一般社団法人 星十色

助成額

助成⾦の活⽤内容

■申請活動
弊団体では、此度『アトリエ ShiroiTo』を地域に開かれたアートや表現の場として育てていくために、地域を巻き込んだ
「みんなが一緒に混ざり合うアートイベント」を開催したいと考えています。
このアートイベントは、『アトリエ ShiroiTo』内で活発に行われている地域の人々との交流を、アトリエの枠を飛び越えた形で行う方法として企画し、そのための活動費やイベント費用、作品集の作成費用をご協力いただきたく貴財団の助成金を申請しました。

プロジェクトの内容は、以下の三点です。
①地元交野市星田でアートフェアの開催
星田駅前商店街ではすでに 9 か所から協力の申し出をいただいています。
アートフェアで作品を発表することは、生活介護事業所『アトリエ ShiroiTo』の通所利用者さんに大きな自己肯定感をもたらします。アートは作家と鑑賞者の共通言語となり、鑑賞者は作品から無限の感情を得ま す。制作者のメンバーたちにとって「自分は助けてもらってばかり」という気持ちから「できることがたくさんある」という現場を作り世間に発信することは大切なことであると考えます。

②地域を超えて、メタバース空間での展示
※メタバースとは...
インターネット上に存在する「3 次元仮想空間」/メタは「高次・超 越」、バースは「ユニバース」という意味を組み合わせた造語。
近年多くの分野に於いて活用が始まっているメタバース ですが、アートシーンでも活用が始まっています。
当事業での作品展示を現実空間だけでなく、メタバース内にも会場を作ることで期間中いつでもインターネットが繋がる場所なら世界中どこからでも来場が可能になります。時間や空間・距離に制限されないアートイベントは、 より多くの方に"アートの生み出す力"を感じてもらう大きな機会となります。

③作品集の作成
作品集は、アートフェアまでの軌跡の記録、展示作品の図録、そして今後も続けて開催を目指すための貴重な資料になります。

活動報告

「みつぼしart星田」が無事に終了いたしました。
無事にみつぼしart星田が閉幕いたしました。 クラウドファンディングに挑戦する計画を立てたのが昨日の夏、 そこから秋にクラウドファンディングで多大なご支援をいただき、一年後のこの夏、 無事にアートフェア開催の運びとなりました。
その後さわやか財団助成金でさらに支援をいただき活動をより充実させることができました。ありがとうございました。
このアートフェアは、６月の一か月間、アトリエShiroiToのメンバーや外部の協力アーティストが制作したアート作品を、交野市星田商店街にある１３店舗に展示させていただくというものでした。
まずアトリエShiroiToという生活介護事業所がどのような場所なのかということや、メンバーが作った作品を展示して理解を深めたいこと、さらに商店街の活性化につなげたいことを、商店を一軒一軒回り店主に説明するところから始まりました。
「アート作品ってどういうの？」「まだ想像が出来ないわ。」「面白そう！」など、はじめは反応がさまざまでした。
そこからさらにメンバーと一緒に商店に買い物に行った際に作品を見てもらったり、商店の方々を集めて説明会を開いたりしながら、少しずつ店主の方々に「皆で作り上げたいアートフェア」であるということを共有していきました。
そしてこの６月に無事に展示を行うこととなりました。
作品設置の際には、参加店舗や、ボランティアの方々、星田区の区長、商店会の会長等も現場に来て協力して頂きました。
展示期間中は、地域住民のみならず、他府県からも作品を観に沢山の方に足を運んでいただき、来場者は700名を超えました。
来場者と共同制作した作品を展示したり、新聞や地元ウェブメディアにも活動について記事にしていただき、人々の関心も寄せていただきました。
作品展示は星田のまちに鮮やかに色を添える結果となり、 商店の方々には来場者からの喜びの声が伝わり、 そのお声を店主さんたちがシロイトに届けてくださいました。 その時のシロイトメンバーさんの嬉しそうな笑顔はとても印象的でした。
福祉事業所と地域との交流をアートフェアを通して実践することが出来、アトリエShiroiToの目標とする地域との「調和」に大きく前進する結果となりました。

以下、参加者の声をお届けします。
シロイトメンバーの声
・人に作品を見てもらえる喜びを噛み締めた。
・綺麗に展示してもらい、お店から新しい仕事ももらえて嬉しい。
・来場者と交流できた。
商店街、参加店舗の声
・声をかけてくれるお客さんが増えた。
・売上が上がった。
・もっと長い期間、展示してもらいたかった。

大切な人には幸せになってほしい。 ただその思いで企画した アートで地域と混ざり合うというアートフェア。 地域で商店を営む方々シロイトの生活圏内の星田界わい。これからもここ星田の地域の皆さんと「調和」を図り、福祉やさまざまな人たちが混ざり合える世界をつくっていければと思います。

今後の展開

利用者が安定したパーソナルスペースを確保しつつアート制作ができるようになるため、内装工事を行いたいです。
一年後には経営をしっかりと安定させ、職員数も増やし、外部講師の研修を行い、団体としての結束も養いたいです。
また、展示の機会を増やし、利用者の作品を世に紹介し、作家としての後押しをして、一人一人の自立に向けて支えていきたいです。
R5年８月、新しくオンラインショップを開設しました。
そこでのグッズ販売も行うために、２，３年後に外部の企業等と協働で商品の開発等も行っていきたいです。

添付資料