「地域助け合い基金」助成先報告
下六 おたがいさん
佐賀県佐賀市助成額
139,000円(2023/02/16)助成⾦の活⽤内容
近年、少子高齢化が急速に進んでいますが、この久保泉町地区も例外ではありません。
町内での高齢化率は39.0%になり、地域で安心して住み続けることが困難になってきています。
さらに、今回活動を行う町内の下六地区では、全世帯数90世帯となっておりますが、そのうち
・65歳以上の単身世帯数:11世帯(合計11人)
・65際以上のみの二人世帯数:23世帯(合計46人)
となっており、世帯数での高齢化率は、37%になっております。
今回(2022年)、地域住民の方へのアンケートをおこなったところ、
「庭の草が伸び放題だけど、自分では作業が辛くてできない。業者さんに頼むと高くて頼めない」
「足腰が弱くなってきて毎週のゴミ出しが、辛くなってきた」
「配偶者が亡くなり、話し相手がいなくなり、このままだと認知症になりそうだ」
などの様々な問題があることがわかってきました。
さらにそのような問題の解決のお手伝いのボランティア希望者が、地区に70人ほどいらっしゃることがわかりました。
そこで、今現在地域に住まわれている住民同士が、
・できる人から
・できる時間に
・できることを
をモットーに「おたがいさん」の気持ちをもって、助け合いができないか?ということを、生活支援コーディネーターさん、地域住民同士で話し合ってきました。
話し合いの結果、この活動を行うために、
・事務局組織を立ち上げ、定期的な会合を行うなど、問題点を明確にし、活動をより良くしていく
・支援は有償ボランティアで行う
・助け合いは地域住民同士で行う
・生活支援コーディネーターさんと密な連携をとって、情報を共有しながら行う
などの方法を用いることで、困りごとを頼みやすく継続的に行っていく予定です。
活動報告
下六自治会(下六)は、人口約200人。広い田畑の中に散在する地域になります。
「ごみを出すのに1時間かかる・・」と言う住民の声がきっかけとなり助け合い活動を立ち上げることになりました。
下六おたがいさんの林義孝代表や数名の住民が集まり話し合いが始まりました。
協議を進め、全住民を対象としたアンケートを実施した結果、困り事があり支援を依頼したい人が90名、協力(サポート)できると回答した人も50名いました。
アンケート結果を見てみると、「やはり下六には助け合いが必要。これなら活動できる」と確信し、メンバーは更に人員を募って、事務局を立ち上げました。
先に活動をスタートしていた「町分おたがいさん」地域担当の第2層SC真子紫布(まなごしほ)さんのサポートや勉強会(月に1~2回)、他の活動をされている地区への視察等をしながら準備を進めました。
そしてようやく2023年5月28日「下穴おたがいさん」は発会式を迎えることができました。
活動メニューは、
・買物代行
・話し相手、見守り
・ごみ出し
・除草作業
がメインとなっていますが、その他の困りごとについても相談に応じています。
下六は小学校校区と比べて狭いこともあり、住民の結びつきが親密な自治会では、困りごとがある人や活動できそうな人が住民同士で分かることが大きな特徴です。
現在、下六自治会内に6つある班のリーダーの方を事務局に加え、支部が班に置かれる体制としました。
このため、今では上記の4つのほとんどの困りごとがスムーズに解決できるようになりました。
日本中で高齢化が進む中、一つでも多く今回のような自治会「おたがいさん」ができればと期待しながら、今後も活動を続けていきたいと思っています。ご支援ありがとうございました。
今後の展開
最初の地域の方の「ゴミ出しがつらい」との声をきっかけに立ち上げた「下六 おたがいさん」ですが、おかげさまで毎月要望があり、おたがいさんの活動が喜ばれています。
毎月第2日曜に報告会を開き、活動報告と反省点や今後の活動内容を検討しています。
今後は、今までの活動を活かし、更に細かいニーズにも応えられるよう、活動メニューを広げたり、地域のコミュニケーションが活発になるようサポーター体制を充実させたいと思っております。