000円)
賛助企業(年間10,000円)
合わせて、居場所づくりのために、場所を提供していただけるオーナー様も募集しています。
ご協力、よろしくお願いいたします。