「地域助け合い基金」助成先報告
らくらくえん「パニパニ食堂」
広島県広島市佐伯区助成額
150,000円(2023/03/01)助成⾦の活⽤内容
現在は開設して間がなく、地域での周知が行き届いていない状況ですが、継続し、より地域の高齢者やお困りの親子に知っていただき、力になりたいと考えています。
一人暮らしの高齢者と子供たちが同じテーブルで食事したり、会話したり、お互いが見守り見守られる場所。
また親が仕事で帰宅が遅く、1人で留守番している子ども達が寂しい思いをしないで安心して宿題をしたり、遊んだり、夕飯を食べられる場所をつくりたいです。
子育てがひと段落した、私たち先輩世代が子育ての経験を活かして、親子の『困っている。助けてほしい』の言葉が出せる居場所づくりとおいしい食事の提供をしていきたいです。
また私たちもこのような活動で地域で活躍できることが生きがいになります。
活動報告
この度は助成くださりありがとうございました。パニパニ食堂では地域の親子たちの居場所作りと子どもたちに『自分のことは自分で』を願ってボランティアの仲間たちとも楽しく活動することができています。
またボランティアには学生たちも増え、多世代交流の場となっていることも嬉しいです。中には学校に行きづらくなっている子もいます。家で得意な絵を書いて、入口のメニュー看板を作ってくれ、それぞれが得意なことで人の役に立てること、頼られる経験をすることで、少しでも自己肯定感や達成感、人と交わる楽しさを感じてほしいと願っています。これは予想以上の嬉しい手応えがありました。
コロナ禍を経験した学生たちや子どもたちが、少しずつ大人とコミニュケーションを持てるようになったり、子供らしく過ごせてるようになっていく変化を運営者としても間近で見ることができ嬉しいです。
楽々園学区は今後もマンションの増設や大型ショッピングセンターの建築などで若い家庭が増えていくことが予想され、ますますこの居場所が求められることになることと思います。今はInstagramからの予約が殆どで100人の枠が毎月すぐに埋まっています。地域にもっと周知していただきたい思いも山々ですが、キャパオーバーになるため控えめに宣伝させて頂いています。ボランティアの仲間たちと細く長く活動していけるようにできる形で継続していきたいと思っています。
ハローウィンや節分、お菓子作りなどの季節のイベントやカードゲーム、食材購入などで子どもたちが今回のパニパニは何かな??とワクワクするような企画をすることができましたのは、助成をくださったおかげです。ありがとうございました。
今後の展開
私は5年前、西日本豪雨で実家が被災したことで、防災士の資格を取得いたしました。その後学んだり、他県の災害ボランティアをさせて頂いた経験から、災害の喪失感悲しみ苦しみ、言い表すことができない感情は、人とのつながりでしか救われないと知りました。自分の地域がいつ災害に合うか分からない。明日かもしれない。もしそうなったときに、役に立てる人でいたいと思いこのパニパニ食堂をさせていただいています。
能登半島地震の起きた1月は『もしも災害になったら』と新聞紙でお皿を作り、子どもたちにもそのお皿で食べる体験を。そしてお母さんたちにはローリングストックの方法を缶詰や乾物を備蓄し、湯煎調理できることを講習しました。災害直後で意識も高く、子どもたちとも開催しているこの公民館が避難所になることも確認しました。顔見知りであること、慣れた場所があることで、有事の際の救いになれればと思っています。
炊き出しもすぐに仲間たちとも始めることができます。不安なとき、助けてと言える関係をこれからも地域で広げていきたいです。頼れる人がいること、頼られること、人の役に立てる場所があることは生きることに喜びがあります。そして何よりも、このような活動をさせてもらえることで、私自身が生きがいを頂いています。人のために動けることができることも生きることの喜びです。こうした思いの仲間が地域で増えていくことで優しい世の中になっていき、子どもたちがまた大人になり、他の人にも返してあげてくれることと思います。